Sep 25, 2024 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元
外付けのデバイスにデータを送信するときに「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが表示されることがあります。このエラーが出たときは、パソコンとデバイスの通信不良が起きている可能性が高いです。このページではWindows10で「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが出る原因と対処法を解説します。
Windows10で表示される「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」のメッセージは、外付けデバイスとの通信が上手くできない状態を意味します。「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」のエラーが発生する原因は、主に以下6つのどれかです。
①外付けデバイスとの通信状態に発生した問題
「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」は外付けデバイスとの通信状態が悪くなった際に発生するエラーです。そのため、このエラーが表示されたときはパソコンとデバイスの通信状態に何か問題が発生している可能性が高いです。
②ファイアウォールによる通信遮断
使用しているセキュリティソフトのファイアウォール機能がパソコンとデバイスの通信を遮断して、「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」のエラーが発生する場合もあります。特に無料のセキュリティソフトを利用していると、このような不具合を招く可能性が高いです。
③デバイスドライバーに発生した問題
使用している外付けデバイスのドライバーに発生した問題が「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」のエラーを起こしたとも考えられます。デバイスドライバーのバージョンが古く問題が発生するパターンもあるので要注意です。
④競合ソフトウェアによる通信遮断
利用しているソフトウェア2つ以上が競合して同じ役割をすると、パソコンからデバイスへファイルを送信する際に「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」が表示される場合があります。機能が似ているソフトウェアを2つ以上利用している人は注意が必要です。
⑤デバイスのファイルシステムに発生した問題
外付けデバイスのファイルシステムが問題で、「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」が表示されている可能性もあります。デバイスのファイルシステムには種類があり、これも気をつけたいポイントです。
⑥物理的な故障
最悪の場合だと、パソコンのUSB接続端子か外付けデバイスの故障によって「セムフォがタイムアウトしました(0x80070079)」が表示されることがあります。後で紹介する方法で対処しても問題が解決できない場合、故障を疑わなければいけません。
Windows10で「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが発生したら、以下の対処法を試してみましょう。
外部デバイスとの接続状況をチェック
最初にやっておきたい対処法は、パソコンと外付けデバイスの接続状態をチェックすることです。USBケーブルを使ってパソコンとデバイスを接続しているのであれば、以下の対処法をやってみましょう。
Wi-Fiでパソコンとデバイスを繋いでいる場合、Wi-Fiの電波が弱くないかもチェックしてみてください。Wi-Fiの電波が弱い場合、中継器の導入や高性能ルーターへの買い替えが対処法になります。
ファイアウォールを無効にする
セキュリティソフトのファイアウォール機能を無効にしてみるのも対処法の1つです。ファイアウォール機能を無効にしてデバイスへのデータ送信ができるようになれば、セキュリティソフトが原因です。ファイアウォール機能を無効にする方法はソフトごとに異なります。
デバイスドライバーの更新
外付けデバイスのドライバーが原因だとすると、ドライバーのバージョンが最新でないせいで不具合が発生していると考えられます。ですので、外付けデバイスを接続した状態にして以下の方法でドライバーをアップデートさせてみましょう。
③で広げるツリーの種類は、接続しているデバイスの種類によって異なります。以下の表を参考にして、広げるべきツリーを展開してください。
デバイスの種類 | 広げるツリー |
---|---|
HDDメモリ USBメモリ その他USB接続デバイス |
ユニバーサルシリアルバスコントローラー |
DVD・CD・BDの光学ドライブ | DVD/CD-ROMドライブ |
ネットワークデバイス | ネットワークアダプター |
クリーンブートでの動作チェック
Windows10のクリーンブート機能を使うと、サードパーティ製アプリの動作を停止できます。クリーンブート機能を使うと、サードパーティー製のアプリが「セマフォがタイムアウトしました」の発生原因ではないか検証できるわけです。クリーンブートは以下の方法で利用できます。
クリーンブートを利用して「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが発生しなければ、サードパーティー製アプリが原因ということになります。
外付けデバイスのフォーマット
外付けデバイスをフォーマットしてファイルシステムを変更する対処法もあります。外付けデバイスのファイルシステムがFAT32だとすると、容量の大きいデータを送信するときに「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが起きる場合があります。
もし外付けデバイスのファイルシステムがFAT32なのであれば、フォーマットをしたうえでNTFSへ切り替えましょう。ただし、この方法では外付けデバイスに保存しているファイルが全消去されるので、必要なデータはバックアップしておきましょう。
フォーマットとファイルシステムの変更は、パソコンとデバイスを接続したうえで以下の方法で行えます。
ちなみに④の手順で「プロパティ」を選択すると、外付けデバイスのファイルシステムを確認できます。
「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが発生したときの対処法には、誤ってデータを消去してしまうリスクが伴った方法もあります。特にデバイスをフォーマットしてファイルシステムを変更するときは、データを誤消去するリスクが高いです。消えてしまったデータの復元は基本的には不可能で、誤消去をすると落胆してしまうもの。しかし、「Wondershare Recoverit」があれば間違って消してしまったデータの復元が可能です。
世界150ヶ国以上、500万以上のユーザーに使われているデータ復元ソフトです。開発会社は17年研究を続けている実績があり、信頼性は申し分ありません。Wondershare Recoveritがあれば、復元場所をスキャンして大事なファイルやデータを蘇らせることができます。「セマフォがタイムアウトしました」のエラーが発生したときに対処する際は、万が一に備えてデータ復元ソフトを用意しておくと安心ですよ。
Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、消えたファイルの元の保存場所を選択して、右下にある「開始」をクリックします。
そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。
消えたファイルをプレビューで確認して復元すれば完了となり、非常に簡単な操作となっています。
また、このソフトを使うことで、誤って削除した復元だけではなく、SDカード、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
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内野 博
編集長