メールを利用していると「winmail.dat」という馴染みのない拡張子のファイルが添付されていることがあります。しかし使用しているメールソフトによっては「winmail.dat」ファイルが開けずにお困りの方もいるでしょう。
この記事では「winmail.dat」ファイルの簡単な開き方や、そもそも「winmail.dat」とはどのようなファイルなのかについて解説します。
Part1:winmail.datについて
まず「winmail.dat」とは一体どのようなファイルなのかというお話です。「winmail.dat」は、主にOutlookメールから送信されたリッチテキスト形式の情報が、自動的に変換されて添付されるデータファイルを指します。
- Outlookメール独自の機能(会議の出席依頼、カスタムしたメールフォーム、投票ボタンなど)
- カスタマイズしたフォント
- 本文中に埋め込んだHTMLやMicrosoftOfficeの文書
- その他メールに添付した画像
上記はあくまでも一例ですが、Outlookメールを利用してこれらの要素を含んだメールを作成し、Outlook以外のメールソフトへ送信すると、Outlookはそれらの情報を「winmail.dat」というデータファイルに自動変換し添付してしまうのです。
「文字化け」というと、対応していないアプリケーションで対象のファイルを開いたときに起こりやすいですが、「winmail.dat」はその「文字化けに近い現象」としてイメージすると良いでしょう。
そして、そのままではOutlook以外のメールソフトから「winmail.dat」のファイルを開くことはできません。
豆知識:winmail.datはウイルスですか?
結論から申し上げますと、winmail.datはウイルスではありません。これはMicrosoft Outlookが自動的に生成する正規のファイル形式(TNEF形式)です。
ただし、以下のような場合は念のため注意してください:
- 送信者が不明、または身に覚えのないメールの添付ファイル
- 件名や本文が怪しいメールに添付されている場合
Part2:メールに添付された winmail.dat の開き方5つ
早速ですがメールに添付された「winmail.dat」形式のファイルの開き方をわかりやすくご紹介します。主に5つの方法がありますので、お好きな手段を利用してみてください。
- ファイルの拡張子を書き換える開き方
- GmailやYahoo!メールへ転送する開き方
- 「winmail.dat」専用サイトを使った開き方
- 「winmail.dat」専用アプリを使った開き方
- メールの送信者に対応してもらう方法
まずは「拡張子を書き換える方法」から試すのがおすすめです。多くの場合、この方法だけで中身を確認できる可能性があります。
方法① ファイルの拡張子を書き換える開き方
まずはメールに添付された「winmail.dat」のファイルをデスクトップに保存しましょう。

デスクトップに保存した「winmail.dat」ファイルを右クリックし「名前の変更」を選択します。

上記画像では「.pdf」へ拡張子を変更していますが、こちらはあくまでも例です。
もしも送られてきたファイルのオリジナルの形式が判明している場合は、該当の拡張子に変更しましょう。
オリジナルのファイル形式が不明な場合は、以下のような代表的な拡張子へ「変更する→開いてみる」を繰り返し試してみてください。
代表的なよく利用される拡張子
- ~.docx:ワードファイル
- ~.xlsx:エクセルファイル
- ~.pdf:PDFファイル
- ~.jpeg:JPEGファイル
- ~.png:PNGファイル
- ~.pptx:パワーポイント
- ~.mp3:MP3ファイル
- ~.zip:ZIPファイル
オリジナル形式が不明な場合でも、上記の拡張子を順に試すことで中身を確認できる可能性があります。
方法② GmailやYahoo!メールへ転送する開き方
「winmail.dat」のファイルが添付された状態のまま、ご自身が利用しているGmailもしくはYahoo!メールに転送をする方法です。
GmailやYahoo!メールへ転送したら、添付されている「winmail.dat」ファイルを一度デスクトップにすべて保存してみてください。
そうすると「winmai.dat」ファイルがGmailやYahoo!メールのオリジナルファイルに変換され、中身を見ることができる可能性があります。
方法③ 「winmail.dat」専用サイトを使った開き方
専用サイトを利用すると「winmail.dat」のファイルをアップロードすることで、オンライン上から「winmail.dat」の中身を見ることができます。
代表的な「winmail.dat」の専用サイトとしては Winmaildat.com などがありますので、今回はWinmaildat.comのサイトを利用して「winmail.dat」を開いてみましょう。

Winmaildat.com にアクセスし「ファイルを選択」をクリックします。

「winmail.dat」のファイルが選択された状態で「Start」と表示された青いボタンをクリックすると、自動で変換が開始され、ファイルの中身を表示したページへ切り替わります。
オンライン上にファイルをアップロードするため、業務データの場合は取り扱いに注意しましょう。
方法④ 「winmail.dat」専用アプリを使った開き方
オンライン上にファイルをアップロードするのが不安だという方は、「winmail.dat」のファイルを開く専門のアプリケーションを利用するのもおすすめです。
中でもEOLSOFT社が提供している 「WinmailOpener」 では、アプリケーションから「winmail.dat」ファイルを開くだけで、アプリケーション上にファイルの中身を表示してくれます。

出典: WinmailOpener
アプリケーションを開き、タブ左上の「File」より対象の「winmail.dat」ファイルを選択しましょう。
そうするとメールソフトの本文画面と同じ要領で、「winmail.dat」に自動変換される前の内容が表示されます。
なお、こちらのアプリケーションは日本語を含む全21の言語に対応しているので使いやすくおすすめです。
方法⑤ メールの送信者に対応してもらう方法
ここまでご紹介した手段が全く使えず「winmail.dat」のファイルの開き方がこれ以上不明だという方は、メールの送信者へ「HTML形式」で同様のメールを送ってもらうよう依頼しましょう。
送信相手が設定方法に疎い場合は、同様のメール内容をGmailやYahoo!メールから再度送信してもらうようお願いしてみると良いでしょう。
方法⑥ スマートフォン(iPhone/Android)で開く方法
「会社のPCでは開けないけれど、スマホで確認したい」という方向けの方法です。
iPhoneでの開き方
方法1:専用アプリを使用
- App Storeから「TNEF's Enough」(無料)をダウンロード
- メールアプリでwinmail.datをタップ
- 「共有」→「TNEF's Enoughで開く」を選択
- アプリが自動的に元のファイルを表示
方法2:Webツールを使用
上記の「3.専用サイトを使った開き方」で紹介したWinmaildat.comは、iPhoneのSafariブラウザからも利用できます。
Androidでの開き方
方法1:Gmailアプリで自動変換
Androidの場合、Gmailアプリで開くと自動的に変換されて表示されることが多いです。もし開けない場合は以下の方法を試してください。
方法2:専用アプリを使用
- Google Playから「Winmail.dat Opener」(無料)をインストール
- メールアプリでwinmail.datをタップ
- 「アプリで開く」→「Winmail.dat Opener」を選択
スマホで開けない場合の代替案
- メールをPCに転送してから開く
- 送信者に「GmailまたはYahoo!メールから再送」を依頼
Part3:winmail.datから取り出したファイルが破損している場合の対処法
winmail.datファイルを無事に開くことができても、中に入っていたPDFやWordファイルが「破損していて開けない」というケースがあります。
このような症状がよく出る
- 「ファイルが破損しているため、開くことができません」と表示される
- PDFを開くと文字化けしている
- Excelファイルが「修復が必要」と表示される
- 画像ファイルが真っ白で表示されない
このような現象はwinmail.dat自体の問題ではなく、メール送信やTNEF変換の過程でファイル構造の一部が壊れてしまうことが原因です。落ち着いて対処すれば、多くの場合修復できます。
ファイルが破損する主な原因
破損の原因は以下の3つに分類されます。いずれも送信者・受信者どちらにも非はありません。
| 原因 | 症状 |
|---|---|
| メール送信時のエラー | ファイルの一部が欠損する |
| TNEF変換時の問題 | 文字化け・画像が表示されない |
| サーバー側の圧縮・展開処理 | ファイルが正常に開けない |
※これらはシステム上の技術的な問題であり、ウイルス感染などではありません。
破損したファイルを修復する方法
方法①:送信者に再送してもらう(最も確実)
可能であれば、送信者に以下のいずれかの方法で再送してもらうのが最も確実です。
- HTML形式でメール送信(Outlookの設定変更が必要)
- GmailまたはYahoo!メールから送信(設定不要で簡単)
- ファイル共有サービスを利用(Dropbox、Google Driveなど)
📧 再送依頼メールのテンプレート
お世話になっております。 先日お送りいただいたメールの添付ファイルにつきまして、 恐れ入りますが、こちらの環境では 「winmail.dat」という形式で受信されており、 中のファイルを正常に開くことができませんでした。 大変お手数をおかけいたしますが、 以下のいずれかの方法で、再度お送りいただくことは可能でしょうか。 ・Outlookの送信形式を「HTML形式」または「テキスト形式」に変更して再送いただく ・Google Drive / OneDrive / Dropbox などのファイル共有サービスで共有いただく ・GmailやYahoo!メールなど、別のメールサービスから再送いただく いずれの方法でも問題ございません。 お手数をおかけしてしまい恐縮ですが、 ご対応いただけますと幸いです。 何卒よろしくお願いいたします。
方法②:ファイル修復ツールを使用する
以下のような場合は、専用のファイル修復ツールを利用するのが現実的な解決策です。
- 送信者に再送を依頼できない(取引先との関係、既に退職した元社員からのメールなど)
- 緊急性が高く、すぐにファイルを確認する必要がある
- 送信者側でも元ファイルが見つからない
- 複数のファイルが破損していて、再送依頼が現実的でない
推奨ツール:Wondershare Repairit(ファイル修復)
Wondershare Repairit は、winmail.datから取り出した後に破損してしまったファイルを修復できる専門ツールです。 操作がシンプルで、初心者でも扱いやすい点が特長です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応形式 | PDF / Word / Excel / PowerPoint / JPEG / PNG / MP4 / MOV など(1,000種類以上) |
| 操作手順 | ファイルを追加 → 修復 → 保存(3ステップ) |
| 安全性 | 元ファイルを上書きせず、別ファイルとして保存 |
| 無料体験 | 修復からプレビューまでは完全無料。 ※まずはファイルが正常に修復できるかを、保存前にしっかり確認できます。 |
| 対応OS | Windows / macOS 両対応 |
※ 再送が難しい重要ファイル(契約書・見積書・業務資料など)の修復に適しています。
★Repairitで破損したファイルを修復する手順
ステップ① 破損したファイルを追加する
- Repairitを起動します(デスクトップのアイコンをダブルクリック)
- 左側のメニューから「ファイル修復」をクリック
- 画面中央の「+追加」ボタンをクリック
- winmail.datから取り出した破損ファイルを選択し、「開く」をクリック

ワンポイント: 複数のファイルが破損している場合は、まとめて追加することも可能です。 「+追加」ボタンを繰り返しクリックするか、Ctrl(Mac:Command)キーを押しながら複数選択してください。
ステップ② ファイルの修復を開始する
ファイルを追加したら、画面右下の「修復」ボタンをクリックすると、自動的にファイル解析と修復が開始されます。

ワンポイント: 修復中は画面を閉じないでください。大きなファイルの場合、数分かかることがあります。 進行状況はプログレスバーで確認できます。
ステップ③ プレビューして保存する
修復が完了したファイルはダブルクリックでプレビューできます。内容に問題がなければ「保存」ボタンを押してPCに保存してください。

ワンポイント: プレビューで内容を確認してから保存できるため、修復が成功したか事前に判断できます。 これは無料版でも利用可能な機能です。
おわりに
winmail.datは、普段あまり目にしない形式のため、 突然添付されてくると戸惑ってしまいがちです。 しかし、その仕組みと対処法を知っておけば、 必要以上に不安になる必要はありません。
まずは拡張子の変更や、Gmailへの転送など 手軽に試せる方法から順に確認してみてください。 多くの場合、それだけで中身を確認できるはずです。
それでもファイルが破損していて開けない場合は、 再送を依頼するか、状況に応じて修復ツールの利用を検討するのも一つの選択肢です。