torrentファイルはファイル共有が行えるtorrentでアーカイブのダウンロードを行うために必要ですが、多くの場合は一度登録したりダウンロードが完了すれば不要と考え削除することがほとんどです。 しかし、何らかのトラブルでアーカイブが破損していることが後から分かり、やり直すためにtorrentファイルの再取得が必要でも配布が終了していれば、二度とそのアーカイブをダウンロードすることができません。
torrentが登場するまでのインターネットでアーカイブを配布するには、専用のサーバーを設けてユーザーにダウンロードしてもらうのが一般的でしたが、容量が多いものとなるとサーバーの容量だけではなく転送のための太い回線も必要で自社で用意するのは大変なコストがかかりました。
そんな中で登場したtorrentはピアツーピア技術を採用し、利用しているユーザーのPCで分散化コンピューティングが実行され、自身が求めるアーカイブをダウンロードしているバックグラウンドで他のユーザーがアーカイブを入手するための処理を行っています。
このため、配布側が専用のサーバーや太い回線を用意する必要は無くなり、低コストで大容量のアーカイブを配布できるようになりインターネットのアーカイブの流通に革命をもたらしました。
これまでtorrentがオフィシャルに導入された事例では、数GBにも上るフリーウェアのオペレーティングシステムのディスクイメージや、ソフトウェアメーカーが提供している大型アップデートを行うためのパッチなどがありました。 以前は新バージョンが配布されると世界中からユーザーが殺到して一瞬でサーバーがパンクして配布が思うようにいかなかったケースでも、torrentを導入することによりスムーズな配布が可能となりました。 このため、巨大なサーバーや回線を用意する必要がなくなったことで大幅なコスト削減となり、貴重な社内リソースを本来行うべきソフトウェア開発などに注力させることが可能となりました。
例えばバンドを趣味にしているユーザーが自身で作った音楽データをインターネットで配布して多くの人々に聞いてもらおうと考えても、個人で業務用レベルのサーバーを用意するのは極めて困難です。 CDアルバムを作成した場合には容量は600MBから700MBにも達するケースもあり、保存するサーバーも転送する回線も相応のスペックのものが必要です。 当時は現在のようなソーシャルメディアや大手事業者のプラットフォームも存在しなかったことから、どのような方法で配布するのか大きな課題を抱えていました。 そんな中で登場したtorrentによって自前で高度なサーバーを持たなくても大容量の音楽データの配布が可能となり、世界中のバンドシーンで多くの音楽データの普及に貢献を果たしました。
torrentを使用してアーカイブを配布している場合にはtorrentファイルが配布されており、リンクをクリックすれば通常は関連付けられたツールが自動的に開いて登録が行われ、アーカイブのダウンロードが開始されます。 多くのケースではそのままダウンロードが完了すると、torrentファイルはもう必要ないと考えてついつい削除してしまいがちです。 しかし、ごく稀にダウンロードに失敗してアーカイブが破損していたり、ダウンロードの途中でクラッシュするなどしてツールに登録した情報を失ってしまうこともあります。 ここでtorrentファイルを探しても既に削除していたり、配布していたサイトも見つけられないケースもありますが、そんな時でも失われたファイルを取り戻す方法があります。
「Recoverit」は誤って削除したり、システムトラブルによって失われたファイルを復元できる便利なツールです。
スキャン終了後にファイルが見つかれば画面にリストアップされるので、復元したいファイルをチェックし復元ボタンをクリックしてください。復元したファイルを保存する場所を指定するウィンドウが表示されますので、適宜保存場所を指定します。 これでファイルの復元が開始されます。そのtorrentファイルをダブルクリックすればツールが立ち上がり、再びアーカイブのダウンロードが開始されます。
「Recoverit」の登場により削除したtorrentファイルを簡単に取り戻せるようになった現在、忘れかけた記憶を辿って配布元のサイトを探す必要もありません。 その他にも意図しないクラッシュやトラブルなど、さまざまなシーンで失ったファイルを復元できることから、いざという時に備えてインストールしておくのがおすすめです。
ソフトの中には自動的にキャッシュを保存する機能を搭載しているので、削除された場所に別のデータが上書きされて復元ができなくなる恐れがあります。内蔵HDDでRARファイルを誤って消去した場合には、なるべく早く復元作業を始めることが大切です。
外部ドライブやデータ用のディスクであれば問題はありませんが、システムドライブで誤消去をした後に「Recoverit」をインストールするとデータが消失してしまうので注意しましょう。
ファイル復元ソフト「Recoverit」の使い方について、以下操作動画をご覧ください。
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kiki
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