私が勤務している会社で、結構重要な任務を担当している主任が一身上の都合により退職する事となりました。その主任が行なっていた業務を、恐れ多くも私が引き継ぐ事となりました。責任重大の業務なので、「完璧にこなせるまで時間が掛かるかもしれませんが、失敗しない様頑張ります!」と言い、引き継ぎを開始しました。
次の日、主任より「渡すのが遅くなって申し訳ないけど、これに業務用データが入っているよ。」とUSBを渡されました。そのUSBには、PDF化された業務マニュアル及び、ファイル名が「下書き」と記載されたPowerPointも数十件入っていました。
私が主任より引き継ぐ業務は、PowerPointを使用し会議時におけるプレゼンテーション用の資料を作成する事でした。USBの中のプレゼン資料は数十件あるにも関わらず、どの時期の会議に使ったか分からないぐらいバラバラとなっていた為、とても分かりにくい物でした。
私はため息をつきながらフォルダを作成、各会議ごとに整理していきました。また、下書きPowerPointの方を開いてみると、削除しても差し支えない未完成の内容となっていました。一つ一つを確認すると、やはり全ての下書きデータが未完成だった為、削除しても差し支えないと判断しました。
下書きデータを全て選択、削除ボタンを押しUSBからは完全に抹消しました。 ここから今後の会議資料は私が作成しないといけない為、マニュアルを参考にしようとマニュアルのPDFデータを開こうとしました。が、そのデータがありません。考えられるのは一括削除の際に選択したファイルにマニュアルまで選択していたのです・・・!!
重大なマニュアルなのに、何故主任はロックをかけていなかったのかと悔しかったですが、複数選択の際にマニュアルまで選択し、抹消してしまった私はもっと不甲斐ないのです。
しかしマニュアルを見なければ、今後の会議のプレゼンテーション資料は作れません。重役会議に参加した事のない私は、内容のイメージすら全く出来ず、削除してしまったマニュアルが全てだったのです。
ましてや今回、主任の仕事を引き継ぐ私は、こんな初歩的なミスを犯している場合じゃない。業務内容が重要なだけに、会社の信用問題に関わってしまう!!私は何とかしてPDFデータを取り戻さないとと、焦りは募る一方でした。
冷や汗をかきながらインターネットで「PDF 復旧」と検索をかけるとWondershare社の 「Recoverit」が出て来ました。
「PDFのデータも復旧出来るの?ましてやUSBってバックアップも無いのに本当に大丈夫だろうか・・・」と不安でしたが、無償版をインストール。ダメでもともととの思いで試してみました。
USBを選んで、「開始」ボタンをクリックしてスキャンを始めます。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックすることでデータは復元します(一部のデータはプレビューできます)。
すると、WondershareのUSB PDF復元ソフト 「Recoverit」を利用して、消えたはずのマニュアルが復活(USBメモリのPDFファイルが復元され)!!削除した下書きデータもついでに出てくる出てくる。
取りあえずは慌てて復旧した業務マニュアルをパソコンの方へコピーし、下書きデータもきちんと引き継ぎ業務を終え、一人前に業務がこなせる様になるまでとっておく事にしました。
無事に引き継ぎ完了。業務マニュアルにしっかりロックをかけました。重要なプレゼン資料は丁重に取り扱う。いや、仕事の一つ一つに責任を持ち、データは丁寧に取り扱う事を学んだ貴重な体験となりました。
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内野 博
編集長