Windows 10/11パソコンでキャッシュデータを削除・クリアする方法

キャッシュの量が多すぎると、パソコンの動作に悪影響を与えることがあるのです。今回はWindows 10/11でキャッシュをクリアする方法、また削除されたデータを復元されたい場合の対処方法もご紹介!

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内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元

パソコンを長時間使いますと、動作が重くなりませんか?なぜ重くになったかというと、日常にパソコンを使用していると、「キャッシュデータ」がハードディスクなどの保存場所に留まりますからです。キャッシュデータの量が多すぎると、パソコンの動作に悪影響が起こります。直接削除すればいいでしょうか。さあ、本文ではキャッシュデータとは何かや、Windows10/11でキャッシュを削除・クリアする方法について分かりやすく紹介します。

 目次:

Part1:パソコンのキャッシュとは何か

1-1:キャッシュとはなにか

パソコンのキャッシュは、アクセスする頻度が高いデータを、取り出しやすい場所にあらかじめ保存しておいたファイルのことです。なので本来は、パソコンのパフォーマンスを向上させるためのものであり、その存在や機能自体は、パソコンを快適に使うために必要なものだと言えるでしょう。しかしキャッシュというのは、そのままにしておくと、どんどん増え続けてしまい、パソコンの動作に悪影響を与えたり、ハードディスクの容量を圧迫してしまうことがあるのです。そのため、定期的に削除することが望ましいと言えます。また、別名で「一時ファイル」と呼ばれることもあります。

1-2:キャッシュのメリット

キャッシュのメリットはいくつかあります。まず、パソコンのパフォーマンスが向上します。アプリケーションやウェブサイトの読み込みが高速化されるため、パソコンを快適に使用することが可能です。

また、キャッシュされたデータはオフラインでもアクセスできます。、前述したように、キャッシュはデータを蓄積し、再表示の際に読み込むからです。そのため、ネットワーク接続の不安定な状況でもスムーズに利用できます。たとえば、車移動で電波状態が不安定になりがちな地図アプリは、キャッシュを使うことでスムーズに案内が可能です。

1-3:キャッシュのデメリット

キャッシュにはデメリットも存在するため、注意が必要です。キャッシュデータが増えると、ディスクスペースを圧迫し、ストレージの不足を引き起こす可能性があります。

また、古いデータがキャッシュに残り続けると、セキュリティ上のリスクが増加。悪意のあるソフトウェアがキャッシュを利用して個人情報を盗む事例も存在します。そのため、キャッシュは便利なものの、適切な管理が必要不可欠です。

さらに、キャッシュが破損することもあります。キャッシュが破損すると、アプリケーションのクラッシュや異常動作の原因になりえます。蓄積されがちなキャッシュですが、古く使わないデータは削除がおすすめです。

Part2:Windows10/11でキャッシュを削除・クリアする方法

Windows10でキャッシュをクリアしたい場合は、Windows搭載の「ディスククリーンアップ」と呼ばれるツールを使うと便利です。このディスククリーンアップは、ハードディスクに溜まった不要なファイルを削除することが出来るツールであり、Windowsに元々入っているアプリなので、安心して使うことが出来ます。また、ディスククリーンアップには、キャッシュを意味する「一時ファイル」以外にも、さまざまな不要ファイルをクリーンアップする機能があるため、必要な場合はそれらの不要ファイルを同時に処理すると良いでしょう。

2-1:ブラウザキャッシュのクリア

ウェブブラウジング時にたまるブラウザキャッシュは、一般的なキャッシュの中でも頻繁に問題を引き起こすことがあります。以下は、主要なブラウザでのキャッシュクリア方法です。

ブラウザキャッシュのクリア方法は、以下の手順です。
※画像はGoogle Chromeの場合です。SafariやMicrosoft Edgeも、ほぼ同様の方法でクリアが可能。
手順1.右上の設定アイコンから「履歴」を選択する

ブラウザキャッシュのクリア

手順2.「閲覧履歴データの削除」から「キャッシュされた画像とファイル」を選択し、「データを削除」を選択する

ブラウザキャッシュのクリア

2-2:ディスククリーンアップツールの利用

1.タスクバーの検索窓で「ディスククリーンアップ」を検索して、アプリを起動させます。(または、「Windows管理ツール」の中から見つけることも可能です。)

Windows10/11でキャッシュを削除

2.クリーンアップしたいドライブを選び「OK」をクリックします。

Windows10/11でキャッシュを削除

3.ディスククリーンアップの画面が表示されたら、「削除するファイル」の一覧で「一時ファイル」という項目にチェックを入れ、「OK」をクリックすれば完了です(クリーンアップ作業が開始)。この作業には多少時間がかかる場合があるため、その際は暫く待ちましょう。

2-3:自動でキャッシュ削除も可能

キャッシュの削除は定期的に行うのが望ましいと言えますが、それを自分で行うのは面倒だと感じている人も多いのではないでしょうか。しかしWindows10のバージョン1709以降のものについては、自動削除機能を使うことが可能となっています。この機能は、一定期間ごとに一時ファイル(キャッシュ)などの不要ファイルを自動的にクリーンアップするというものであり、簡単に設定することが出来ます。ですので、先ほども紹介したディスククリーンアップを定期的に使っている場合などは、一度試してみるとよいでしょう。

「設定」から行う自動削除の手順

(*Windows 10のバージョンやお使いの環境によっては、表示される画面が異なります。

1.「設定」の画面を表示させ、「システム」をクリックし、システムの画面が表示されたら、左側の一覧から「ストレージ」または「記憶域」という項目をクリックします。

自動でキャッシュ削除

2.ストレージの画面の「ストレージ センサーを構成するか、今すぐ実行する」または「空き領域を自動的に増やす方法を変更する」をクリックします。

自動でキャッシュ削除

3.ストレージの画面の「ストレージセンサー」という項目にあるスイッチを「オン」にします。「一時ファイル」という項目の「アプリで使用されていない一時ファイルを削除します」にチェックを入れます。

自動でキャッシュ削除

4.さらに「一時ファイル」という項目に、削除期間を指定できる項目が2つあるため、それぞれで期間を設定すれば完了です。

自動でキャッシュ削除

キャッシュというのは元々パソコンのパフォーマンスを向上させるために必要なものですが、増えすぎると問題が起こる場合があります。ですので、ディスククリーンアップなどを使って、定期的に削除することが必要だと言えますし、Windows10のバージョン1709以降のものであれば、自動的にそれを行う設定をすることも可能です。

2-4:一時フォルダのクリア

Windowsの一時フォルダには、キャッシュが蓄積されている場合があります。一時フォルダを削除することで、キャッシュのクリアが可能です。

一時フォルダを削除する方法は、以下の手順です。
手順1.「Win(ウィンドウズ)」+「R」キーを押し、「%temp%」と入力する

一時フォルダを削除

手順2.一時フォルダが表示されるので、フォルダ内のファイルを全て選択し、削除する

一時フォルダを削除

Windowsのキャッシュデータを削除する方法は、以下の動画をご覧ください。

recoverit

Wondershare Recoveritで消えたデータを復元する

ガイド>

Part3:パソコンのキャッシュクリアで大切なデータを削除してしまった場合

パソコンから不要なキャッシュをクリアしている際に、間違って大切なデータを削除してしまった場合、データ復元ソフトを利用して復元しましょう。私がおすすめするデータ復元ソフトは、Wondershar社の「Recoverit」です。20年間ソフト開発歴史があるWondershare社より開発した専門的なデータ復元ソフト「Recoverit」(リカバリット)なら、簡単に削除してしまったデータを取り戻すことができます。ソフト画面での指示に従って、3ステップだけの操作で簡単に復元できます。初心者でも気軽にご体験できます。保存場所のスキャン、プレビューまで出来る無料版もあるので、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか?操作方法は初心者でも利用しやすいです。

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Recoveritでパソコンから間違って削除したデータを復元する手順は下記の通りです。

Step1. 消えたファイルの元の保存場所を選択します。

「Recoverit」を起動後、削除したデータの保存場所を選択してクリックします。

場所を選択

Step2. 保存場所のスキャンが開始します。

そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。

復元したいファイルをスキャン

Step3. 復元したいデータをプレビューして復元します。(オリジナルファイルと同じ場所に保存しないでください。)

スキャンが終わった後、見つけたファイルは形式ごとにリストされます。「復元する」ボタンをクリックするとデータを復元します(一部のデータはプレビューできます)。

プレビュー

キャッシュの削除中に大切なデータも消してしまった場合、ぜひこのRecoverit(リカバリット)で復元してみてくださいね。

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