ZIP圧縮ファイルを利用すればデータの内容を変えずにディスク上のサイズを小さくしておくことができるので、データを保存しておく際に便利です。ZIP形式は一般的に広く用いられているため、OSを問わずデータの共有ができるという利点があります。それに加えてファイルを圧縮した方がインターネット上でデータを送信する際の時間を短縮することができます。このため、無料で提供されているアプリケーションソフトの多くはZIP形式で圧縮されてから配布されています。
ZIP圧縮ファイルはテキストファイルやプログラム用のファイルなどを保存するのに非常に便利ですが、注意すべき点もあります。圧縮したファイルは解凍をしなければ格納されているデータを見ることができないため、ファイル名だけで内容を判断しなければなりません。一目で圧縮データの内容が判別できるようなファイル名を付けておかないと、不要なファイルを整理する際に誤って消去してしまう恐れがあります。圧縮ファイルには多くのデータがコンパクトに格納されているため、誤って消去した際のダメージが非常に大きいので取り扱いの際には注意が必要です。
不要ファイルを整理する際に誤ってZIP圧縮ファイルを削除してしまった場合でも、ディスク上にデータが残されていればファイルを復元することが可能です。削除してしまったファイルを復元するためのツールを利用すれば、削除前の状態に戻すことができる場合があります。データ復元用のツールを選ぶ際の注意点ですが、フリーソフトは音声や画像など、復元可能なファイル形式が限定されている場合があります。そのため、ZIP形式のファイルも復元できるツールを選択する必要があります。
さらに削除したファイルサイズが大きければ、別のデータが上書き保存される危険性が高くなります。圧縮ファイルはほんの僅かでもデータが書き換わってしまうと復元させることができなくなってしまうので、誤ってファイルを削除した際はデータが保存されていたディスクの使用を中止し、なるべく早くファイルの復元作業を行う必要があります。削除したZIP形式の圧縮ファイルでも復元することができるツールとしてWondershare「Recoverit」があります。Wondershare「Recoverit」を使用すれば、専門的な知識を持たない人でも簡単に削除したファイルのデータを取り出すことができます。
Wondershare「Recoverit」を利用して削除した圧縮ファイルを復元する手順ですが、削除されたファイルがあった場所(ディレクトリ)を指定してからスキャン作業を開始します。検索されたリストの中から該当するファイルを探し出して、データを別のドライブに保存すれば作業完了です。
スキャン終了後にファイルが見つかれば画面にリストアップされるので、復元したいファイルをチェックし復元ボタンをクリックしてください。復元したファイルを保存する場所を指定するウィンドウが表示されますので、適宜保存場所を指定します。 これでファイルの復元が開始されるので、後は待つばかりです。
WondershareのZIP復元ソフト「Recoverit」は全てのファイル形式に対応しているため、ZIP圧縮ファイルでも復元させることが可能です。スキャンを行う際は、ファイルがあった場所を絞り込むようにする必要があります。
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内野 博
編集長