Sep 25, 2024 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元
Windows10が勝手に再起動してしまうのだけど原因がわからない、そのせいか大事なデータが消えてしまったのでどうにか元に戻したい。そんな悩みありませんか?
本記事では再起動が起こる原因についての解説とその対処法、失われてしまったデータの復元方法について解説させていただきます。
Windows10が勝手に再起動してしまってたら困ってしまいますし、自動更新ならともかく何もしていないのに急にシャットダウンされて起動されると不安になりますよね。特に再起動が繰り返される、再起動がいつまで経っても終わらないなどの不具合は作業にも支障をきたします。
勝ってな再起動の原因として考えられるものは数多くあります。原因不明のエラーによって再起動するなど稀にありますが、ざっくり大別すればハードウェアの問題かシステムの問題のどちらかになりますので、それぞれ解説してみていきましょう。
Windows10が勝手に再起動してしまう原因のひとつとして挙げられるのがハードウェアの問題です。ハードウェアの問題の場合、何処の部分が悪くなっているのか原因を突き止めるのが難しい上に勝手に再起動を繰り返すことが多くなりやすいようです。
・ハードディスクの不具合
ハードディスクの不具合では、経年劣化、物理的な損傷や不良セクタの発生などの可能性があります。
「セクタ」というのはハードディスクの最小単位のことで、「不良セクタ」とはハードディスクの損傷によりデータの読み書きが不可能になったセクタのことを指します。この不良セクタは多少発生している程度では問題を起こすことはあまりありませんが、不良セクタの発生量が多いと処理が追いつかなくなり不具合を起こします。
・熱暴走
パソコンの内部は高温や低温といった極端な温度に弱いです。特に高温状態で動かされていた場合は熱暴走を引き起こし正常に動作しなくなり再起動を繰り返してしまう原因となります。PCに発生する熱は排熱ファンで外部に放出されますが、ホコリが溜まるなどでファンが動かなくなると熱が蓄積され熱暴走が引き起こされます。
・メモリの不良
メモリは故障しやすい部分です。ほこりが付着することで簡単に接触不良を起こすので、定期的に確認と清掃をおこないましょう。
・帯電
あまりないと思われますが、パソコンが帯電していると電源が落ちることがあります。放電はパーツを外してしばらく放置するだけで済みますので、帯電の可能性に思い当たるのなら試してみると良いでしょう。
システムファイルが破損する、設定がおかしいなどでフリーズや再起動をしてしまうことがあります。基本的にはこのようなソフトウェアの問題が主で勝手に再起動をしてしまうことが多いです。問題の確認もハードウェアよりは比較的に簡単ですので、こちらに不具合がなければハードウェアの不具合を疑う形で良いでしょう。
・ソフトウェアの破損
Windows10には、システムの破損を自動修復する機能が備えられています。再起動に2回ほど失敗すると3回目の起動時に自動修復モードに移行します。これが行えれば正常な状態に復元する可能性がありますが、破損の状態によっては直すことができない、フリーズして起動できないということもあります。
・自動更新
Windows10の場合、初期設定で自動更新がオンになっていますので、定期的に更新と再起動が行われます。一度設定を確認してみましょう。
・BIOSの設定
BIOSはOSを起動させる前の段階で、キーボードやCPUなどのパソコンの頭脳部の管理制御を行ってくれます。基本的に初期設定で十分に最適化されているはずですが、自分で弄ったなどで電源が落ちるなどの影響を及ぼしているかもしれません。心当たりがあるのなら初期設定に戻す、設定の確認をするなどをしたほうが良いでしょう。
・常駐ソフトを切る
ソフトを起動させていてパソコンの動作が極端に重くなると、フリーズしたり再起動することが多々あります。ソフトをOFFにして、負担を軽くしましょう。
上記のような原因がはっきりわかっているなら不具合を治すのもそこまで難しいことではないのかもしれませんが、大抵の場合は原因を探すのが大変だったりわからなかったりします。中には、何度もパソコンが再起動を繰り返してしまい、動かすことさえままならない状態に陥ることもあるでしょう。
この項目では、そういった問題への対処法を紹介していきます。
システムの破損や不具合で再起動をしている場合などに有効で、問題が起きた前の状態に復元する方法です。システムの復元はWindowsならどのOSでも搭載されている機能ですので安心して行ってください。
手順は以下のようになります。
①「スタート」➡「設定」にカーソルを合わせ表示されたメニューから「設定」を選択➡「システム」をクリック
②画面左の「バージョン情報」を選択➡関連設定から「システム情報」をクリック➡画面左から「システムの保護」を選択
③システムの保護をクリック➡システムの復元の欄から「システムの復元」を選択➡「次へ」をクリック
④任意の復元ポイントを選択し「影響を受けるプログラムの検出」をクリック➡「削除されるプログラムとドライバー」と「復元が見込まれるプログラムとドライバー」のボックスをそれぞれ確認➡「閉じる」をクリック
⑤任意の復元ポイントが選択されているか確認➡「次へ」を選択
⑥復元ポイントの確認の画面の内容を確認➡「完了」をクリック➡メッセージが表示されるので「はい」を選択
⑦メッセージが表示されシステムの復元が開始されるので、そのまましばらく待ってください。システムの復元が完了すれば、パソコンが再起動します。
再起動後、「システムの復元は正常に完了しました。…」というメッセージが表示されたら、「閉じる」をクリックすれば終了です。
再起動を正常にできず、何度も繰り返し行われてしまう状態などでは、セーフモードを使用しましょう。セーフモードとは最低限の機能のみでPCを立ち上げることができる機能です。こちらが起動できればソフトウェアの原因である可能性が高まります。ウィルスが原因だと思わしき状態ならウィルスソフトを開くことも可能です。
セーフモードの起動は以下のお手順になります。
①「オプションの選択」➡「トラブルシューティング」を選択
②「詳細オプション」➡「その他の修復オプションを表示」を選択
③「スタートアップ設定」を選択➡「再起動」をクリック
④再度スタートアップ設定の画面が出てくるので、キーボードの「4」を押す。サインインの画面が表示されるため、パスワードを入力する。
ここまできたらあとは原因となっていると考えるアプリを削除すれば終了です。設定から「アプリ」を選択すればアプリの一覧が表示されますのでそちらから削除しましょう。
パソコン内部に熱がこもり熱暴走を引き起こしている場合は、冷却口周りにホコリが溜まっていないか確認して掃除をする必要があります。パソコンは壁から離し、通気性をよくして室温を低めに管理しましょう。また、保冷剤などで急速に冷やすと場合によっては結露を起こします。パソコン内部で起きた場合は故障や回路のショートが引き起こされるので冷却手段は専用のファンを用意するなどにしておきましょう。
スペック不足で再起動をしている場合はディスククリーンアップで空き容量を確保し、パソコンの処理の負担を軽くできます。もちろん買い替えやアップグレードを行って、拡張を図ってもいいでしょう。また、長期間パソコンを使用していると読み取りなどに時間がかかるようになります。これを解消するのにもディスククリーンアップは利用できます。
ディスククリーンアップの方法は以下の通りです。
①検索で「ディスク クリーンアップ」と入力し、検索結果の一覧から 「ディスク クリーンアップ」を選択します。
②クリーンアップするドライブを選択➡「OK」 をクリック
③「削除するファイル」 から、削除するファイルの種類を選択➡「OK」 を選択で終了です。
イベントビューアーでログを確認して現在起こっているエラーや正しく動いていた情報を見るという方法もあります。
イベントビューアーの起動方法は、画面左下のスタートボタンをクリックして「イベントビューアー」を選ぶだけです。パソコンにはシステムの復元ポイントを作る機能があります。復元ポイントが作成されていたならば、前の状態に戻すことで症状が直る場合もあります。
ここまでしても直らなかったらハードウェアの問題の可能性がありますので修理に出す事を考えたほうが良いかもしれません。
これまではWindows10が勝手に再起動してしまう原因と対処法について述べてきましたが、この問題のためにデータが消えてしまった場合もあるかもしれません。そこでそんな時でもデータを復旧させることのできるソフトウェア「Recoverit」を紹介させていただこうと思います。
Recoveritは、さまざまなデータ損失場面で、PCや外付けデバイスから1000種類以上のデータに対応できるデータ復元ソフトです。しかも、わずか3Stepで復元完了で、簡単な操作と高い復元率で評判がいいです。無料版もあるためお気軽にご利用になれると思います。ぜひダウンロードしてお試しください。
Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、データの元の保存場所を選択して、右下にある「開始」をクリックします。
ご注意:ファイルを元保存場所に保存しないでください。(上書き保存を避けます。)
そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。
消えたファイルをプレビューで確認して復元すれば完了となり、非常に簡単な操作となっています。
また、このソフトを使うことで、データの復元だけではなく、SDカード、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
ユーザー名は、Windowsでコンピューターを個人化し、他のユーザーと区別する重要な要素です。しかし、初期設定時に適切な名前を設定していない場合や、後で名前を変更したい場合はどうすればよいでしょうか?この記事では、Windows10および11でユーザー名を簡単に変更する方法を説明します。 ...
RAIDとは、複数のハードディスクを一つにまとめて運用する技術です。RAIDを使えば、データを守ったり高速でデータを送信したりできます。中でもRAID5は、高い信頼性と安定性が特徴です。今回はRAID5について、設定や構築方法を解説します。 ...
DHCPとは、さまざまなコンピューターネットワークへの特別なIPアドレスの割り当てを自動的かつ迅速に指定および管理するものです。では、 DHCPはどのように無効または有効になっていますか? 今回はDHCPをイーサネットにおいて有効化・無効化する方法をご紹介します。 ...
内野 博
編集長