データ容量を圧縮したいときに重宝するZipファイル。Zipファイルを受け取ったときは、解凍しないとデータを利用できません。しかし、Zipファイルを解凍すると文字化けが発生する場合があります。Zipファイルが文字化けする原因は状況によって異なるため、1つずつ対処法を試しましょう。
本ページでは、Zipファイルを解凍して文字化けする原因と対処法を紹介します。
Part1: 解凍されたZipファイルが文字化けになった原因
解凍したZipファイルが文字化けする原因は、以下の4つが挙げられます。
- Zipファイルの文字エンコードが異なっている
- Windowsと Macの間でZipファイルの送受信を行なった
- PCに同名異のフォントをインストールしている
- システムロケールが日本語以外に設定されている
それぞれの原因を詳しく解説します。
1)Zipファイルの文字エンコードが異なっている
よくある原因は、ZipファイルとWindowsでの文字コードの違いです。ZipファイルはWebサーバーOS「Linux」を用いて圧縮されることがよくあり、この場合は文字コードが「UTF-8」となります。Windowsの文字コードは「Shift-JIS」であるため、これが原因で文字化けが発生するわけです。
2)Windowsと Macの間でZipファイルの送受信を行なった
ZipファイルがWindowsとMacの間で送受信したものだと、文字化けが起きます。WindowsとMacでは文字コードが異なるからです。Macでも文字コードはUTF-8となっているので、違うOS同士でZipファイルを送受信する際は注意してください。
3)フォントの二重登録
Windows10では、同じフォントが多重で登録されているとZipファイルが文字化けすることがあります。この問題は過去バージョンのWindows10でよく起きていた問題で、更新をしていないと発生する恐れがあります。
4)システムロケールが日本語以外に設定されている
Windows10のシステムロケール設定が日本語ではないせいで、Zipファイルが文字化けしたとも考えられます。そのため、システムロケール設定の確認をしたいところです。
Part2: 解凍されたZipファイルが文字化けになった時の対処法
解凍したZipファイルが文字化けした場合、以下の方法で対処しましょう。
- 解凍ソフトを活用する
- Windows Updateを行う
- Windowsのシステムロケール設定を修正する
それぞれの対処法を詳しく紹介します。
1)解凍ソフトを活用する
文字化けの対処法として基本的なのは、解凍ソフトを利用することです。解凍ソフトを使ってZipファイルを解凍すると、高い確率で文字化けを解消できます。しかし、使うべき解凍ソフトは状況によって異なるので注意しましょう。
ファイルの文字エンコードが違うと仮定した場合、「7-zip」で解凍すると文字化けがなくなります。WindowsとMacの間で送受信したZipファイルが文字化けする場合は、「Explzh」で解凍すると問題を解決できます。どのような原因でも対応できるように、パソコンに7-zipとExplzhの両方をインストールしておくといいでしょう。
2)Windows Updateを行う
ほとんどWindows10のアップデートを行なっていない場合、更新しておきたいところです。Windows10を最新の状態にすると、同一フォントが多重登録される問題が解消され文字化けのリスクを低くできます。Windows10のアップデート方法は以下の通りで、それほど難しくはありません。
- スタートボタンを左クリック
- 「設定」のボタンを左クリック
- 表示されたウィンドウで「更新とセキュリティ」を左クリック
- 「Windows Update」を左クリック
- ウィンドウ右側にアップデート情報が表示されたら、画面の指示に従ってアップデートする
コマンドプロンプトを使って重複登録されているフォントを削除する方法はありますが、操作が複雑なのでおすすめできません。そのため、Windows Updateを行うのが賢明です。
3)Windowsのシステムロケール設定を修正する
Windowsのシステムロケール設定が原因で文字化けする場合もあるので、こちらも修正しておきましょう。以下の手順でシステムロケール設定を修正しておくと、文字化けのリスクはかなり下がります。
- スタートボタンを左クリック
- 「設定」のボタンを左クリック
- 表示されるウィンドウで「地域と言語」を左クリック
- 「関連設定」の項目にある「日付、時刻、地域の追加設定」を左クリック
- 表示されるウィンドウで「地域」を左クリック
- 表示されるダイアログで「管理」のタブを左クリック
- 「Unicodeではないプログラムの言語」の項目にある「システムロケールの変更」を左クリック
- 「現在のシステムロケール」の項目で「日本語(日本)」を選択
- 「ベータ:ワールドワイド言語で Unicode UTF-8 を使用」へチェックを入れる
- 「OK」を左クリック
- 再起動の確認画面で「今すぐ再起動」を左クリック
★Zipファイルを解凍して文字化けする原因と対処法は、以下の動画でもご覧できます。
Part3: 破損されたファイルを修復する方法
システムエラーによってファイルが破損したことで、ZIPファイルが文字化けが発生するパターンもあります。ZIPファイルが破損している場合、データ修復ソフトを使った対処が必要です。ZIPファイルを修復するなら、「Repairit」の利用をおすすめします。
Repairitはたったの3ステップで破損したファイルの修復が可能です。修復性能は非常に高く、500万人以上のユーザーが利用するほど信頼されています。また動画や写真の修復も可能です。新バージョンでは、AI技術により古い写真の復元、白黒写真のカラー化、画像解像度を上げるなどの新機能が追加されたので、ぜひ無料でダウンロード体験してみてください。
★以下はRepairitで文字化けになったファイルを修復する手順です。
ステップ1 文字化けになったZIPファイルを追加します。
「Wondershare Repairit」を起動した後、「その他の種類の修復」タブから「ファイル修復」を選択します。そして「+追加」ボタンをクリックして、文字化けになったZIPファイルを追加します。
ステップ2 文字化けになったZIPファイルを修復します。
ZIPファイルを追加できたら、右下の「修復する」をクリックします。そうすると、修復作業が始まります。
ステップ3 修復したファイルを保存します。
修復完了すると、修復されたファイルをダブルクリックしてプレビューできます。そして、「保存」ボタンをクリックして、修復できたファイルを保存します。
(*ファイルをプレビューできない場合もあります。この場合、直接的にパソコンに保存してファイルを開いてみてください。)
以上簡単な操作で断片化されたファイルを修復するが可能です。
また、このソフトを使うことで、動画、写真の修復にも対応しています。ぜひお試しください。
Wondershare Repairit - ファイル修復ソフト
- Windows/Macで開けない、破損して開けないドキュメントファイルを修復
- PDF/DOCX/PPTX/XLSX/ZIP/PSD/AIなど15種類以上の形式に対応
- 記録中、転送中、編集中、変換中、処理中に破損したファイルを修復
- 最新バージョンでAI修復機能が追加、古い写真の復元をサポート
- ワード、エクセル、PDF、パワーポイントなどのファイルを修復