家族旅行で訪れた想い出の地で撮影した写真や動画は、いつまでも大切に保存したい記録です。二度と撮影できないかもしれないと考えると、その扱いには慎重になる事でしょう。 また仕事においては、プレゼンテーションの資料を作成して他の部署の担当者との会議で使用する事があります。 これらの大切なデータを保存する為に、フラッシュメモリを用いている方がいらっしゃると思います。
フラッシュメモリとは、データの消去や書き込みをユーザーが自由に行う事が出来て、電源を切ってもデータに影響しない半導体メモリーの一種です。 フラッシュメモリの中でも次の2種類は広く普及しています。1つ目はデジタルカメラやスマートフォンに対応し、記憶媒体として普及したメモリーカードです。2つ目は一時的なデータ保存用、または持ち運びに便利なUSBメモリーです。 これらのフラッシュメモリは意図しない要因により、データが削除される事があります。今回は突然の事態に備えて、フラッシュメモリのデータを復元する方法を紹介します。
フラッシュメモリから削除されたデータを復元する方法
突然の事態に見舞われてしまって、バックアップを取っていないフラッシュメモリのデータ復元は、データリカバリーソフトを使用する事が一番確実です。 数多くのリカバリーソフトの中から、今回は「Renee Undeleter」によるデータ復元手順を紹介します。
まずPCにソフトをインストールして、メモリーカードやUSBメモリーを接続します。 続いてソフトを起動して、データの検索モードとして「クイックパーティションスキャン」を選択します。 もしデータが検索されない時は、時間が掛かりますが「ディスクの完全スキャン」を選択します。
続いて、スキャンの場所としてフラッシュメモリを選択してスキャンを実行します。スキャンにより検出されたデータは、写真、動画、音楽、ドキュメント等一部においてファイルをダブルクリックするとプレビュー確認する事が出来ます。 最後に目的のデータをチェックして、「復元」ボタンをクリックすると作業は終了です。
データ復元ソフト「Renee Undeleter」では、無料体験版で復元可能なデータ容量が20MBまでに制限されます。 データ復元容量に制限があると、スキャンにより検出された全てのデータを復元出来ず、容量を確認して選択しないといけません。 そこで、より高機能な無料体験版でデータの検出を行うWondershare社製「Recoverit」による、フラッシュメモリから削除されたデータの復元手順を紹介します。
このソフトは、お使いのパソコンのOSがWindowsでもMacでも、それぞれに対応したソフトを用意していますので、使用のパソコンにきっと合うものがあると思います。まずは体験版をインストールして削除してしまったデータを復元できるか確認してみてはどうでしょうか。きっと満足されると思います。 なお、体験版では最後の復元処理までは、出来ませんので有料版で実行をしてください。
Wondershare「Recoverit」で消失したフラッシュメモリのデータ復元方法
復元するデータ容量に制限が無く、簡単な操作でありながら本格的な復元ソフトとしてWondershare社の「Recoverit」をお薦めします。 メモリーカード、USBメモリー等のフラッシュメモリのデータ復元に対応しています。WindowsとMacに対応していますが、今回はWindows版で復元手順を紹介します。
ステップ1 「Recoverit」を起動する前に各種フラッシュメモリを接続します。
ステップ2 「外付けデバイス」に目標デバイスを選択して、「開始」をクリックするとスキャンが始まります。
ステップ3 削除したデータのキャンが始まります。
スキャンは最後までちょっと時間かかりますので、しばらく待ってください。
ステップ4 復元したいデータをプレビューして、「復元」ボタンをクリックします。
最後に復元したいファイルをチェックして、「復元」ボタンをクリックしたら復元するファイルの保存先を選択すれば作業は完了です。
フラッシュメモリからデータが削除された時は、 「Recoverit」で簡単かつ高品質に復元しましょう。 大切なデータをしっかり管理して、充実のデジタルライフをお楽しみ下さい。
Recoverit - 強力なデータ復元ソフト
- デバイスの削除したファイル・写真・オーディオ・音楽・Eメールを簡単に復元
- ゴミ箱・ハードドライブ・メモリーカード・フラッシュドライブ・デジカメ・カメラレコーダーなどにデータ復元対応可能
- 突然の削除・フォーマット・ハードドライブ崩壊・ウィルス感染・システムクラッシュなどの原因でなくしたデータの復元対応
内野 博
編集長