Macユーザーの方はどのような文章作成ソフトや表計算ソフトを普段使っておられるでしょうか。Macには標準で「Pages」や「Numbers」といったソフトウェアがありますが、これらのファイル形式は広く普及しているわけでもありません。やはり人と共有する上ではExcelやWordを使うのが一番汎用性があり便利なものとなっています。
本記事ではそんなMacでも無料でExcelやWordを使う方法について述べていきましょう。
MacではexcelやWordが標準搭載されているわけではありません。ですがこれらは広く使われているソフトウェアで、Macでも利用したい方は多いでしょう。今回はMacでも簡単に使える方法を述べていきます。
まず無料で使えるOfficeには「Office Online」というものがあります。 これは無料で使えるWeb版のOfficeで、オンライン上でWordやExcel、PowerPointなどを開き編集することができます。インストール版に比べ機能は制限され簡素になっていますが基本的な作業を行う分には問題ありません。何よりWeb上のサービスですので何かをインストールする必要もありません。
利用する条件は簡単で、 以下の2つだけでいつでもどこでも使えます。
アカウントを持っていればサインインをするだけで利用できますのでOfficeを利用したいのならまずこちらを使うといいでしょう。
Office Onlineは非常に便利なサービスですが、オンライン状態でなければ使えないという弱点があります。もしどこでもPCだけで作業できるようにしたいというのなら、Office製品のお試し期間で利用するか以下のソフトウェアを使うといいでしょう。
OpenOfficeは正確にはOffice製品ではなく、Microsoft Officeと互換性のあるソフトです。
文書作成ソフトWriter、表計算ソフトCalc、プレゼンテーションソフトImpress、データベースソフトのBaseなど様々な機能を持ちますが、それぞれOffice製品と高い互換性を持っており、Microsoft Officeのソフトで作成したファイルを開いて編集することができます。
LibreOfficeはOpenOfficeの派生ソフトです。といいますのもOpenOfficeオープンソース方式で開発されたソフトウェアで、目的を問わずにソースコードの利用・修正・頒布することが許可されています。OpenOfficeは長い歴史を持つOfficeに互換機能を持ったソフトですので派生がいくつもあり、LibreOfficeもそのうちの一つとなります。
多種多様なプラットフォームに対応しており、オンラインで利用できるWebサービス「LibreOffice Online」も存在します。現在でも非常に活発に開発が行われているソフトウェアです。
LibreOfficeもフリーのソフトウェアでMicrosoft Officeとの互換性がありますので、安心してご利用になってください。
MacでOfficeをインストールしているのにexcelやwordが使えなくなってしまった、なんてときに考えられるのはソフトウェア側の問題とファイル側の問題です。
ソフトウェアに不具合が生じたためにファイルが開けなくなるということはどのソフトウェアであっても起こりえます。基本的にソフトウェアが原因なら多くの場合は自然と解消されますが場合によってはファイルの破損を引き起こし、すでにサービスが終わっている古い製品などの場合は解消の見込みがありません。
一度ソフトウェアをアンインストールして再度インストールし直しましょう。
ファイルの作成、保存、書き込みにエラーが起こりプログラムが壊れてしまうことが稀にあります。このような場合は文字化けしたり、画像がおかしくなったり、ファイルを開くとコンピューターが停止するなどのことがあるので注意してください。こういった事態は動作環境にそぐっていない、OSに対応していないなど動作速度が落ちやすい環境で起こりやすくなりますので一度確認してみるといいでしょう。
こういった単純なファイルの破損であればTime Machineでのバックアップなどがあれば円滑に戻すことができます。
Time Machineは事前の準備が必要ですが、予め設定されているのであれば以下の方法で復元可能です。
(1)右上の時計マークをクリックし「Time Machineに入る」を選択します。
(2)画面が表示されますので、横にあるスクロールを使い復元したいWordファイルやExcelファイルを復元したい時間まで戻して選択肢、「復元」を押します
ファイルの破損理由にはウィルスの感染や記録媒体の物理的な破損によって内部のデータが壊れてしまった、ということもありえます。ウィルスの感染も物理的な問題も大量のファイルが開けなくなる、データが破損するといった事態を引き起こしシステム事態に深刻な影響を及ぼすことがありますので、懸念がある場合は業者の方を頼りましょう。
また、ファイルが開かない理由は単純なものから難しいものまで様々ありますが、慌てず対処しましょう。パスワードを設定してるファイルの場合は入力欄に誤入力したということも多いです。
ファイルが破損してしまった場合、一番ラクなのがTime Machineのバックアップから復元する方法です。しかしTime Machineの設定をしている方はそれほど多くなく、大抵の場合は使うことができないしょう。そういった方はファイル修復ソフトRepairitをご利用ください。
Wondershare Repairitは破損したり再生できない動画や写真を修復することができます。
Macでも利用可能で簡単な操作とわかりやすい画面ですぐに修復することができます。作業中にデータがクラッシュしてしまった場合でも対応可能ですので、お困りでしたらぜひご利用ください。
「Wondershare Repairit」を起動した後、「+追加」ボタンをクリックして、破損したエクセルファイルを追加します。
エクセルファイルを追加できたら、右下の「修復」をクリックします。
修復完了すると、「プレビュー」をクリックして修復できたエクセルファイルをプレビューできます。そして、「保存」ボタンをクリックして、修復できたファイルを保存します。
(*ファイルをプレビューできない場合もあります。この場合、直接的にパソコンに保存してファイルを開いてみてください。)
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内野 博
編集長