USBメモリを差し込むとたまにフォーマットしてくださいとメッセージが出ることがあります。大概の人はフォーマットしてしまうとデータが消えてしまうという認識だと思いますが、ではフォーマットは本当にデータを消すだけなのかの解説と、急遽フォーマットしなければならなくなったときに対応できるソフトをご紹介させていただきます。
USBやSDカードを差したときに「フォーマットしてください」とメッセージが出たことがある方は多いと思います。このフォーマットを行ってしまうと内部のデータが消えてしまうので危ないということはよく知られた事だと思いますが、このフォーマットは必要な機能でもあります。フォーマットを行うと内部のデータはすべて消去されます。
しかし実はこれだけではなく、USBメモリなどの記憶媒体にファイルシステムを適用させて対象となるパソコン向けに再構築させることも目的としているのです。このファイルシステムというものは、データをファイルとして管理するのに必要なものであり、これの働きによりPCからUSBにファイルをコピーするなどの作業が可能になっています。
フォーマットは「決まった形式に当てはめる」という意味があり、書類の書式などの意味を持つ単語です。このフォーマットを行うことでPCの仕様に合わせることができるのです。例えばUSBなどが使用される前まで使われていたフロッピーなどでは、ユーザーが自分でフォーマットを行うのが普通でした。USBやSDカードなどは初期から予めフォーマットされているのであまり馴染みのないことですね。
しかしこのフォーマットですが、やりたくてもできないなんて自体に直面することもあります。USBにエラーが発生したと思ったらPCに認識されなかったりされたりを繰り返してしまったり、Windowsではフォーマットできなくなっていたり。こうなってしまうとフォーマットしようとしてもできない状態となってしまいます。
ではそのような状況でも実際にフォーマットさせることのできるソフトをいくつか紹介させていただきます。
非常に有名なソフトで、SDカードの規格を策定する団体であるSDアソシエーションの公式ツールです。SD 、SDHC 、 SDXCカードに最適であるファイルシステムやクラスターサイズを判別して最適な形式でフォーマットする事ができるソフトです。SDカードでしか使えないのではないかと思われるかもですが、USBメモリも認識しますので十分に使えます。
ハードディスクやSSD、SDカード、USBメモリーなど様々な記録媒体を物理フォーマット(以前に記録されていたデータの痕跡を消去し、デバイス全体のセクタを再構成する操作のこと)できるソフトです。物理的に壊れていないが、OS上から正常なアクセスができなくなったときに物理的には壊れていないにも関わらず、ウィルスの感染などの理由でOS上から正常アクセスできなくなったUSBを復旧させられる可能性があります。
多くの記録媒体をFAT/FAT32/exFAT/NTFS形式でフォーマットできるソフト。容量が32GBを超えるような外付けハードディスクなどでもFAT32でフォーマットできます。エラー情報をスキャンすることもでき、容量が32GBを超えるドライブをFAT32でフォーマットすることも可能です。あらゆるメーカーのSDカードUSBで操作のテスト済みであるので安心してご利用になれるでしょう。
USBやSDカードのみならずHDD、SSDといったハードディスクにも対応している製品です。FAT32/NTFS/exFAT形式にフォーマットするソフトで、パソコン周辺機器メーカーであるI-O DATAが同社製品向けに無料で公開しています。他社製品でもほぼ問題なく扱えるうえインストール不要ですのでお手軽に使えます。
こちらは高機能なパーティション編集ソフトです。パーティションとはハードディスクの記憶領域を論理的に分割する、もしくは分割されたそれぞれの領域のことを指します。パーティションの拡張、結合、分割などを行え、機能は制限されますがフリー版も存在します。こちらのソフトはUSBのフォーマットも可能です。
急遽フォーマットをしなくてはならない自体に直面した場合、大抵はバックアップなどが取れていないと思います。そのままにしておいてもデータは戻ってきませんので、ここはデータ復旧ソフトを利用してデータを復元させるべきです。こちらでご紹介させていただくのはWondershare社に開発されたデータ復元ソフトである「Recoverit」のことです。
こちらのソフトでしたらUSBのフォーマットにも対応できますので十分データが復元できます。ほぼすべてのファイル形式に対応しており無料体験版もありますので慣れていない方でも使いやすいです。もしよろしければご利用になってください。
USBメモリをパソコンに接続して、「Recoverit」を起動してから、削除したファイルの元場所を選択します。「外付けデバイス」を選択してクリックします。
そうすると、USBメモリから消えたデータをスキャンし始めます。スキャン終わった後、見つけたファイルはフォルダあるいはファイル形式ごとに表示されます。
USBメモリのデータをスキャンした後、失われたファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいUSBメモリのファイルにチェックを入れて、「復元する」ボタンをクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でUSBメモリから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、USBメモリの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
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内野 博
編集長