MTSファイルはソニーまたはパナソニック製のビデオカメラで撮影した動画の保存に用いられている形式です。MTSはHDデジタルビデオカメラの規格であるAVCHDの規格で、比較的新しいデジタルビデオカメラで用いられています。撮影した動画データをパソコンに転送した場合にはMTS形式のファイルで保存されますが、このままではパソコンで再生・編集することができません。パソコンで取り扱うことができるようにするために、MP4やWMVなどに変換する必要があります。
動画データを他の形式に変換する際は画質や音質が劣化するので、大切な動画の場合には元のMTS形式で保存しておく必要があります。この形式の動画データはパソコンのプレイヤーで再生することができないため、動画の内容を確認することができません。誤って削除するトラブルを避けるために、ビデオカメラで保存した際に連番のファイル名が付けられている場合は、内容を判別することができるようにファイル名を変更しておく必要があります。
パソコンで動画を再生して内容を確認することができないため、パソコンにデータを転送した後で誤って必要な動画を削除してしまう危険性が高くなります。試し撮りした際の動画をカメラを操作して削除するケースもありますが、誤って保存しておきたいデータも一緒に消去してしまう恐れがあります。パソコンのHDDやビデオカメラにセットしてフラッシュメモリのいずれでも、ファイルを削除してもデータの内容が残されている場合があります。
もしも誤操作でデータを削除してしまった場合には、別のデータが上書き保存されるのを防ぐためにドライブの使用を中止し、データ復元用のツールを利用して復元作業を行う事ができます。パソコン用のデータ復元ツールは有料版ソフトウェアの他に無料で配布されているフリーソフトも数多く存在します。それでも無料のソフトウェアは復元することができるデータの形式が限られている場合があり、フラッシュメモリのデータやサイズが大きい動画を復元する場合には有料版のソフトウェアを使用する必要があります。動画データを復元することができるツールとして、Wondershare「Recoverit」があります。Wondershare「Recoverit」はパソコンのHDDだけでなく、パソコンに接続されたビデオカメラのフラッシュメモリにも使用できます。
誤って削除したファイルを選択してデータを別のドライブに保存することができます。Wondershare「Recoverit」はパソコンのディスクだけでなく、ビデオカメラにセットしたフラッシュメモリにも対応しています。ビデオカメラと接続して使用する際は、必ずパソコン側からカメラのフラッシュメモリにアクセスができる状態にしておく必要があります。
MTS形式の動画データはパソコンで動画を再生して内容を確認することができないため、誤って削除してしまう危険性があります。誤って大切な動画データを削除した場合には、速やかにWondershare「Recoverit」で復元作業を開始するようにしましょう。
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内野 博
編集長