エクセルシートの保護を解除解除する複数の方法

内野博

Aug 31, 2023 • カテゴリ: ファイル復元・修復

エクセルの保護解除の仕方について説明します。大半が保護した際に使っていたパスワードを知っていないと、基本的に知っている前提のやり方です。

　目次：

・パート1.パスワードで保護されたエクセルファイルの解除は可能ですか
・パート2：開かない・見れないエクセルファイルの修復方法
・パート3：保護解除したエクセルファイルが開けないときの対処法

パート1：パスワードで保護されたエクセルファイルの解除は可能ですか。

パスワードで保護されたエクセルファイルの解除は可能です。その幾つかのやり方を解説します。

・ファイル全体のエクセル保護を解除する

まずは「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」（どちらかしか設定しないなら片方のみ）で保護されたexcelファイルを開きます。
その際「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」、もしくは「読み取りパスワード」を入力して開いて下さい。
開いて「ファイル」タブ→「名前を付けて保存」の順にクリック。
保存したい場所を決めたら下の「ツール」ボタンを押して、選択肢から「全体オプション」を押して下さい。
するとパスワードで保護された（パスワード枠に※印が付いている）画面が出てきますが、その※印を全部削除して「OK」ボタンを押すだけで、エクセルの保護解除は終了です。（この状態を維持したいなら、上書き保存も忘れないで下さい）

・シートの保護を解除する

シートやブック（またはどちらか）をパスワードで保護している場合は、設定の時と同じような操作でexcelのロックを解除します。なおVBAを使ってシートの保護を解除するやり方として、Microsoft上でも公式に認定されている、Worksheetオブジェクトの「Unprotect」メソッドを使用するなどありますが、必要ありません。

まずはシートのexcelのロック解除の説明です。

「閲覧」タブから「シートの保護」をクリック。
「シートの保護の解除」画面を出してシート保護用のパスワードを入力すれば、解除完了です。
（2回分入力する「シートの保護」用のパスワード設定と違って、一回で解除可能です）

・ブックの保護を解除する

続いてブックのexcelのロック解除の説明です。

シートのと全く同じで「閲覧」タブから「ブックの保護」をクリック→「ブックの保護の解除」画面を出してシート保護用のパスワードを入力すれば、解除完了です。

パート2：エクセル保護の解除方法を紹介

今まではパスワードを使ってのエクセルの保護解除方法でしたが、今度はパスワードの取得。もしくはパスワード無しでのエクセルの保護解除のやり方です。

★エクセル保護の解除方法は、以下の動画でもご覧できます。

Wondershare Recoveritで削除されたファイルを復元する

ガイド>

・excelのロックパスワードを取得して解除する

エクセルの読み込みやシート、ブックの保護を解除したいのにパスワードを忘れてしまった場合のこれらのexcelのパスワード解析ソフトを紹介します。ただし、今回紹介するソフトはVectorと言う大手サイトに収録されていますが、この手のパスワード解析ソフトは自己責任でお願いします。

「Excel UnPassword」と言うソフトでまずは下記サイトでダウンロードして圧縮を展開。
「開発」→「マクロ」の順にクリックします。すると次のマクロ選択肢が出ますのでこの中から必要な選択肢を解説します。
どちらかを選び出てきた「Input File」欄に「Ref…」ボタンを押すことで対象のファイルを指定。
「Run first is」と言う選択欄に「Dictionary」や「character」がありますが、時間がかかってもパスワード解析の確実性を求めるなら「character」を選んで下さい。
次に「Start」ボタンを押して「Excel file password decord. Ready?」の表示が出たら、「はい」をクリックすればパスワード解析の始まりです。

・解除せずにエクセルシートの保護をすり抜ける

パスワードを忘れても出来る方法です。（正確にはエクセルシートの保護解除ではありませんが、有効な手です）やり方はシートを全てか一部分をコピーして、新しいエクセルファイルを新規作成して貼り付けるだけです。またはシートが保護されている同じエクセルファイル上でも、ブックがパスワード保護されていない限り、シートの追加で貼り付けられます。ただし「読み取りパスワード」で該当のファイル自体が開けない時は、このexcelロック解除方法は効きません。

・ブックの保護を一度zipにして解除する

①「シートの保護」や「ブックの保護」の解除をしたい場合に便利です。やり方はまず該当のファイルをコピーします。続いてコピーしたファイルを選択しながら「F2」ボタンを押し、拡張子の「.xlsx」もしくは「.xls」を「.zip」に変更して下さい。（右クリックからの「圧縮」は無効なやり方です。）
②それをダブルクリックすると「xl」フォルダーがあるので、さらに開くと一覧に「workbook.xml」と言うファイルがあります。これを別の場所にコピーして右クリックして「プログラムから開く」から「メモ帳」などのテキストエディタを開いて下さい。
③次に検索で「workbookProtection」と入力します。
④それから「<workbookProtection～」の文字列の「<」とその左隣の「>」の間にカーソルを入れて改行して下さい。
⑤続いて「lockStructure」と入力し「～lockStructure="1">」の右端の「>」とその→隣の「<」間にカーソルを入れて改行。
⑥「<workbookProtection～」から「～lockStructure="1">」まで長い文字列になっていますがそれごと削除します。それから改行を消して繋げて下さい。
⑦上書き保存したら先程、指定行を消した「workbook.xml」を、「xl」フォルダーの中にドラッグして「コピーして置き換える」を選択。
⑧もう一度「F2」キーを押して拡張子「.zip」を元の「.xlsx」に変更。
これでエクセルの「ブックの保護」は解除されます。

パート3：保護解除したエクセルファイルが開けないときの対処法

保護解除したエクセルファイルが開けない事が人によってはあると思います。もしエクセルのファイルが破損している場合、Repairitなら修復が可能です。WondershareのRepairitは動画や写真やファイルの修復に特化したソフトです。
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