Windows10のブルースクリーン現象でよく見られる停止コードに、「DPC_WATCHDOG_VIOLATION」があります。「問題が発生したため、PCを再起動する必要があります」という画面とともに表示され、PCが突然再起動してしまうため、驚く方も多いでしょう。
結論:DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが出た時にまず確認したいこと
- 直前の変更:新しい周辺機器、SSD、ドライバー、Windows更新を追加していないか確認する
- データの状態:重要ファイルにアクセスできるうちにバックアップを取る
- 修復の順番:周辺機器の取り外し、ドライバー確認、Windows Update、システム修復の順に試す
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが頻繁に発生する場合は、ドライバーやストレージに不具合が起きている可能性があります。放置すると作業中のデータが失われたり、Windowsが正常に起動しなくなったりすることもあるため、落ち着いて原因を切り分けていきましょう。
目次
Part 1:DPC_WATCHDOG_VIOLATIONとは?
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONとは、Windowsの処理中にドライバーやハードウェアの応答が遅れ、システムが異常を検知した時に表示されるブルースクリーンの停止コードです。停止コードとしては「0x00000133」と扱われることもあります。
簡単に言うと、Windowsが「特定の処理が長く止まっている」「通常より長い時間応答が返ってこない」と判断した時に、システム保護のためにPCを停止・再起動する状態です。
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONでよくある症状
- 作業中に突然ブルースクリーンになる
- 再起動後もしばらくすると同じ停止コードが出る
- 動画再生、ゲーム、外付けデバイス接続時に発生しやすい
- SSDやHDDの読み込みが遅くなった後に発生する
- Windows Updateやドライバー更新後に発生する
一度だけ発生してその後問題がない場合は、一時的なドライバー不具合の可能性もあります。ただし、同じ停止コードが繰り返し表示される場合は、原因を特定して早めに対処することが大切です。
代表的な原因とそれぞれの修復方法を解説していきます。
Part 2:DPC_WATCHDOG_VIOLATIONの主な原因
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONは、ハードウェア側とソフトウェア側のどちらにも原因が考えられます。特に多いのは、ドライバーの不具合、SSDやHDDの問題、周辺機器との相性、Windowsシステムファイルの破損です。
| 主な原因 | 起こりやすい状況 | 優先して確認したいこと |
|---|---|---|
| デバイスドライバーの不具合 | 更新後、インストール後、古いドライバー使用時 | デバイスマネージャーで該当ドライバーを確認 |
| SSD・HDDの問題 | 読み込みが遅い、フリーズする、異音がある | エラーチェックやメーカー提供ツールで確認 |
| 周辺機器との相性 | USB機器、外付けHDD、プリンター接続後 | 不要な周辺機器を取り外して再起動 |
| Windows Updateの不具合 | 更新直後、更新途中、再起動後 | 更新履歴と追加更新プログラムを確認 |
| システムファイル破損 | 強制終了後、停電後、頻繁なフリーズ後 | DISMとSFCコマンドを実行 |
Part 2-1:ドライバーの不具合や互換性の問題
最も多い原因のひとつが、デバイスドライバーの不具合です。ドライバーとは、Windowsと周辺機器・内蔵パーツをつなぐためのソフトウェアです。
グラフィックドライバー、ストレージドライバー、ネットワークドライバー、Bluetoothドライバーなどが古い場合や、Windows10と相性が悪い場合、DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが発生することがあります。
Part 2-2:SSDやHDDのファームウェア・ディスク不良
SSDのファームウェアが古かったり、HDDやSSDのファイルシステムに不具合があったりする場合も、ブルースクリーンにつながることがあります。特に、読み込みが遅い、ファイルを開くのに時間がかかる、突然フリーズするなどの症状がある場合は注意が必要です。
ストレージに異常がある状態で修復作業を繰り返すと、データにアクセスできなくなる可能性があります。重要なデータがある場合は、先にバックアップを取ってから対処しましょう。
Part 2-3:外付け機器やUSBデバイスとの競合
外付けHDD、USBメモリ、プリンター、Webカメラ、ゲーム用コントローラーなどを接続した直後にエラーが出る場合は、周辺機器やそのドライバーが原因の可能性があります。
この場合は、PC本体に必要なものだけを残し、不要な周辺機器を外して再起動するだけで改善することもあります。
Part 2-4:Windows Updateやシステムファイルの破損
Windows Updateの途中で強制終了したり、更新プログラムの適用に失敗したりすると、システムファイルが破損してブルースクリーンが出ることがあります。
この場合は、Windows Updateの確認、DISMコマンド、SFCコマンドを順番に実行することで改善できる可能性があります。
Part3:DPC_WATCHDOG_VIOLATIONを修復する方法
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが繰り返し発生する場合は、原因を一つずつ切り分けながら対処することが大切です。いきなり難しい操作を行うのではなく、まずは周辺機器の取り外しやドライバー確認など、比較的安全に試せる方法から進めましょう。
おすすめの確認順序
- 対処法1:周辺機器を取り外して再起動する
- 対処法2:問題のあるドライバーを更新・再インストールする
- 対処法3:Windows Updateを確認する
- 対処法4:DISM・SFCでシステムファイルを修復する
- 対処法5:ディスクのエラーチェックを行う
- 対処法6:SSDファームウェアを更新する
Part3-1:対処法1:周辺機器を取り外して再起動する
外付けHDD、USBメモリ、プリンター、カードリーダー、Webカメラなどを接続している場合は、まず不要な周辺機器を取り外してください。周辺機器やそのドライバーがWindowsと競合している場合、取り外すだけで改善することがあります。
ステップ1 PCの電源を切ります。
作業中のファイルが保存できる場合は保存し、通常の手順でWindowsをシャットダウンしてください。
ステップ2 不要な周辺機器を取り外します。
マウス、キーボード、モニターなど最低限必要な機器だけを残し、外付けHDDやUSB機器を一度取り外します。
ステップ3 PCを再起動して様子を見ます。
エラーが出なくなった場合は、取り外した周辺機器のいずれかが原因の可能性があります。1つずつ接続し直して、どの機器でエラーが再発するか確認しましょう。
Part3-2:対処法2:問題のあるドライバーを更新・再インストールする
ブルースクリーン画面に「失敗した内容」として「xxx.sys」のようなファイル名が表示される場合があります。この表示がある場合は、該当するドライバーが原因の手がかりになります。
原因がドライバーにあると考えられる場合は、デバイスマネージャーからドライバーの更新、または再インストールを試しましょう。
ステップ1 デバイスマネージャーを開きます。
スタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
ステップ2 問題がありそうなデバイスを確認します。
「ディスク ドライブ」「ディスプレイ アダプター」「ネットワーク アダプター」「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」などを展開し、警告マークが出ていないか確認します。
ステップ3 ドライバーを更新します。
対象のデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。改善しない場合は、デバイスを一度アンインストールし、PCを再起動して自動再インストールを試してください。
ドライバー更新時の注意点
- メーカー製PCの場合は、PCメーカー公式サイトのドライバーを優先しましょう。
- グラフィックボードやSSDの場合は、各メーカー公式サイトの最新版も確認しましょう。
- 原因が不明なまま複数のドライバーを一度に変更すると、切り分けが難しくなります。
Part3-3:対処法3:Windows Updateを確認する
Windows Updateの不具合や、古い更新状態が原因でDPC_WATCHDOG_VIOLATIONが発生することがあります。Windowsが最新の状態になっているか確認し、必要な更新プログラムがある場合は適用しましょう。
ステップ1 設定を開きます。
スタートメニューから「設定」を開き、「更新とセキュリティ」をクリックします。
ステップ2 Windows Updateを確認します。
「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
ステップ3 必要に応じて更新後に再起動します。
「更新して再起動」と表示されている場合は、作業中のファイルを保存したうえで再起動してください。
更新直後からエラーが出始めた場合は、更新履歴を確認し、該当する更新プログラムやドライバー更新が影響していないか確認することも大切です。
Part3-4:対処法4:DISM・SFCでシステムファイルを修復する
Windowsのシステムファイルが破損している場合は、DISMコマンドとSFCコマンドを使って修復できることがあります。コマンド入力は少し難しく見えますが、手順通りに進めれば問題ありません。
ステップ1 コマンドプロンプトを管理者として起動します。
タスクバーの検索ボックスに「cmd」または「コマンド」と入力し、「管理者として実行」を選択します。
ステップ2 DISMコマンドを実行します。
以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth
ステップ3 SFCコマンドを実行します。
DISMの処理が完了したら、続いて以下のコマンドを入力して実行します。
sfc /scannow
処理が完了したらPCを再起動し、DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが再発するか確認してください。
Part3-5:対処法5:ディスクのエラーチェックを行う
HDDやSSDのファイルシステムに問題がある場合、ドライブのエラーチェックで改善できる可能性があります。ただし、ディスクに物理的な異常がある場合は、チェック中に状態が悪化することもあるため注意が必要です。
先に確認したい危険サイン
- HDDからカチカチ、カタカタといった異音がする
- ファイルを開くのに異常に時間がかかる
- PCが頻繁にフリーズする
- 重要なファイルが突然消えた、または開けない
上記に当てはまる場合は、無理に修復を繰り返す前に、重要データの退避を優先しましょう。
ステップ1 エクスプローラーを開きます。
「PC」または「デバイスとドライブ」から、確認したいドライブを探します。
ステップ2 ドライブのプロパティを開きます。
Cドライブなど対象のドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ3 エラーチェックを実行します。
「ツール」タブを開き、「エラーチェック」欄にある「チェック」をクリックします。画面の指示に従ってスキャンを進めてください。
Part3-6:対処法6:SSDファームウェアを更新する
SSDのファームウェアが古い場合、Windows10との互換性の問題でDPC_WATCHDOG_VIOLATIONが発生することがあります。この場合は、SSDメーカーが提供している管理ツールや公式サイトから更新情報を確認しましょう。
ステップ1 SSDのメーカー名と型番を確認します。
デバイスマネージャーの「ディスク ドライブ」から、使用中のSSDの型番を確認します。
ステップ2 メーカー公式サイトで更新ツールを確認します。
Samsung、Crucial、Western Digital、KIOXIAなど、SSDメーカーごとに専用ツールが提供されている場合があります。
ステップ3 手順に従ってファームウェアを更新します。
ファームウェア更新中に電源が切れるとトラブルにつながる可能性があります。ノートPCの場合はACアダプターを接続し、重要データをバックアップしてから実行しましょう。
Part4:dpc_watchdog_violationエラーで消えたデータを復元する方法
原因特定、修復時になんらかのトラブルでデータが消えてしまった場合、リカバリーソフトを使ってデータの修復を行うことがおすすめです。「Recoverit」というソフトを使えば今までの修復作業よりも簡単にデータ修復を実行することができます。
以下は、「Recoverit」 でdpc_watchdog_violationエラーで削除したWinファイルを復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、新しいインターフェースでは、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「HDD」タブでハードディスクを選択するか、「場所」タブでデスクトップを選択してください。
スキャンしたいハードディスクをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

ステップ2 パソコンの消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。新バージョンではスキャンの時間を大幅に短縮するバージョンアップを行いました。また、スキャン結果はリアルタイムで表示されます。

ステップ3 パソコンの消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元」をクリックすれば完了です!

以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONに関するよくある質問
-
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONは何が原因で起きますか?
主な原因は、デバイスドライバーの不具合、SSDやHDDの問題、周辺機器との相性、Windows Update後の不具合、システムファイルの破損などです。直前に追加・更新した機器やドライバーを確認すると切り分けやすくなります。
-
DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが一度だけ出た場合も修復が必要ですか?
一度だけで、その後問題なく使えている場合は一時的な不具合の可能性もあります。ただし、同じ停止コードが繰り返し出る場合や、フリーズ、読み込み遅延、ファイル消失がある場合は早めに対処しましょう。
-
ブルースクリーンが出た直後にまず何をすればいいですか?
まず再起動後に重要データへアクセスできるか確認し、可能であればバックアップを取ってください。その後、不要な周辺機器を外し、ドライバー更新、Windows Update、システムファイル修復の順に確認します。
-
SSDが原因でDPC_WATCHDOG_VIOLATIONが出ることはありますか?
あります。SSDのファームウェアが古い場合や、ストレージドライバーとの互換性に問題がある場合、DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが発生することがあります。SSDメーカーの公式ツールや公式サイトで更新情報を確認しましょう。
-
DISMやSFCコマンドを実行しても大丈夫ですか?
DISMやSFCはWindowsのシステムファイルを確認・修復するための標準機能です。基本的には安全に実行できます。ただし、ブルースクリーンが頻発している場合は、念のため重要データを先にバックアップしてから実行しましょう。
-
修復作業の前にバックアップは必要ですか?
はい。DPC_WATCHDOG_VIOLATIONが繰り返し出る状態では、修復中にデータへアクセスできなくなる可能性があります。写真、動画、仕事の資料など重要なファイルがある場合は、可能な範囲で先にバックアップを取ってください。