Outlookのフォルダが消えた時の解決方法

内野博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: ファイル復元・修復

Outlookを使用中にフォルダが突然消えてしまうことは、多くのユーザーにとって混乱と困惑をもたらします。この記事では、Outlookのフォルダが消える原因と、そのような状況で取るべき対処法を詳しく解説します。誤って削除されたフォルダの復元から、ソフトウェアの不具合やウイルス対策まで、Outlookのフォルダを安全に管理するための重要な情報を提供します。

目次
Part1: Outlookのフォルダが消える原因
Part2: Outlookのフォルダが消えた時の対処法
Part3: まとめ

Part1：Outlookのフォルダが消える原因

Outlookのフォルダが消える原因は多岐にわたります。誤って削除された場合、ソフトウェアの不具合やアップデートの影響、さらにはウイルスやマルウェアの攻撃が原因であることもあります。このセクションでは、これらの一般的な原因を掘り下げ、Outlookのフォルダがなぜ消えるのかを理解するための洞察を提供します。

1.1：誤ってをOutlookのフォルダを削除した

誤ってOutlookのフォルダを削除することは、意外と一般的な問題です。ユーザーが意図せずにフォルダを削除したり、必要なフォルダを誤ってゴミ箱に移動させたりすることがあります。このような状況では、通常、削除されたフォルダは「削除済みアイテム」フォルダに移動されるため、そこから簡単に復元することが可能です。

1.2：ソフトウェアの不具合やアップデートによる影響

Outlookのソフトウェアに起因する不具合やアップデートが、フォルダの消失につながることがあります。特に、大きなアップデートの後には、設定やフォルダ構成に予期せぬ変更が生じることがあり、これがフォルダの見えなくなる原因となることもあります。また、ソフトウェアのバグによってフォルダが誤って非表示にされることもあります。

1.3：ウイルスやマルウェアによる攻撃

ウイルスやマルウェアはOutlookのフォルダ消失の原因になります。これらはファイルを破壊し、メールシステムを攻撃します。ウイルスやマルウェアの種類には以下があります：

・ウイルス：コンピュータに害を及ぼす。

・トロイの木馬：有用に見えて悪さをする。

・スパイウェア：情報を盗む。

・ランサムウェア：データを人質にして金銭を要求。

・アドウェア：迷惑な広告を表示。

・ワーム**：ネットワークを通じて拡散。

1.4：Outlookデータファイル（PSTまたはOSTファイル）が破損している

Microsoft Outlookのデータファイル（PSTまたはOST）は、メール、カレンダー、連絡先などの情報を格納します。これらのファイルが破損すると、Outlookが正常に動作しなくなることがあります。破損の原因には、不正なシャットダウン、ウイルス攻撃、ファイルシステムのエラーなどがあります。

Part2：Outlookのフォルダが消えた時の対処法

Outlookのフォルダが消えた場合、データ復元ソフトウェアの使用、削除済みアイテムからの復元、ウイルス対策ソフトの導入など、いくつかの対処法があります。このセクションでは、これらの方法を簡潔に解説し、Outlookのフォルダを安全に管理するための実用的なアドバイスを提供します。

方法1：データ復元ソフトで消えたOutlookフォルダを復元

データ復元ソフトウェアを使用して消えたOutlookフォルダを復元する方法は、特にファイルが完全に失われた場合に有効です。この方法でおすすめのソフトウェアは「Recoverit」です。Recoveritを使用すると、Outlookの全データを含むベースファイルを復元することが可能です。しかし、重要な注意点があります。Recoveritで復元されたメールデータは、Outlookソフトウェアに直接取り込むことはできません。復元されたデータは別の方法でOutlookにインポートする必要があります。そして、メールをそのままOutlookソフトに復元することもできません。この手順は、Outlookのデータを安全に回復するための効果的な方法ですが、復元プロセスには特定のステップが必要であることを理解しておくことが重要です。

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以下は、「Recoverit」で間違って消してしまったファイルやフォルダを復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択してください。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

復元したいフォルダを選択

ステップ2 パソコンの消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

復元されたいフォルダをスキャン

ステップ3 パソコンの消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です！

復元したいフォルダ・ファイルをプレビュー

以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

方法２：「削除済みアイテム」から消えたOutlookフォルダを復元

Outlookでフォルダが誤って削除された場合、以下の手順で「削除済みアイテム」フォルダから簡単に復元できます。

1. Outlookを開き、「削除済みアイテム」フォルダにアクセスします。

2. 復元したいフォルダ削除されたフォルダー（メッセージ、連絡先、タスクなど）を見つけて右クリックします。

3. メニューから「移動」を選択します。

「削除済みアイテム」を選択

4. フォルダを元の場所に戻すための「受信トレイ」をクリックしたら、「受信トレイに移動しました」というポップアップが出てファイルが元の場所に復元しました。

フォルダを元の場所に戻す

この方法は迅速で、特別な技術知識や追加のソフトウェアは必要ありません。ただし、削除から時間が経っている場合や「削除済みアイテム」フォルダが空の場合は、この方法では復元できない可能性があります。

方法３：ウイルス対策でOutlookの安全を保つ

ウイルスやマルウェアの攻撃はOutlookのフォルダ消失の原因の一つです。これを防ぐには、信頼できるウイルス対策ソフトウェアの導入と定期的なアップデートが重要です。これにより、システムへの侵入を防ぎ、安全なメール環境を維持できます。ウイルス対策ソフトウェアは常に最新の状態に保つことが必要で、新しい脅威から保護し、Outlookのフォルダや他の重要なデータを安全に保ちます。

ウイルス対策ソフトウェアの例：

・Norton AntiVirus：広範な保護。

・McAfee：幅広い利用。

・Kaspersky Anti-Virus：高度なマルウェア検出。

・Bitdefender：効率的な保護。

・Avast：無料版でも強力。

・ESET NOD32 Antivirus：高速スキャンと分析。

方法４：Outlookデータファイル（PSTまたはOSTファイル）が破損した場合の修復方法

破損したデータファイル（PSTまたはOSTファイル）を修復するための基本的な手順は以下の通りです。

1.修復作業を始める前に、Outlookが完全に閉じられていることを確認します。

2.Outlookのデータファイルの場所を特定します。これは通常、コントロールパネルの表示方法を「大きいアイコン」に設定して「メール」セクションで見つけることができます。(「メール」セクションが見つからない場合、表示方法を「カテゴリ」に設定して「ユーザーアカウント」をクリックすれば「メール」セクションが出てきます。)

「メール」セクションを見つける