上書き保存したワードファイルを復元する5つの方法

Windows10でWordを利用していると、間違って上書き保存してしまうことがあるでしょう。誤ってワードファイルを上書き保存をしても、方法を知っていれば以前の状態へ復元することが可能です。本文では、 Windows10で上書き保存したワードファイルを復元する5つの方法を紹介します。

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内野 博

Jun 05, 2023 • カテゴリ: ファイル復元・修復

日頃からWindows10でWord(以下、ワード)を利用していると、間違って上書き保存してしまうことがあります。誤ってワードファイルを上書き保存をしても、方法を知っていれば以前の状態へ復元することが可能です。

復元する方法は状況によって異なるので注意してください。状況ごとに方法は違っても、手順は難しくありません。本ページでは、 Windows10で上書き保存したワードファイルを復元する5つの方法を紹介します。


方法①:「元に戻す」機能で復元

編集中に上書き保存をした場合、まだファイルを開いている状態であれば「元に戻す」機能を使って復元できます。

「元に戻す機能」を使う方法は簡単で、ウィンドウ左上にある左向き矢印ボタンを左クリックするだけです。

元に戻す機能

また左向き矢印ボタンの隣にある下向き矢印ボタンを左クリックすると、復元させたい状態を一覧から選択できます。

復元させたい状態を一覧から選択

方法②:「ファイル履歴」機能を使う

すでに上書きされたワードファイルを閉じてしまった場合、元に戻す機能での復元はできません。

しかし、Windowsの「ファイル履歴」の機能を使えば以前の状態に復元できます。ファイル履歴で元に戻す場合、まず以下の手順を行います。

  1. エクスプローラーを起動
  2. 対象のワードファイルが保存されているフォルダを開く
  3. 対象のワードファイルを右クリック
  4. 表示されるウィンドウで「以前のバージョン」のタブを左クリック

そして、表示される画面の一覧から復元したいバージョンを選び、「復元」ボタンを左クリックすればOKです。

「復元」ボタンを左クリックする

この方法はファイル履歴が有効でないとこの機能は使えません。ファイル履歴が無効であれば、有効にするため以下の手順を行ってください。

  1. スタートボタンを左クリック
  2. 「Windowsシステムツール」を左クリック
  3. 「コントロールパネル」を左クリック
  4. 「システムとセキュリティ」を左クリック
  5. 「ファイル履歴」を左クリック

「オンにする」ボタンをクリックすると、ファイル履歴の機能が有効になります。

「オンにする」ボタンをクリック

方法③:データ復元ソフトを利用

ファイルの置き換えでワードファイルを上書きしてしまった場合、データ復元ソフト「「Recoverit」」の利用がおすすめです。

「Recoverit」は破損や紛失したデータを復元するソフトですが、上書きしたワードファイルを以前の状態へ戻すこともできます。操作はたったの3ステップと簡単で、特別な知識は必要ありません。無料版でのお試しができるのも嬉しいところです。

またパソコンの設定によってはWindowsの標準機能での復元ができない場合もあるので、この状況でも役に立つでしょう。

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「Recoverit」 で上書きしたワードファイルとデータを復元する手順

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

復元したいフォルダを選択

ステップ2 パソコンの消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

復元されたいフォルダをスキャン

ステップ3 パソコンの消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

復元したいフォルダ・ファイルをプレビュー

以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧USBデータ復元フォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

方法④:バージョンの履歴から復元

ワードには「バージョンの履歴」から以前の状態へ戻す機能があります。バージョンの履歴を活用する場合は、まず以下の手順で進みます。

  1. 対象ワードファイルを起動
  2. 「ファイル」のタブを左クリック
  3. 「情報」を左クリック
  4. 「バージョン履歴」を左クリック

「情報」と「バージョン履歴」をクリック

すると、編集画面の右側にバージョンの履歴が表示されます。

バージョンの履歴が表示される

このリストから利用したいバージョンを選ぶと、以前の状態へ戻すことができます。バージョンの履歴は初期設定で有効になっていますが、無効だと利用できません。無効になっている場合、設定して有効にしてください。

バージョンの履歴を有効にする際は、まず以下の手順を行います。

  1. 対象ワードファイルを起動
  2. 「ファイル」のタブを左クリック
  3. 「オプション」を左クリック

「Wordのオプション」が表示されたら、以下の手順を行うとバージョンの履歴が有効になります。

  1. 左側で「保存」を左クリック
  2. ウィンドウ右側で「文書の保存」項目にある「次の感覚で自動回復用データを保存する」と「保存しないで終了する場合、最後に自動回復されたバージョンを残す」にチェックを入れる
  3. 「OK」を左クリック

バージョンの履歴が有効になる

「次の間隔で自動回復用データを保存する」の項目では、任意で好きな分数を設定してください。

方法⑤:一時ファイルから復元

Windowsでは、一時ファイルから復元して上書きしたワードファイルを元に戻すことができます。一時ファイルから復元する際は、まず以下の手順を行います。

  1. エクスプローラーを起動
  2. 「C:\Users\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Word\」と入力
  3. 「Enter」キーを押す

一時ファイルから復元

次にウィンドウに表示された項目のなかから、利用したいバージョンのワードファイルを選択してください。この方法はワードで自動回復用データの設定が有効でないと利用できません。無効にしている場合、利用できないので注意してください。

今後のために有効にしておきたい場合、先ほど「バージョンの履歴から復元」の項目で紹介した設定方法を行いましょう。

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