パソコン上で音声や音源を録音したい時、オープンソースの素材の中では、Audacityはおすすめの音声データ編集ソフトです。プロも納得の、多機能なマルチトラックに対応する画期的ツールです。ただ、時々Audacityで録音ができない、録音ファイルの保存ができないなどの問題に直面することがあります。そんなときの解決方法をまとめてみました。
まずは、Audacityをダウンロードして、インストールしてみましょう。(※フリーソフトなのであくまでもは自己責任でお願いします)ご自身がお使いのOSを選択し、一番上にあるインストーラーのリンクをクリックすればダウンロードがはじまります。( 例:Windowsはexeファイル。Macはdmgファイル)
Audacityを起動すると、【エフェクトの登録】という画面が表示されます。この画面では有効化したいプラグインを選択し、右下にある「有効化」ボタンをクリックすることでAudacityの設定へと進めます。初期設定としては、「デバイス」や「再生」、「録音」、「品質」などの項目をクリックして、ニーズに応じて選定しましょう。通常は、「デバイス」の「ホスト」を「MME」にして、「品質」の「サンプリング周波数」を「44100Hz」、「サンプル形式」が「16bit」に設定すれば、存分に機能します。
・Audacityでマイクからの音声を録音する
会議の音声や、自分の歌声などマイクを通して録音したい時の手順をご説明します。
・Audacityでパソコン上の音を録音する
Audacityを使って、パソコンから流れているオンライン音楽、ラジオの音声などを録音したい場合の手順をご説明します
※ 録音時にはAudacityの画面に波形のようなものが表示されます。もし、表示されないなら「録音デバイス」の選択が間違っているという理由が考えられます。
録音ボタンをクリックしても、Audacityで録音できない問題が起きることがあります。Audacityが接続されたオーディオデバイスを認識できない、またはAudacity画面上の波形編集トラックに、フラットラインが表示されていると録音状態ではありません。Audacityが録音できない問題を解消するには、次の方法をお試し下さい。
① ↓のようなエラーメッセージが表示される
Error opening sound device.
Try changing the audio host, recording device and the project sample rate.
② パソコンのマイク設定を変更してみる
③ ②と同様にマイクの設定変更方法ですが、以下のやり方でもできます
通常、Audacityで録音されたファイルは、WAVという方式で保存されます。パソコン上に格納した際の拡張子は、.wav と表示されます。ファイルの保存方法は次の手順で行います。
① プロジェクトファイルを保存
この方法では、パソコンに読み込んだ音声などを非圧縮で保存することが可能です。(音質の劣化が防げます)
② プロジェクトの圧縮されたコピーを保存
読み込んだ音声などを非可逆圧縮(ロス圧縮)してから保存します。それによって、音質が劣化します。
①②どちらのやり方で保存しても、パソコン上「C : 」では .aup と表示されます。
ところが、以前保存しておいた録音ファイルを編集しなおして、再度保存しようとすると、「ファイルWAV(Microsoft)の書き込み中にエラーが発生しました(disk fullの可能性もあります)・・・・」というメッセージが表示されて、保存ができない事があります。編集時に、自動的になんらかの「変更」が書き込まれて、再度保存する際に読み込めないというのが原因です。
対処方法としては、保存したい音声データのファイルのプロパティ画面から「メタデータの編集」というタブをクリックして、一覧表の中に何らかの「文字」が入力されていないか、確認してみましょう。もし、文字があればそこにカーソルをあわせてダブルクリックすれば消せます。文字などは全部消去しましょう。
Audacityファイルが編集作業中や、なんらかの原因で消えてしまったら、焦ってしまいますよね。どうすれば復元できるのでしょうか?以下にご紹介する「データ復元ソフトRecoverit(リカバリット)」で、解消しましょう!
【Wondershare Recoverit】データ復元ソフトは、Windowsパソコンから失われたファイルと削除されたファイルを3ステップと数分で復元可能です。1000種類以上のデータ形式を対応できます。パソコン、ごみ箱、内蔵ハードドライブ、 外付けストレージメディア、さらにはクラッシュしたパソコンからデータを復元することができます。
無料版のリカバリットは、復元したい対象のデータ容量が100MBまで利用することができます。無料版でお試しになってみて、便利な機能を数台のパソコンでも利用してみたい、復元するデータやファイル等の容量を無制限にしたいと思われたらご購入されてはいかがでしょうか?
Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、消えたAudacityファイルの元保存場所を選択して、右下にある「開始」をクリックします。
そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。
スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。
消えたAudacityファイルをプレビューで確認して復元すれば完了となり、非常に簡単な操作となっています。
また、このソフトを使うことで、Audacityファイルの復元だけではなく、SDカード、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
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内野 博
編集長