パソコンから復元するソフト

内野博

Feb 20, 2024 • カテゴリ: 無料なデータ復元ソフト

パソコンを使用していると、操作を失敗して思わぬフォーマットをしてしまったり情報が故障するなどのトラブルが起こる可能性が潜んでいます。そしてバックアップを取っていなかったために写真や音楽など、大切なデータが失われてしまうという例は少なくありません。そんな情報を復旧させるための無料ソフトウェアがWondershareのRecoverit Freeです。

幅広いファイル形式を復元

Recoverit Freeは無料でありながら、非常に数多くのファイル形式に対応しています。ビデオであればMP4からFLVまで、音楽はMP3からMIDIと一般的に広く使用されているものはほぼ全て対象内です。その他にも画像やソフトウェアを用いた電子メールの履歴や圧縮形式にしてあるファイルなど幅広く、特殊な形式を用いるような使い方をしていない限り、対応不可能ということはまずないでしょう。WindowsとMacの両方で使用でき、どちらも高速な処理速度を謳っています。

様々な削除理由に対応可能

パソコンからデータを紛失してしまう理由には複数挙げられます。誤ってゴミ箱に放り込んだまま忘れていて他のジャンクと共に消してしまったり、パソコンそのものをフォーマットしてしまう場合などです。外部からの攻撃を受けて消えてしまうこともあります。中には保存されていた場所のパーティションを辿るなどで復元が非常に困難なパターンもありますが、可能になることも考えられます。Recoverit Freeでは、パソコンが起動しないという状況に陥らない限り対応することができます。

Freeでも有償と同じ形式が対象

Recoveritは有償ソフトウェアとして年間更新ライセンスを購入するPro形式もありますが、Freeでもパソコン内の徹底したスキャンや対象となるデータ形式など基本的には同じ性能を持っています。違うのは対応ファイルサイズのみで、100MBまでであればその恩恵は無料で受けられます。復元したいデータが文章ファイルなど軽いものであった場合、よほどの量が無い限り全て対応できることでしょう。動画や音楽のように容量の大きなものでも、100MBを下回っているということはありえます。

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記録デバイスも複数に対応

現代ではデータを保存するのはパソコンの中に留まらず、外付けハードディスクや携帯端末など多種多様な機械が大容量の領域を持っています。そしてそれらはパソコンと同様にデータ紛失のリスクを抱えていますが、Recoverit FreeはUSBメモリやSDカードといった小型の媒体まで対象を伸ばすことができます。ソフトウェアを起動するパソコンにさえ繋がっていれば、外部記録媒体はツリーで表示されます。パソコン内でデスクトップやそれ以外の保存領域を切り替えるのと同じような感覚です。

シンプルで分かりやすい使用方法

Recoverit Freeの使い方は非常にシンプルで、まずはソフトを起動してから紛失したパターンを選択します。その後スキャンが行なわれて、消えたと思われるデータがピックアップされる流れです。選択画面は画像から選ぶ使用になっていて、場所がツリーで表示されるなど無駄を省いて分かりやすい見た目になっています。ピックアップされたデータは形式に加えて作成日や変更日の情報と共に表示されますが、見つかった段階で簡単なプレビューを表示でき、同時期に削除された本当に必要ないデータとの取捨選択も簡単です。

Wondershare 「Recoverit Free」で完全に削除したファイルを復元する手順

ステップ1. 「復元したいファイルの場所を選択してください」というウィンドウが表示されますので、復元したいファイルを保存していた場所を選択し「開始」をクリックします。

保存場所選択

ステップ2. 　ファイルを検索します。

デバイスをスキャン

ステップ3. 　復元したいファイルをプレビューして復元します。

スキャン終了後にファイルが見つかれば画面にリストアップされるので、復元したいファイルをチェックし復元ボタンをクリックしてください。復元したファイルを保存する場所を指定するウィンドウが表示されますので、適宜保存場所を指定します。これでファイルの復元が開始されます。

プレビュー

Recoverit Freeは100MBまでのデータ復元であれば、クレジットの登録も必要なく気軽に利用できます。そして他のソフトでは不可能だったファイルでも復元できる可能性があります。シンプルで分かりやすい表示なので、高度な技術を持っていない人でも扱えます。いざという時のために使用感覚だけでも覚えておくと良いでしょう。