エクセルでシートを削除した場合の復元方法と
注意点を解説

エクセルで誤ってシートを削除した経験はありませんか?シートを削除した後でも、復元する方法があります。この記事では、エクセルで削除したシートを復元する手順と、復元に関する重要な注意点を解説します。

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内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: ファイル復元・修復

エクセルのシートを誤って削除してしまうと、今まで行っていた業務がすべて台無しになります。残念なことはもちろん、チームで共有していたり、期限付きの提出を求めていたりする場合は冷や汗が出る思いです。今回はエクセルでシートを削除した場合の復元方法と注意点について解説。データ復元ソフトを使用する方法として、データ復元ソフト「Recoverit(リカバリット)」も紹介するので、ぜひご参考ください。


Part1:エクセルでのシートの削除

エクセルでのシートの削除は、通常の削除や非表示、削除の取り消しといった機能があります。それぞれについて詳しく解説していきます。

■エクセルシートの削除

まず、通常の削除方法についてです。エクセルのシートを削除するには、シート名を右クリックし、表示されるメニューから「シートを削除」を選択します。これによって、選択したシートが完全に削除されます。また、シートを削除した後でも、一定の手順で取り消せます。

エクセルシートの削除

■エクセルシートの非表示

次に、シートの非表示についてです。シートを非表示にすると、そのシートは表示されなくなりますが、完全に削除されたわけではありません。シートの非表示は、特にデータの保護や整理のために利用されます。非表示にしたシートは、後から表示させることも可能です。

エクセルシートの非表示

Part2:エクセルでシートを削除した場合の復元方法

エクセルで誤ってシートを削除した場合、幸いにも復元する方法があります。それぞれの復元方法について詳しく見ていきましょう。ただし、これらの方法は各エクセルの製品やバージョンにより対応していない場合もあります。お使いのエクセルにあった方法を見つけ出し、日々安心してご利用ください。

2.1 Ctrl + Z を使用する

削除した直後には、ショートカットキーが便利です。Ctrl + Z キーを押すことで、直近の操作を取り消せます。この操作により、削除されたシートを復元できます。ただし、他の操作を行った場合やエクセルを再起動した場合には、この方法が利用できなくなりますので、すぐに行うことが重要です。

2.2 復元アイコンを使用する

エクセルのツールバーには、通常削除されたシートを復元するための専用のアイコンがあります。このアイコンをクリックすると、直前に削除されたシートの復元が可能です。

復元アイコンを使用

2.3 回復機能を利用する

一部のエクセルバージョンには、回復機能が搭載されています。この機能を使うと、削除されたシートを復元することができます。ファイルメニューから「回復」オプションを選択し、削除されたシートを探すと、復元が可能です。回復機能については、バックアップ方法とあわせて後述で詳しく解説します。

2.4 データ復元ソフトを利用する

万が一、上記の方法でもシートを復元できない場合は、専用のデータ復元ソフトウェアを利用するとスムーズかつ簡単に復元が可能です。データ復元ソフト「Recoverit」を使用すると、削除されたシートを復元できます。データ復元ソフトウェアは、削除されたファイルをスキャンし、復元可能なデータを探し出します。また、非常に簡単な操作性が特徴なので、パソコン初心者にもおすすめです。

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以下は、「Recoverit」 で間違って消してしまったエクセルファイルを復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

復元したいフォルダを選択

ステップ2 パソコンの消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

復元されたいフォルダをスキャン

ステップ3 パソコンの消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたエクセルファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

復元したいフォルダ・ファイルをプレビュー

以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なエクセルファイルが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧USBデータ復元フォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

2.5 バックアップから復元する

最も確実な方法として、定期的なバックアップを取ることが挙げられます。ここで解説している「バックアップ」とは、パソコン全体のバックアップのことです。エクセルデータ(シート)だけでなく、そのほかのデータ削除にも対応しているため、ぜひご活用ください。バックアップは、外部ストレージやクラウドサービスを利用できます。

今回は、Macの標準バックアップ機能「Time Machine」を使った復元方法をご紹介します。Time Machineでの復元方法は、以下の手順です。

手順1.メニューバーから「システム環境設定」を選択する

「システム環境設定」を選択

手順2.「Time Machine」を起動する

「Time Machine」を起動

手順3.「復元したい日付(時間)」と「バックアップデータ」を指定する

「バックアップデータ」を指定

手順4.「復元」を選択すると完了する

豆知識:シートの自動バックアップと回復の設定

エクセルでは、シートの自動バックアップと回復の設定を行えます。これにより、削除したシートやデータの損失を未然に防ぐことが可能です。以下では、シートの自動バックアップと回復の設定方法について詳しく解説します。

■シートの自動バックアップ機能を設定する方法(Microsoft365以前)

シートの自動バックアップ機能を設定する方法は、以下の手順です。

※現在主流になりつつあるMicrosoft365はクラウド上に自動保存されます。それ以前のバージョンをお使いの方のみご覧ください。

手順1.エクセルを起動し、「名前をつけて保存」から「ツール」「全般オプション」を選択する

「全般オプション」を選択

手順2.「バックアップファイルを作成する」にチェックし、「OK」を選択すると完了する

「OK」を選択

■シートの回復機能を利用する方法(Microsoft365)

シートの回復機能を利用する方法は、以下の手順です。

手順1.「ファイル」を選択し、「バージョン履歴の表示」を選択する

「バージョン履歴の表示」を選択

手順2.バージョン履歴から、戻りたい日時を選択すると復元される

戻りたい日時を選択

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