.7zファイルは高圧縮率と優れた暗号化方式を採用しているにも関わらず、無料で利用できる事から世界中で広く普及しています。
その一方で、アーカイブに含まれているファイルが分からなくなり安易に削除してしまった結果、後からそれが必要であると分かり困ってしまう事も少なくありません。
そんな時は、削除したファイルを復元できる便利なツールを使用すれば簡単に復元して取り戻す事が可能です。
ディスクの容量を節約するためにさまざまなツールを駆使してデータを圧縮するのもひとつの方法ですが、それまでの圧縮形式にはファイルサイズの縮小に一定の限界がありました。 そんな中で登場した.7zファイルはフリーウェアでありながらもLZMAという独自のデータ圧縮アルゴリズムを採用し、当時高圧縮率を誇るシェアウェアとして君臨していたRARやACEに匹敵する圧縮率を誇っている事から、パーソナルユースからビジネスユースまで幅広いユーザー層から大きな支持を受けていました。
.7zファイルは元々はWindows用に開発されましたが直後にUNIXやAmigaOSに対応したほか、近年ではLinux、MacOS、Solarisなどにも移植され現在では幅広いオペレーティングシステムに対応しています。
いずれも互換性がある事から他のオペレーティングシステムで生成した.7zファイルの解凍が可能となり、巨大なファイルの受け渡しをするのが便利になりました。
また、WindowsやMacOSであればドラッグアンドドロップで簡単に圧縮や解凍ができるなど、それぞれのオペレーティングシステムが持つ特長を活かすなどした派生版も提供されています。
.7zファイルが広く普及した理由はその優れた圧縮率だけではなく、GNU LGPLライセンスで配布されていた事があります。
GNU LGPLとはGNU Lesser General Public Licenseの略で誰でも無料で利用できるほか、改良や新機能を追加した場合には上記ライセンスを元に改変した事を宣言し、ソフトウェアの設計図と呼ばれているソースコードを添付し無料を条件に配布する事が可能です。
.7zファイルはこのようなライセンスで提供されている事から、世界中でさまざまな工夫をした派生版が配布されているので自身にとって使いやすいソフトウェアを自由に選択できます。
.7zファイルは数々のファイルを圧縮してディスクの消費量を節減できる便利な圧縮形式ですが、その一方で専用のツールで開かなければ中身が分からないのがネックです。
よくありがちなのがオペレーティングシステムをセットアップしたばかりで.7zファイル関連のツールをインストールしていない状態で、ディスクの整理をしたところ誤って削除してしまい、後から大切なファイルだと気付いて困ってしまうケースです。
そんな時でも、決してあきらめる事なく復元をして取り戻す方法が存在しています。
スキャン終了後にファイルが見つかれば画面にリストアップされるので、復元したいファイルをチェックし復元ボタンをクリックしてください。復元したファイルを保存する場所を指定するウィンドウが表示されますので、適宜保存場所を指定します。 これでファイルの復元が開始されます。
.7zファイルのような優れた圧縮形式でデータをコンパクトにして保存したい場合は大切なデータである事がほとんどで、もしも失ってしまった場合には大きな痛手を負う事になります。 そんな時でも「Recoverit」があればあきらめる必要は全く無く、分かりやすいインターフェイスを使用した簡単な操作でスキャンを行い復元する事が可能です。
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内野 博
編集長