【超簡単】誤って削除されたAudacity録音ファイルの復元方法

内野博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: ファイル復元・修復

Audacityはフリーでダウンロードできる音声データ編集ソフトの名称で、多機能なマルチトラックに対応する画期的ツールです。使いやすさの特徴は何といっても、編集したい音声ファイルの内容を視覚上に表示したグラフ（波形またはスペクトラム）を確認しながら作業ができる、というビジュアル型ソフトである点でしょう。Audacitayを使用するにあたって、録音ファイルや保存がどういう形式なのかご説明します。

Part1: Audacity録音ファイルの紹介

Audacityはパソコン上で音声を録音する際に用いられる「波形編集」タイプのフリーソフトです。要するに【パソコン版の音声レコーダー】と思って頂ければわかりやすいでしょう。 macOS、 Linux、FreeBSDなどのPC-UNIX、MacOS、Windows等の環境で動作可能な万能の編集ソフトです。録音された音声は様々な方式のファイルとして保存されます。ここでは、Audacity対応する録音ファイルをご紹介します。

・WAV（WAVEともいう）

マイクロソフトとIBMにより開発された音声データ記述のためのフォーマットのひとつです。主としてWindowsで使われるファイル形式の名称です。ファイルとしてパソコン上に格納した際の拡張子は、.wav と表示されます。

・FLAC

Free Lossless Audio Codecの略で可逆圧縮音声フォーマットの事をいいます。可逆圧縮というのは、元の音声データからの音質劣化を防止する利点が挙げられます。わかりやすい例だと、オーケストラ演奏などの複雑で音質に厚みや幅がある音声データでもFLAC方式だと元の音質に影響なく、オンライン上で販売・購入することが可能です。
また、エンコード・デコード（ファイル方式の書き換えや元に戻す作業）を高速で処理できます。拡張子は .flacと表示されます。

・MP3

MP3は音声ファイルの中では、一番よく見る形式ではないでしょうか？ファイルのサイズが軽く、高音質で保存されます。ボイスレコーダーなどでの録音ファイルに汎用されてもいます。MP3の音質を判断する時は、bps（ビットレート＝1秒間で送受信できるデータ量のこと）を見ます。この数値が大きいほど高音質のファイルだといえます。
拡張子は .mp3 と表示されます。

・OGG

OGGはMP3よりも新しい圧縮方法のことをいいます。ビットレートの数値が同じでも音質はOGGの方が高レベルです。拡張子は .ogg と表示されます。

・AIFF

Audio Interchange File Formatの略で、アップル社によって開発された音声ファイルフォーマットを示します。

上記４つの音声ファイルがWindowsでの方式ですが、こちらはマッキントッシュや、iPad、Macシリーズのパソコンに対応しています。拡張子は .aiff .aif .aifc と表示されます。

Part２: Audacityファイルの保存の仕方

Audacityで録音されたファイルはどのように保存されるのでしょう？保存の仕方を説明します。

① プロジェクトファイルを保存
この方法では、パソコンに読み込んだ音声などを非圧縮で保存することが可能です。（音質の劣化が防げます）
・Audacityソフト画面の上部、一番左の【ファイル（F）】のタブをクリック
・一覧から「プロジェクトファイルを保存」をクリック

② プロジェクトの圧縮されたコピーを保存　
読み込んだ音声などを非可逆圧縮（ロス圧縮）してから保存します。それによって、音質が劣化します。
・Audacityソフト画面の上部、一番左の【ファイル（F）】のタブをクリック

①②どちらのやり方で保存しても、パソコン上「C : 」では .aup と表示されます。

Part３: 削除、または未保存のAudacityファイルを復元する

Audacityの未保存のファイルや、ファイルを誤って削除した場合の復元方法をご紹介します。

・Audacityの録音ファイルのデフォルト保存場所
未保存のファイルを探す場合は、パソコン上の場所を確認しましょう。
パソコンの検索窓に↓をコピペして確認できます。

＞Windowsの場合
　C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Audacity\SessionData

＞Macの場合
　/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support /Audacity/SessionData

・誤ってAudacityの音声ファイルを削除した場合--データ復元ソフトRecoveritで

Audacityで作業をしている時に、何らかの原因でプログラムがクラッシュして、データが消失するというアクシデントが起こる場合もあります。また、誤って音声データそのものを削除した場合は、どうすれば復元できるのでしょうか？
①パソコン上のtempフォルダからファイルを探す
②自動保存回復ファイルを起動する
Audacityは次回の起動時に、以前のデータを回復する機能を備えています。クラッシュ後に再度プログラムを起動すると〘回復ダイアログボックス〙が表示され、プロジェクトの回復を要求されます。
③データ復元ソフトを利用する

パソコン操作が得意でないユーザーにおすすめなのは、「データ復元ソフトRecoverit（リカバリット）」を無料ダウンロードして、削除された音声ファイルをを復活させる方法です。復元されたAudacity音声ファイルは、リカバリットの画面上に保存ができます。

【Wondershare Recoverit】データ復元ソフトは、Windowsパソコンから失われたファイルと削除されたファイルを3ステップと数分で復元可能です。
1000種類以上のデータ形式を対応できます。パソコン、ごみ箱、内蔵ハードドライブ、外付けストレージメディア、さらにはクラッシュしたパソコンからデータを復元することができます。
無料版のリカバリットは、復元したい対象のデータ容量が100MBまで利用することができます。
無料版でお試しになってみて、便利な機能を数台のパソコンでも利用してみたい、復元するデータやファイル等の容量を無制限にしたいと思われたらご購入されてはいかがでしょうか？

Audacityファイルを復元（Win版） Audacityファイルを復元（>Mac版）