notepad++はフリーウェアのソースコードエディタで、軽い動作と自由にカスタマイズできるGUIの使い勝手が良く高い人気を誇り、プログラミングをはじめとする多様な用途で活用されています。 プログラミングでは完成するまでに何度もトライアンドエラーを繰り返してブラッシュアップをしますが、その過程で製作中のデータを削除してしまいファイル復元を行いたいと思うシーンも少なくありません。
オープンソースで提供されていたソースコードエディタのScintillaは、当時としては珍しいシンタックスハイライトを備え、コードを色分けして表示させることで視覚的にそのコードがどんな役割をするのかを判断できプログラミングの効率を高めました。
そのScintillaをベースに改良されたのがnotepad++で、新たにプラグイン機能が搭載され多くのユーザーが求めていた複数行で正規表現の検索と置換ができるようになったほか、ユーザー有志が作成したプラグインで便利な新機能を追加できます。
notepad++がファーストリリースされたのは2003年で、当時32bitのWin32APIを利用したC++で作られています。
64bitが全盛となっている現在においてもnotepad++の愛用者が多い理由は、誰もが無料で利用できるフリーウェアであるということに加えてシンプルで安定した動作、そして何より自由にカスタマイズできるGUIと機能を追加できるプラグインシステムにあります。長き時代を経てもnotepad++を超えるようなアプリケーションは未だ存在せず、さまざまな現場で活用されています。
notepad++は元々はプログラミングのソースコードを作成するために開発されたものですが、優れた機能を持つことからそれ以外のシーンでも活用されています。 オペレーティングシステムにもメモ帳など簡易的な機能は備えられていますが、エディット機能が貧弱で物足りなさを感じることがあります。 その一方で本格的なテキストエディタとなると動作が重かったり、有料アプリとなって費用負担が発生することもあります。 そんな時でもnotepad++であれば無料のフリーウェアで動作も軽く、強力なエディット機能を持つことから、ちょっとしたメモからメールの下書きなどのテキストの編集まで、さまざまなシーンで利用されています。
notepad++で大切な情報を保存しておいたところ、誤って削除して困ってしまうケースも少なくありません。 新規に保存したものがあるから古いものは必要ないと削除したもののやっぱり必要だと思ったり、安易に「上書き保存」を選択して一瞬のうちに古いデータを失ってしまうケースなどさまざまです。 編集途中であれば編集から「元に戻す」を選択すれば一定の段階までは戻すことができますが、過去のファイルに上書きしてしまったものは元に戻せず途方に暮れることもあります。 しかし、かつてはそこで諦めるしかありませんでしたが、今ならファイル復元を試みて取り戻す方法があります。
「Recoverit」なら、notepad++の上書き保存で失ったデータもファイル復元が可能です。 ここで言う上書き保存とは、ドライブのセクターに上書きをしたのではなく古いデータを削除して新規にデータを保存する動作をするため、十分ファイルを復元することが可能です。 「Recoverit」もシンプルで分かりやすいGUIを採用しており、起動して「削除したファイル」をクリックすると表示される「ディスクを選択してください」の画面の中から該当するドライブを選択し、画面右下の「開始」を押します。 ドライブのスキャンが開始されしばらく待つと復元可能なファイルがリストアップされるので、ファイル復元したい項目を選択して「復元」を押せば失ったデータを取り戻すことができます。
選択後、復元したいファイルのあったHDDの場所を選択する必要があります。必要に応じて選択し、ウィンドウ右下の「開始」をクリックしてください。その後、スキャンが始まります。
スキャン中の画面には、ウィンドウ左側に現在発見されたファイルの一覧を見やすくするための「ツリー表示」、「ファイルビュー」などが存在し、ファイル変更日の絞り込みといったファイルの表示方法の変更も可能です。ウィンドウ上部にはスキャンの進捗状況や見つかったファイルの数、ウィンドウ右上には残り時間が表示されます。
スキャン終了後にファイルが見つかれば画面にリストアップされるので、復元したいファイルをチェックし復元ボタンをクリックしてください。復元したファイルを保存する場所を指定するウィンドウが表示されますので、適宜保存場所を指定します。 これでファイルの復元が開始されます。
notepad++はシンプルで分かりやすいGUIを採用しているのに加えて、自由なカスタマイズが可能だからこそ気軽に操作をして安易に上書きしてしまい、大切なデータを失ってしまうことが良くあります。 そんな時でもかつては諦めるしか手はありませんでしたが、今なら「Recoverit」を利用してファイル復元することが可能です。
ファイル復元ソフト「Recoverit」の使い方について、以下操作動画をご覧ください。
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内野 博
編集長