従来の方法では削除できないWindows10のEFIシステムパーティション。EFIシステムパーティションはWindows10の動作するために必要な領域のため、普段とは異なる方法でしか削除できません。方法自体は難しくありませんが、削除するリスクがあるので注意してください。
本ページでは、Windows10でEFIシステムパーティションを削除する方法を紹介します。
EFIシステムパーティションとは、HDDやSSDといったディスクをWindows10で使用する際に作成されるパーティションです。ディスクにWindows10のOSをインストールすると、自動的にEFIシステムパーティションが作成されます。
EFIシステムパーティションには以下のデータファイルがあり、Windows10では要(かなめ)といえます。
Windows10でEFIシステムパーティションを削除する場合、Diskpartを利用するのが基本的な方法です。
まず以下の手順を行い、Diskpartを利用する状態でコマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプトが起動したら、以下の手順を行います。
そして最後に以下の手順を行えば、EFIシステムパーティションは削除されます。
従来であれば、ディスクのパーティションは以下の方法で削除できます。
しかし、この方法ではEFIシステムパーティションを削除できません。
EFIシステムパーティションには、Windows10を動作するシステムプログラムがインストールされています。
そのため、削除するとWindows10が正常に起動できなくなる恐れがあるため、システムが保護しているわけです。
システム保護による影響を受けないために、先ほど紹介したDiskpartを使って削除する必要があります。
またEFIシステムパーティションを削除するとWindows10が起動しないリスクがあるので、基本的に以下の状況でしか行うべきではありません。
Windows10を長く使い続けていると、誤った操作やシステムエラーでデータが削除される場合があります。どちらが原因でも、ごみ箱にデータが残っていないとWindows10の標準機能では復元ができません。しかし、データ復元ソフトを使うと、失ったデータの復元が可能になります。
データ復元ソフトのなかで使いやすいのは「Recoverit」です。Recoveritは簡単な操作でデータを復元できるうえに、成功率は95%を誇る高性能ソフトです。1000種類以上のファイル形式に対応できるので、どのようなデータを失っても復元できるでしょう。
まずはRecoveritをダウンロードしてインストールします。
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択できます。スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンのHDDから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。
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内野 博
編集長