Window10アップグレード失敗でデータが消えた場合の対処法

WindowsシステムをWindows7からWindows10にアップグレードする時、データが消えることがあります。万が一、データをバックアップしていない場合、失われたデータを復元できますか。今回は、Windowsシステムのアップグレードで消えたデータを復元する方法をご紹介します。

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内野 博

Oct 30, 2023 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元

Windows10のアップグレードとは言っても前Windows7からもあれば、Windows10においてこれから行われる定期的な大型アップデートを指して、この様に言う場合もあります。Windows7からWindows10にする場合には、最初に必要なバックアップを行う事が必須ですが、うまく行く事もあれば、Window10アップグレード失敗でデータが消えたという最悪の事もあります

これらの対応策として、バックアップは様々な方法があり、引き継ぐ大事なデータは元々どこにあったのか、アップグレード後はどこに組み入れれば良いのかを良く知る必要があります。また、外付けHDD等に旧バージョンのデータを残す方法も熟知しておかないと、せっかくのアップグレード後も元のバージョンに戻さなければならない事があります。そして、ノートパソコンの場合に起こりがちなWindows10用のドライバをメーカーが用意していない為、操作に不自由するのも忘れてはいけません。


Part1. Window10アップグレード失敗のケース

アップグレードの失敗で挙げられるのは、メールや写真等の重要データの消失、カスタマイズ設定の再現不可、対応ドライバが無いための操作不可等があります。比較的新しいバージョンのWindows7はデスクトップにあるユーザー名フォルダに殆どのデータが保存されるようになっている為、通常のバックアップとは別にコピーを保存できます。

ですが、特有のアプリを使用している場合はこの限りではなく、細かいフォルダ階層の先にファイルが置かれる場合があります。メールデータの場合、最近の傾向としてはWebメールの様にデータを丸ごとサーバーに保存される仕組みで、Win10上でアドレスとパスワードでアクセスすれば再現は簡単です。

しかし、パソコン本体の性能が見合えばWindows7以前のバージョンでも有償でWindow10を入れられない訳ではありません。そうなるとメールプログラムがOutlook Expressの様にデータが本体に保存されている事があります。その場合は深いフォルダ階層にあるデータを別メディアに保存しなければなりません。

Part2. Window10アップグレード失敗でデータが消えた後に何をすべきなのか

アップグレードの際、必要だったデータが消えてしまうというのは、いくら気を使っても出てしまうものです。例えば、まだ旧バージョンのままだった時に必要なファイルを別メディアにコピーするのを忘れてしまうことは、うっかりやってしまうものです。

またパソコンのデータファイルというものは、同じ種類で同じデータ名をつけると上書きされてしまうで前の状態に戻すことが出来ません。出来ればシステム全体を含めたバックアップを外付けHDDへ保存しておくと、データが全く見つからないという事はないと思います。

またブラウザのブックマークやアプリごとの作成データも、どのフォルダにどういう名前で保存してあったのか忘れてしまうと、消失したのと同じ事になってしまいます。

最近は、クラウドでデータを外部サーバーに保存する事も出来ますので、多少経費が掛かってしまっても、データ保護の方法として活用しても良いと思います。旧バージョンのWindowsで自分がそれまでどんなアプリでデータを使っていたのか、明確にしておきましょう。

Part3. Window10アップグレード失敗で消えたデータの復元方法

バックアップデータからのデータ復旧というのは、Windowsに装備されたバックアップ機能から復旧作業を行うという方法があります。折角アップグレードしたのに元に戻すというのは、何か惜しい気持ちになってしまいます。

しかし、それまで使用していたアプリによって保存されるフォルダの場所が違うため、その復旧作業は初心者に優しくはありません。そしてWindowsによってはフォルダの保存個所や階層が違っているので、それらを含めて新しいフォルダもどうなっているか知らなければなりません。

これまで何回もアップグレード作業を経験している人ならば、当たり前のように気を付ける作業も、あまり慣れていない方には難しいと感じます。そこで、市販されているデータ復旧アプリを使ってはいかがでしょうか。

Wondershare社の「Recoverit」は様々な形で起こるデータ消失に対応したアプリになります。例えば誤ってWindows10へアップグレードをしても、予め外付けHDDに前バージョンのWindowsデータをシステムごとバックアップしておいて、忘れていたデータの取り直しもそこから出来るものです。

以下は「Recoverit」でパソコンから消えたデータを復元する手順です。

まずは、Recoveritをダウンロードしてインストールします。

消えたデータを復元(Win版) Windows版 消えたデータを復元(Mac版) Mac版

ステップ1 Window10アップグレードによる消えたデータの元保存場所を選択します。

パソコンから「Recoverit」を起動します。起動後に、復元したいファイルの保存場所を選択してクリックします。

元保存場所を選択

ステップ2 Window10アップグレードによる消えたデータを検索します。

クリックすると、パソコンから消えたデータをスキャンし始めます(削除してしまったデータもスキャンできます)。
スキャン終わった後、スキャンしたファイルはフォルダあるいはファイル形式ごとに表示されます。

消えたデータを検索

ステップ3 スキャンしたデータをプレビューして復元します。

データのキャンが終わった後、復元したいファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。
その後、復元したいファイルにチェックを入れて、「復元する」ボタンをクリックすれば完了です!

消えたデータを復元

これから古いパソコンにWindows10へのアップグレード作業を行う前に、「Recoverit」の導入を考えてみてください。

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