SDカードはスマホやパソコン、カメラ、ゲーム機など、あらゆるデバイスで使われることが増えました。一方で、SDカードから、大切な写真などのデータが消えてしまうトラブルも。
この記事では、SDカードから消えた写真を復元するための、最新情報をお伝えしていきます。無料で使える復元ソフトもご紹介していますので、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。
SDカードから写真が消えてしまう場合、どのようなことが原因として考えられるのでしょうか。
1.誤削除
2.ファイルシステムの異常
3.ウイルスやマルウェアの感染
4.SDカードの物理的な破損
5.デバイスの不具合
6.SDカード取り外し前の不正な操作
よくあるのはこれらの原因です。1つずつチェックしていきます。
SDカードの写真を、自分で誤って削除してしまうのはよくあるトラブルです。30日など一定の期間内であれば、ごみ箱などから復元できる可能性があります。
しかし誤削除から月日が経過してしまった写真だと、専門の復元ソフトなどを利用しなければ、復元は難しいことが多いです。
「ファイルシステム」とは、パソコンのOSで写真や画像、ドキュメントファイルなどのデータを保存し、管理するための機能のことです。
このファイルシステムに不具合や異常が生じた場合、接続しているSDカードから写真などのデータが消えてしまうことがあります。
ファイルシステムのトラブルにも、不正なシャットダウンやハードウェア自体の故障、ウイルス感染など、さまざまな原因が考えられます。
スマホやパソコンなど、主にインターネットに接続できるようなデバイスは、日頃からウイルスやマルウェア感染のリスクがあります。
昨今のプログラムは優秀なので、デバイスに元々備わっているセキュリティ機能に守られていることがほとんどです。
しかし、自身で不審なリンクやファイルにアクセスをした場合は、簡単にウイルスやマルウェアに感染してしまうこともあるでしょう。
デバイスが感染すると、接続しているSDカードからデータが抜き取られたり、削除されたりしてしまうことがあります。
物理的な損傷とは、SDカードの折れ曲がりやひび割れ、端子部分の傷、欠けなど、目視で確認できるような不具合です。
特に折れ曲がりやひび割れなど、デバイスに接続できないほどの損傷があると、写真の読み込み自体ができずに実質的にデータが消えてしまうことになります。
また、物理的な衝撃によって写真などのデータが消えてしまうことも、よくある原因として挙げられます。
SDカードを接続するデバイス側の不具合が原因で、デバイスと接続したSDカードに保存している写真やデータが消えてしまうこともあります。
一時的な不具合であれば、デバイスの再起動や初期化などによって、写真が元に戻ることも。
しかしデバイスの不具合が原因でSDカード自体から写真が消えてしまうと、専門のソフトウェアの利用や、プロの業者に復元を依頼するなど、対処が必要なこともあるでしょう。
「不正な操作」とは、例えばSDカードの読み書き中にSDカードの抜き差しを行ったり、デバイスを強制シャットダウンしたりなど、不正な順序で操作を行うことです。
このように、正常な順序で処理が進んでいないことが原因で、SDカードが読み込めなくなるトラブルを「論理障害」と言います。
論理障害が原因の場合は、SDカードのフォーマットや、デバイスの再起動などによって、解決できることがあります。ただし、「フォーマット」を行うとSDカード内のデータは初期化されてしまうため注意が必要です。
SDカードから大切な写真が消えてしまっても、焦る必要はありません。無料で使える復元ソフトウェアによって、簡単に写真を復元できる可能性があるのです。
復元専門のソフトウェアはいくつかありますが、中でも復元専用ソフトの「Recoverit」(リカバリット)は、無料版でも最大500MB分までデータを復元できます。
MicroSDの場合はカードリーダーを使用して接続する必要がありますが、スピーディーに、高い復元率で処理を行うことができるので、ぜひお試しください。
また、SDカードのほか、SSDやHDD、カメラやスマホなど、2,000種類以上ものデバイスと、写真や動画、音声ファイル、ドキュメントやEメールなど、1,000種類以上のファイル形式に対応していますから、今後に備えてソフトを持っておくのもおすすめです。
SDカードをパソコンに接続します。パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「外付けデバイス」タブから復元したいSDカードを選択します。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でSDカードから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、SDカードの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
1.復元された写真は元のSDカードに保存しない
2.復元されたデータのバックアップを取る
SDカードから消えた写真を復元する時は、特にこれらのことに注意をしましょう。1つずつ解説していきますね。
復元ソフトなどを使用して、消えた写真を復元できる時は、復元する写真の保存先を元のSDカードに設定しないように注意しましょう。
一度SDカードから消えているので、また同じトラブルが起こるかもしれないためです。
できれば別のSDカードなどといった記憶媒体を利用したり、クラウドストレージなどを活用したりして安全に保存しておくことをおすすめします。
復元した写真は、復元してそのままにするのではなく、必ず大切なデータも含めて定期的にバックアップを取るようにしましょう。
バックアップとは、データを別の記憶媒体にコピーしておくことです。
定期的にバックアップを取っておけば、万が一SDカードなどの記憶媒体からデータが消えてしまっても、コピー(バックアップ)しておいたデータを呼び戻して元通りにすることができます。
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内野 博
編集長