Windows11のバージョン24H2は、2024年10月1日に一般公開されました。また、2025年1月21日にはサポート対象PCに対する段階的な自動インストールを開始するとして、改めて注目を集めています。
Windows11 24H2は最新のWindowsOSですが、一部不具合などが発生しているのも事実です。
今回はWindows11 24H2をダウングレードする手順と注意点をご紹介します。
目次
Part 1: Windows 11 24H2の新機能とアップデート内容
Windows11 24H2は2024年10月1日にリリースされたメジャーアップデートです。
Windows11 24H2では、主に以下の新機能が追加されました。
- タスクバーのアイコンを右クリックしてタスクを終了できるように
- タスクバー右下にあるクイック設定画面のスクロールが可能に
- WiFi7への正規な対応と接続機能の強化
- 「Windows共有」で自分宛てへの共有が可能に
- ファイルの圧縮形式として「7z」や「TAR」が追加
- 省エネ機能の追加
- PNGファイルの「タイトル」や「タグ」の編集が可能に
など
このほかにも、「コルタナ」や「ワードパッド」などのアプリの削除や、セキュリティ機能の強化なども行われています。
Windows11 24H2は何気なく使用している人も多いと思いますが、こうして見ると便利な機能がたくさん追加されていることがわかりますね。
Part 2: Windows 11 24H2アップデート後に発生しやすい問題
Windows11 24H2はすでに一般公開され、2025年1月21日にはサポート対象PCの段階的な自動インストールを開始すると発表がありました。
しかしながら、Windows11 24H2では一部ユーザーより不具合が報告されているのも事実です。具体的には、2025年1月24日現在、以下のような不具合が公式に発表されています。
- 自動HDRを使用するとゲームの応答が停止したり、正しくない色が表示される
- 日付&ウィンドウ設定の時刻でタイムゾーンを変更できない
- カメラを使用すると一部アプリケーションが応答しなくなる
- 壁紙のカスタマイズアプリケーションが正常に動作しない
- Intel SSTドライバー搭載のデバイスでブルースクリーンが発生する
- 一部のASUSデバイスで更新プロセス中にエラーが表示される
など
PC環境は人それぞれのため、必ずしも全てのユーザーに起こる不具合というわけではありません。
しかし一方で、ダウングレードをしてしばらく様子を見たい、不具合を回避したいと考える人もいるようです。
Part 3: Windows 11 24H2をダウングレードする方法
Windows11 24H2をダウングレードする方法と、事前に確認すべき注意点を解説します。
ダウングレードを行う際は、必ず以下の注意点もチェックしたあとに操作を行いましょう。
Part3-1:ダウングレード前に確認すべきこと
Microsoft社では、アップデートのロールバック機能を提供していますが、こちらの機能を利用できるのはアップデートから10日以内に手続きを行ったケースのみです。
Windows11 24H2のアップデートからすでに10日が経過している場合、旧バージョンのデータは削除されているため、手動再インストールが必要となります。
ただし、旧バージョンのWindows11 23H2は、Microsoft社では公式に提供されておらず、非公式的に入手するしか方法がありません。この場合、サポートの対象外となるため注意しましょう。
また、Windows11 24H2をダウングレードする際は、必ずPCのバックアップを取るようにしてくださいね。
Part3-2:ダウングレード手順(アップデートから10日以内)
Windows11 24H2のアップデートから10日以内の場合は、以下の手順でダウングレードが可能です。
「Windows」+「I」を押下し設定画面を開きます。「WindowsUpdate」から「詳細オプション」を選択してください。
「回復」をクリックします。
回復オプションの中にある「復元」の項目の「戻す」を選択しましょう。Windows11 24H2アップデートから10日以内であれば、こちらの項目がクリックできます。
画面の案内に従ってロールバックを実行しましょう。
Part3-3:ダウングレード手順(10日以上経過した場合)
Windows11 24H2のアップデートから10日以上が経過している場合は、Windows11を手動で再インストールする必要があります。必ず、事前にバックアップを取りましょう。
ダウングレードを行うには、Windows11 23H2(旧バージョン)を搭載したUSBドライブが必要です。
具体的なダウングレードの手順は以下の通りです。
- Windows11 23H2を搭載したUSBドライブを作成する
- USBを接続してPCを起動する
- メーカーロゴの画面で「F2」「F9」「F12」などのキーを押下しBIOS画面を表示する
- 「boot」を選択
- 「boot device priotity」の中でUSBドライブを一番目に選択
- PCを再起動する
これで旧バージョンのWindows11で起動ができるようになります。
Part4: ダウングレード後のデータ復元
PCのダウングレードには、データのバックアップが必須ですが、正しい手順でダウングレードを行わなかった場合にデータが消失してしまう可能性があります。
もしもダウングレード後にデータが消えてしまった場合は、データ復元専門のソフトウェアを使用しましょう。
「Recoverit(リカバリット)」では、WindowsOS、MacOS、NAS、Linux、そのほかSDカードやHDD、SSD、USBなど2000以上のストレージデバイスから消えてしまったデータの復元が可能です。
また、Recoveritは画像にある通り、復元したいデータが保存されていたドライブを選択(スキャン)するだけで、簡単に求めているデータを探すことができます。
フィルターや並べ替え、キーワード検索、ファイルの種類などを活用して、効率良く重要なデータを見つけましょう。
Recoverit(リカバリット)を利用すると、完全に削除したファイルを復元、SDカードデータ復元、ゴミ箱復元などの場合にも役に立ちます。ぜひお試しください。
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