WindowsのPCにあらかじめインストールされている「ワードパッド」。
ワードパッドは簡易的な文書作成ソフトで、個人的な文章やメモの作成に適しています。Wordより動作が軽いメリットもあり、個人的な利用であればワードパッドで十分な場合が多いです。
本ページでは、ワード文書を作成できるソフト「ワードパッド」について解説します。
ワードパッドとは、WindowsのPCにあらかじめインストールされているソフトです。
ワードパッドは「Word」の下位互換的なソフトで、簡易的な文章作成が行えます。後ほど「ワードパッドとWordの違い、互換性」の項目で詳しく説明しますが、Wordと比べるとワードパッドで利用できる機能は多くありません。しかし、その分シンプルな仕様となっており、細かな編集が必要なければ使いやすいソフトといえます。
先ほど「ワードパッドとは」の項目で説明した通り、WindowsのPCにはあらかじめワードパッドがインストールされています。そのため、利用するためにダウンロードやインストールの作業は必要ありません。
ワードパッドを利用するときは、まず以下の手順でソフトを起動します。
1. スタートボタンを左クリック
2. 「Windowsアクセサリ」を左クリック
3. 「ワードパッド」を左クリック
ワードパッドを起動したら、すぐに文章作成画面が表示されます。
使い方はシンプルで、この状態でキーボードを入力すると文章作成が可能です。
画面上部のボタンを利用して、文字の設定も行えます。ボタンにカーソルを合わせると機能が表示されるので、さわるほど使い方がわかります。
作成した文章はウィンドウ右上の「ファイル」を左クリックのうえ、「名前を付けて保存」を選択すると保存できます。
「ファイル」を左クリックして「印刷」を選択すれば、印刷が可能です。
前半で「ワードパッドはWordの下位互換的なソフト」と説明しましたが、具体的な違いは以下の4つが挙げられます。
● 価格
● 機能性
● 処理速度
● 拡張子
それぞれの違いを詳しく解説します。
ワードパッドはあらかじめWindowsに搭載されているソフトなので、利用する際の費用は無料です。
WordはMicrosoft Officeがインストール済みのPCを購入している場合なら、利用する際にお金はかかりません。
しかし、あらかじめMicrosoft OfficeがインストールされていないPCでWordを利用する場合は購入費用が発生します。
Wordの導入費用は購入パターンによって異なります。
Wordを単体で買い切りで購入する場合、15,984円(税込)の費用がかかります(Word 2019の場合)。
月額や年額制のOffice 365 SoloでWordを利用する場合、以下の費用負担が必要です。
プラン |
費用 |
月額制 |
1,284円/月 |
年額制 |
12,984円/年 |
※価格はすべて税込です。
ワードパッドはWordと比べると出来ることが限られています。ワードパッドで出来ること・出来ないことをまとめると以下の通りになり、利用できる機能はかなり限定的です。
出来ること |
出来ないこと |
・文字の装飾 ・ページのレイアウト設定 ・画像挿入(細かな移動はできない) ・印刷 |
・ページの背景設定 ・ワードアート ・見出し設定 ・ヘッダーやフッター設定 ・改ページ ・定型文の挿入 ・表作成 ・縦書きや横書きの切り替え ・文字数カウント ・画像挿入 ・図形挿入 ・文章構成 ・テンプレート ・クイックアクセスツールバー ・マクロ ・PDF出力 ・印刷 |
ワードパッドで出来ることは、あくまでも基本的な文章作成のみです。仕事で文章作成をするため、より高度な機能が必要ならWordが必要になるでしょう。
ワードパッドは利用できる機能が少ない分、PCにかかる負荷はWordよりも軽く処理速
度は速いです。そのため、低スペックのPCでもスムーズに動作します。
Wordは多機能なソフトなので、ワードパッドと比べると処理速度は遅いです。
ワードパッドとWordでは、作成したファイルの拡張子が異なります。
ワードパッドで作成したファイルの拡張子は「.rtf」になります。
Wordで作成したファイルの拡張子は「.doc」や「.docx」となります。
ワードパッドとWordに互換性があるかは、状況によって異なります。
ワードパッドで作成した拡張子がrtfのファイルは、Wordでも開いて編集が可能です。
Wordで作成した拡張子がdocやdocxのファイルは、ワードパッドで開くことができます。しかし、開く際に文章が崩れる恐れがあるので、完全に互換性があるとは言い難いです。
WindowsのPCでは、誤操作や予想外のエラーによってワードパッドのファイルが消える恐れがあります。意図せずに削除されたワードパッドファイルを取り戻すには、データ復元ソフトが必要です。そこで役に立つのがWondershareの「Recoverit」です。
Recoveritなら簡単な3ステップを行うだけで、失ったワードパッドファイルを復元できます。データ復元成功率は95%と高クオリティで、性能は申し分ありません。
また1000種類以上の拡張子に対応しているので、Wordで作成したファイルの修復も可能です。
無料版でのお試しが可能なので、性能が気になる人はまずこちらを使ってみるといいでしょう。
紛失したワードパッドのファイルに保存したハードディスクドライブ(ディスク C, D, E, F, G) を選択してクリックします。
Recoveritは自動的に紛失したデータのスキャンをスタートします。スキャンが終わったあと見つけたファイルのプレビューができます。
「Recoverit」はスキャンで見つけたファイルを復元する前にプレビューすることができます。復元したいファイルに「復元する」ボタンをクリックして復元が実現できます。
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンのファイル復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
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内野 博
編集長