文書作成ソフトの代表格【Microsoft Word】は、様々な機能が備わっています。その中でもユーザーにとって重要なのは、Microsoft Wordの自動保存が挙げられます。
もし、何らかのアクシデントで、せっかく作成した文書が消えたらショックは隠せません…他にも、Wordファイルに名前をつけ忘れたり、上書きせずにWordを閉じたりするなど、誰もが経験おありかと思います。そこで、Microsoft Wordの自動保存設定方法や保存場所についてご説明します。
Wordの自動保存を設定することの必要性は、例えば突然の停電や予告なしの更新のためのシャットダウン、またはシステム障害によって、それまで行っていた作業がいきなり消えてしまうトラブルを避けたい事が主な理由です。Wordを自動保存する方法についてまとめてみましたので、ご参考ください。(Office365版の説明です)
以上の設定で、Wordファイルが自動保存されます。
Wordの自動保存ファイルの保存場所は、パソコン上のどこにあるのでしょうか?また、ユーザー側で保存したい場所を設定したい場合のやり方などについてご説明します。
・自動保存ファイルの確認方法
ご自身でWordの自動保存ファイル場所を設定していない場合など、作成した文書ファイルの保存場所を確認する場合は、以下の順序で可能です。
① Word画面の「ファイル」→左側の一覧「オプション」→左側の4番目「保存」
② 自動回復ファイルの場所(R):の窓には
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Word\
と表示されています。
ただし、上書き保存をし忘れた場合や、PCが強制終了してしまったなどのトラブルの際に、保存フォルダを探す際には次の方法で確認しましょう。この方法は、新しくWordを起動した時に「ドキュメントの回復」が稼働しない時に、チェックしてみてください。
① パソコンの一番下のタスクから検索窓で「pc」と入力
② デバイスとドライブの[ローカルディスク]をクリック→一覧から「ユーザー」を選択
③ 「AppData」から探す。
※この時、このフォルダは隠しフォルダのため、通常の状態だと隠れています。画面上部の[表示]タブの「隠しファイル」の場所に✓を入れましょう。また、その上の「ファイル名拡張子」にも✓を入れると、ファイルの拡張子が常に表示されるので便利です。
④ 自動回復ファイルの拡張子は「.asd」となっています。通常のワードファイルの拡張子は「.docx」となります。
通常のWordファイルとは異なるので注意してください。そのままダブルクリックしても開きません。開きたい場合は、Wordを起動してWordの[ファイル]→[開く]でOKです。
未保存のワードファイルを簡単に復元するために、よく使用される方法についてご説明します。以下2つの方法をご紹介しましょう。
1)一時保存ファイル
一時保存ファイルとは、作業用に一時的に保存されるファイルで、テンポラリ(temporary =一時的な)ファイルとも呼ばれますので、拡張子では「.tmp」とよく表記されています。通常、一時保存ファイルはソフトウェアやアプリケーションの終了時に消去されることが多いです。しかし、ソフトやアプリが強制終了された場合でも一時ファイルが正しく削除されないこともあります。一時保存ファイルを使いこなせば、元のファイルが消えてしまった場合、簡単に復元できます。やり方は以下の通りです。
2)データ復元ソフトを利用する
もっと簡単に閲覧履歴や、行方不明になったファイルを復元する方法として「データ復元ソフトRecoverit(リカバリット)」をおすすめします。【Wondershare Recoverit】データ復元ソフトは、Windowsパソコンから失われたファイルと削除されたファイルを3ステップと数分で復元可能です。1000種類以上のデータ形式を対応できます。パソコン、ごみ箱、内蔵ハードドライブ、 外付けストレージメディア、さらにはクラッシュしたパソコンからデータを復元すること ができます。
無料版のリカバリットは、復元したい対象のデータ容量が100MBまで利用することができます。無料版でお試しになってみて、便利な機能を数台のパソコンでも利用してみたい、復元するデータやファイル等の容量を無制限にしたいと思われたらご購入されてはいかがでしょうか?
Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、Wordファイルの元保存場所を選択して、右下にある「開始」をクリックします。
そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。
消えたWordファイルをプレビューで確認して復元すれば完了となり、非常に簡単な操作となっています。
また、このソフトを使うことで、Wordファイルの復元だけではなく、SDカード、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
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内野 博
編集長