古いハードディスク（HDD）のデータを取り出す

内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: HDD復元・復旧

どれだけ高性能で長持ちするハードディスクを使っていても、いつかは壊れる日が来ます。必要なデータを古いハードディスクに保存している場合、早めに取り出しをしないといけません。

古いハードディスクからのデータ取り出しは簡単です。しかし、保存データが破損している恐れがあるので、データ復元ソフトも用意したいところです。本ページでは、古いハードディスク（HDD）からデータを取り出す方法を紹介します。

どんな場合で古いハードディスクのデータを取り出す必要があるか

古いハードディスクに保存していたファイルが必要になると、データを取り出す必要になります。例えば、古いハードディスクに思い出の写真や動画が保存されている場合、それらを見るためにはデータを取り出さないといけません。

古いハードディスクはいつ寿命が来て使えなくなるかわかりません。寿命が来て壊れたハードディスクからデータを取り出すことはとても難しいです。そのため、必要なデータを保存しているなら、なるべく早く取り出しておきましょう。

古いハードディスクからデータを取り出す方法

現在使用しているパソコンがどのようなモデルであっても、古いハードディスクからのデータ取り出しは可能です。
しかし、古いハードディスクを現在のパソコンに接続する際は、基本的に変換アダプタが必要になります。
変換アダプタが用意できれば、データの取り出しは簡単です。

デスクトップパソコンの場合

デスクトップパソコンを利用している場合、そのパソコンのドライブベイにハードディスクを接続すればデータの取り出しが可能です。しかし、古いハードディスクに現在使用しているパソコンのマザーボードとの互換性がない場合があります。

現在のパソコンで使われているマザーボードのドライブベイは、ほとんどがSATA接続です。古いハードディスクはIDE接続対応であることが多く、現在使われているマザーボードに繋げられない可能性は低くありません。IDEとSATAでは接続端子の形状が異なるからです。

そのため、古いハードディスクをパソコンのマザーボードへ繋ぐには「IDEから SATAへ変換するアダプタ（以下、IDE/SATA変換アダプタ）」が必要になります。

IDE/SATA変換アダプタはネット通販で購入が可能です。接続に利用するIDE/SATA変換ケーブルも必要になるので、併せて購入しましょう。

ノートパソコンの場合（デスクトップパソコン内部での接続を避けたい場合）

以下のどちらかの状況に当てはまる場合、古いハードディスクをUSB端子へ接続しなければいけません。

• 現在利用している端末がノートパソコン
• デスクトップパソコンのマザーボードへの接続は避けたい

この場合、IDE/SATA変換アダプタとケーブルに加えて、USB変換ユニットが必要になります。
USB変換ユニットがあれば、古いハードディスクを外付けHDDのように接続できます。
パソコンのマザーボードに接続するよりも簡単なので、難しい作業を省きたい人はこちらの方法で行うといいでしょう。

パソコンへ接続した後の手順

古いハードディスクを現在のパソコンに接続できれば、まず以下の手順を行いましょう。

1. エクスプローラーを起動
2. ウィンドウの左側で「PC」を左クリック
3. 接続中の古いハードディスクをクリック

そして必要なデータを選択のうえ、現在のパソコンで利用しているハードディスクやUSBへ移行すればOKです。

古いハードディスクのデータを新しいパソコンに移行する

古いハードディスクから新しいパソコンへデータを移行する際は、必要なファイルが破損していることがあります。パソコンの基本機能では、破損したデータの修復ができないかもしれません。しかし、データ復元ソフト「Recoverit」を使うと破損しているファイルを復元できます。

Recoveritは1000種類以上のファイル形式に対応しているので、必要なデータの拡張子が古いものであっても復元が可能です。また2000種類以上の保存デバイスに対応しているので、HDD以外の古いデバイスに対しても活用できます。

以下は、「Recoverit」 で古いHDDから消えてしまったファイルを復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択

パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「HDD」タブから復元したい古いHDDを選択してクリックします。

ステップ2 古いHDDから消えたファイルをスキャンします。

スキャンしたい古いHDDをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

ステップ3 古いHDDから消えたファイルをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です！

以上簡単な操作で古いHDDから消えた大事なファイルが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、HDDの復元だけではなく、SDカードの復元、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

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