外付けのハードディスクやUSBメモリを利用するときに表示される「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」というエラー。このエラーが発生したときは、ファイルシステムに不具合が発生しているかもしれません。そのため、ファイルシステムを修復する必要があります。本ページでは、「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」と表示されたときの解決方法を紹介します。
「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」のエラーは、使用している記憶媒体に不具合が発生していることを意味します。そのため、考えられる原因は以下の2つになります。
正しい手順で外付け記憶媒体を取り外さなかった場合、システムファイルやドライバに不具合が起きて「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」のエラーが発生することがあります。今後エラーを防止するために、外付け記憶媒体を取り外すときは正しい手順で行ってください。
ちなみに、これらの原因は「:\にアクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」というエラーが発生した場合と共通しています。
「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」のエラーが発生したときは、以下の対処法が有効です。
それぞれの対処法を詳しく解説します。
「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません」のエラーは、外付け記憶媒体のシステムファイルが破損していることで発生している可能性が高いです。CHKDSKコマンドを使うと、エラーが発生している外付け記憶媒体のシステムファイルを修復できます。CHKDSKコマンドを活用する方法は以下の通りです。
1.スタートボタンを左クリックして「Windowsシステムツール」を選択
2.「コマンドプロンプト」を左クリックして開く
3.表示されたコマンドプロンプトのウィンドウで、末尾に「chkdsk (エラーが出るドライブの文字):/ r」と入力してEnterキーを押す
CHKDSKが外付け記憶媒体のファイルシステムをチェックし、エラーが見つかった場合、自動的に修復を試みます。CHKDSKの終了を確認したら、パソコンを再起動してエラーが発生しないかチェックしてください。
注意: CHKDSKコマンドはデータの損失が発生する可能性があります。重要なデータがある場合は、可能であればバックアップを取ってから実行してください。また、外付け記憶媒体にアクセスできる場合は、データのバックアップを取ることをおすすめします。
使用している外付け記憶媒体のドライブに不具合が発生している可能性もあります。そのため、ディスクドライブの再インストールも方法の1つです。以下の手順を行うと、ディスクドライブの再インストールが行えます。
1.ウィンドウズキー+Xキーを押して、開いたメニューから「デバイスマネージャー」を選択
2.デバイスマネージャーが開いたら、外付け記憶媒体のドライブが表示されていることを確認
3.エラーが発生するディスクを右クリックして「デバイスのアンインストール」または「ドライバーのアンインストール」を選択
4.「警告:システムからこのデバイスを削除しようとしています」のメッセージが表示されたら、「OK」または「アンインストール」を左クリック
5.ウィンドウ上部にある「操作」を左クリックして「ハードウェア変更のスキャン」を選択
6.デバイスマネージャーで外付け記憶媒体のドライブが正常に表示されていることを確認し、デバイスマネージャーを閉じる
7.パソコンを再起動する
この手順で、ディスクドライブの再インストールが行えます。再インストール後も問題が解決しない場合は、外付け記憶媒体自体が故障している可能性もあります。その場合は、メーカーサポートに問い合わせるか、新しい外付け記憶媒体を検討することをおすすめします。
CHKDSKやディスクドライブの再インストールする方法は、あくまで外付け記憶媒体のシステムファイルやドライバを修復するものです。これらの機能ではエラーを修復することはできても、エラーで消えた保存データを復旧することはできません。ディスクからエラーで消えたデータを復旧するには、データ復元ソフトが必要です。
データ復元ソフトはいろいろありますが、中でもおすすめはRecoveritです。Recoveritはデータ復元率が95%と高性能なファイル復旧ソフトで、エラーによって保存データが消えたときに活躍します。データを復元する手順はたったの3ステップで、難しい操作は必要ありません。500万人以上のユーザーに利用される実績があるので、数あるデータ復元ソフトの中で魅力的といえるでしょう。
パソコンでRecoverit を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択することができます。スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
HDDから異音がすると、データの損失や故障の危険性が高まります。この記事では、異音が出る原因とそれぞれの対処法を解説しています。早急な対処が重要であるため、HDD異音の兆候を見逃さず、適切な解決策を選択してください。データの安全性を確保し、長期的な安心を得るために、ぜひ参考にしてみてください。 ...
外付けHDDやSSDの利用中に「このディスクは書き込み禁止になっています」が発生すると読み取り専用になり、データの書き込み(保存)ができない状態となります。本ページでは、外付けHDDやSSDの利用時に「このディスクは書き込み禁止になっています」というエラーが出る原因と対処法を紹介します。 ...
MFTの一部が破損すると破損個所に記録されていたファイルが読み込めなくなってしまいまい、ファイルが勝手に消去されてしまいます。MFTが破損した際の対処方法とMFTファイルを復元する方法を紹介します。 ...
内野 博
編集長