パソコンを使っていると、重要なファイルを誤って削除してしまう場面があります。しかし、慌てずに適切な方法を選ぶことで、削除されたファイルの復元が可能です。本記事では、WindowsとMacの両方で使用できる具体的な復元方法を詳しく解説。3つの方法を紹介し、各手法の利点と注意点についても触れていきます。標準機能で復元できない場合は、データ復元ソフト「Recoverit(リカバリット)」の活用もおすすめです。
パソコンから削除したファイルを復元する方法を紹介します。今回は、WindowsとMacの標準機能から解説。「ゴミ箱」と「バックアップ」それぞれ手順は違いますが、復元の仕組みは同じ方法です。
これらの標準機能で復元できない場合は、外部からの方法を探すほかありません。外部ハードディスクやクラウドサービスなどを用いた復元方法もありますが、データ復元ソフトを活用した復元方法が簡単でスムーズです。
ファイルを削除した場合、最初に確認すべき場所はゴミ箱です。ゴミ箱は一時的な保管場所として機能し、削除されたファイルが即座に完全に消去されるわけではありません。そのため、実は簡単に復元が可能です。
WindowsとMacの両方にゴミ箱機能があり、それぞれのプラットフォームでの確認方法や操作についても異なるため、それぞれに適した手順を知っておきましょう。ゴミ箱からの復元は最も簡単で迅速な方法であり、初心者でもすぐに実行できます。
手順1.デスクトップにある「ごみ箱」をダブルクリックして開く
手順2.復元したいデータを右クリックし、「元に戻す」を選択すると復元する
手順1.「ゴミ箱」を選択し起動する
手順2.復元したいデータを右クリックし、「戻す」を選択する
定期的にバックアップを取っている場合、バックアップからの復元がおすすめです。バックアップを使った復元は、最も信頼性が高い方法と言えるでしょう。WindowsとMacには、それぞれ独自のバックアップ機能があり、これを利用することで簡単にデータを取り戻せます。
Windowsでは「以前のバージョン」、Macでは「Time Machine」と呼ばれる機能があり、それぞれ特定の時点のデータまで復元が可能です。バックアップからの復元は、ファイルだけでなく、フォルダ全体やシステム全体の状態まで元に戻します。そのため、広範囲のデータを一度の操作で復元する方法としても有効です。
手順1.デスクトップ画面の左下にある検索ボックスに「復元」と入力する
手順2.「復元ポイントの作成」を選択する
手順3.「システムの保護」タブから「システムの復元」を選択する
手順4.「次へ」を選択し、システムの復元を進行する
手順5.保存している復元ポイントを選択し、「次へ」を選択する
手順6.「時刻」と「説明」の欄を確認して、復元されるパソコンの状態に問題がなければ「完了」を選択してください。これで、復元ポイントを使用したファイルの復元手順は完了です。
手順7.しばらくするとパソコンが再起動し、システムの復元が完了する
手順1.メニューバーから「システム環境設定」を選択する
手順2.「Time Machine」を起動する
手順3.「復元したい日付(時間)」と「バックアップデータ」を指定する
手順4.「復元」を選択すると完了する
ゴミ箱からも削除され、バックアップもない場合、データ復元ソフトが有効です。優れた復元ソフトは、ハードドライブ上のデータをスキャンし、削除されたファイルを復元します。
中でもデータ復元ソフト「Recoverit」は、高い復元率と使いやすさで人気があります。あらゆるデータを復元し、直感的に理解できるユーザーインターフェースが特徴です。誰でも簡単に復元できるので、パソコン初心者にもおすすめします。
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
パソコンから削除したファイルの復元に関して、以下の質問がよく挙げられます。それぞれ詳しく解答していきますので、ぜひご参考ください。
はい。削除したファイルを復元できる可能性は高いです。削除したファイルがゴミ箱に移動されていない場合でも、一般的にはバックアップや復元ソフトを活用して復元できます。ただし、ファイルが削除されてから時間が経過している場合や、その後に新しいデータが書き込まれた場合は、復元の成功率が低くなる可能性があります。
はい。バックアップを取っていない場合でも、削除したファイルの復元が可能です。ゴミ箱を確認したり、データ復元ソフトウェアを使用したりし、削除したファイルを回復できます。ただし、バックアップを取っていない場合は、データの完全な復元が保証されないため、注意が必要です。
一般的に、削除したファイルを復元すること自体は安全です。しかし、データ復元ソフトウェアを使用する場合、削除したファイル以外のデータも復元される可能性があるでしょう。
そのため、プライバシーやセキュリティに関する懸念があります。また、信頼性の低いソフトウェアを使用したり、誤った手順で操作したりすると、システムに悪影響を及ぼす可能性もあります。したがって、信頼できるデータ復元ソフトウェアを使用し、正しい手順に従うことが重要です。
インスタグラムで投稿した写真や動画が突然消えた経験はありませんか?この記事では、インスタグラムで消えた投稿を復元する方法について詳しく解説します。大切な投稿を取り戻すための手順を紹介します。 ...
Microsoft OneNoteは、デジタルノート作成のための強力なツールです。しかし、その真の力は、他のユーザーとノートを共有する能力にあります。この記事では、OneNoteの共有方法を詳しく解説します。 ...
Microsoft OneNoteは情報を整理し、共有するための便利なツールですが、時折、同期問題が発生します。この記事では、OneNoteが同期できないという問題とその解決策について詳しく説明します。 ...
内野 博
編集長