手元のISOファイルから起動用USBを作る場合、ISOをUSBメモリにそのままコピーするだけでは、基本的に起動用USBとしては使えません。WindowsやLinuxなどの起動可能なISOは、RufusなどのツールでUSBへ書き込み、起動用メディアとして作成します。
すでにISOファイルを持っている場合は、RufusでUSBへ書き込み、作成したUSBから起動するまでを以下の手順で進めます。ISOをまだ持っておらず、Windows 11のインストールUSBだけを作りたい場合は、Microsoft公式のMedia Creation Toolを使う方が手順は短くなります。
| 今の状態 | 次にすること |
|---|---|
| ISOファイルをすでに持っていて、USBへ書き込みたい | Rufusで起動用USBを作成する |
| ISOをまだ持っておらず、Windows 11のインストールUSBを作りたい | Media Creation Toolを使う |
ISOの中身を確認したいだけなら、USBへ書き込まずWindowsでISOをマウントできます。
目次
ISOファイルをUSBに書き込む前に確認すること
まず、書き込みたいISOが起動用メディアとして利用するためのISOであることと、作成先にするUSBを確認します。USBの容量はISOの内容を保存できるだけの余裕が必要です。
起動用USBを作成すると、対象USBに保存されているデータは削除されます。必要な写真や文書が残っている場合は、書き込みを始める前に別のドライブへ移してください。
| 書き込み前の確認 | チェック内容 |
|---|---|
| ISOファイル | 起動用に使うISOが準備できている |
| USBメモリ | 必要なデータを別の場所へ退避済み |
| 書き込み先 | 使用するUSBのドライブ名と容量を確認できる |
| 起動先PC | UEFI / Legacyなどの起動方式を確認できる |
ISOをまだ持っていない場合
Windows 11のインストールUSBを作ることだけが目的で、ISOをまだ用意していない場合は、先にISOをダウンロードしてRufusへ進む必要はありません。MicrosoftはMedia Creation ToolでWindowsのインストールメディアを作成する方法を案内しています。
この状態なら、Media Creation Toolの使い方と起動しないときの対処法へ進んでください。以降は、手元にISOファイルがある場合の手順に絞って説明します。
RufusでISOファイルをUSBに書き込む方法
WindowsやLinuxなどの起動可能なISOファイルをすでに持っている場合は、Rufusを使って起動用USBを作成できます。Rufusは公式サイトから入手できます。
STEP 1USBメモリを接続し、Rufusで対象ドライブを確認する
起動用USBとして使うUSBメモリをPCへ接続し、Rufusを起動します。「デバイス」に表示されたドライブ名と容量を確認し、今回使用したいUSBであることを確かめてください。外付けSSDや別のUSBメモリを同時に接続している場合は、選択先を特に慎重に確認します。
対象を間違えたまま書き込みを開始すると、そのドライブ内のデータが失われる可能性があります。 必要なファイルを退避し、ドライブ名と容量を確認してから進めてください。
STEP 2書き込みたいISOファイルを選択する
「ブートの種類」で「選択」からISOファイルを指定します。ファイル名を確認し、今回書き込みたいISOが選ばれていることを確かめます。
STEP 3GPT・MBRとターゲットシステムを確認する
ISOを選択すると、RufusがISOの内容に応じた設定候補を表示します。明確な理由がなければ、まず表示された設定を基準にし、起動先PCのUEFI / Legacy環境と合っているかを確認してください。Windows 11を通常の対応PCへインストールする場合はUEFI環境が前提です。GPTとMBRはPCの購入年だけで決めず、次の章で説明する起動方式との組み合わせを確認します。
STEP 4「スタート」で書き込みを開始する
対象USBとISOファイルをもう一度確認してから「スタート」を選びます。データ削除の警告が表示された場合は、選択したドライブが正しいことを確認してから続行します。
処理が完了したら、USBへの書き込み自体は完了です。ただし、この時点では対象PCから正常に起動できることまでは確認できていません。続いて、作成したUSBを実際にBoot Menuから選び、起動できるか確認します。
Rufusの細かな設定や、Rufus自体でエラーが起きる場合は、RufusでWindows 11の起動用USBを作る詳しい手順で確認できます。
GPTとMBRはどちらを選ぶ?
RufusのSTEP 3で表示される「GPT」と「MBR」は、PCの年式だけで決めるのではなく、インストール先PCの起動方式に合わせて選びます。
| 起動環境 | 基本となる組み合わせ |
|---|---|
| UEFI | GPT |
| Legacy BIOS互換モード | MBR |
| 通常のWindows 11対応PC | UEFI + GPTを基本に確認 |
Microsoftは、UEFIモードでWindowsをセットアップする場合、GPTパーティションスタイルを使用するよう案内しています。詳しい関係はMicrosoft LearnのMBR・GPTインストール説明で確認できます。
また、Windows 11ではUEFIとセキュアブート対応がシステム要件に含まれます。そのため、Windows 11用USBが起動しないときに「GPTでだめなら、とりあえずMBRへ変更する」と判断するのではなく、まずPCがどのモードでUSBを起動しているかを確認してください。
作成したUSBから起動する方法
RufusでUSBへの書き込みが完了したら、次はそのUSBを起動対象として選びます。USBを挿しただけで、必ず自動的にUSBから起動するとは限りません。
- 作成したUSBを対象PCへ接続し、PCを再起動します。
- PCメーカーが指定するキーでBoot Menuを開きます。Microsoftは例としてF2、F12、Delete、Escなどを案内していますが、使用するキーは機種によって異なります。
- 起動候補から作成したUSBを選びます。Windows 11用USBをUEFI環境で使用する場合は、UEFI側のUSBエントリを確認します。
USBがBoot Menuに表示されない場合は、ISOを書き直す前に、PC側でUSBが認識されているか、Boot MenuやUEFI設定に対象USBが表示されているかを確認してください。MicrosoftのWindows 11インストール手順でも、USBから自動起動しない場合はBoot MenuまたはBIOS/UEFIの起動順序を確認するよう案内されています。
ISOを書き込めない・USBから起動できない場合
「RufusでISOを書き込めない」と「書き込みは完了したがUSBから起動できない」では、確認する場所が異なります。同じ操作を繰り返す前に、どの段階で止まっているかを切り分けてください。
| 起きている状態 | 最初に確認すること | 次の判断 |
|---|---|---|
| RufusにUSBが表示されない | WindowsでUSB自体が認識されているか | USBメモリが認識しない場合の切り分けへ進む |
| 書き込み途中でエラーになる | USBが書き込み可能か、ISOに問題がないか | 別のUSBや正常なISOで切り分ける |
| 書き込みは完了したが通常のWindowsが起動する | Boot Menu / Boot Order | USBを起動対象として選ぶ |
| USBは選べるがセットアップが進まない | UEFI / LegacyとGPT / MBRの組み合わせ | 起動方式と作成設定を見直す |
| Microsoft公式ISOの破損が疑われる | ISOの整合性 | 公式のハッシュ確認または再取得を行う |
Windows 11の公式ISOでは、Microsoftのダウンロードページにある「ダウンロードを検証する」手順からSHA-256を確認できます。公式ISOなのに書き込みエラーが続く場合は、同じISOを書き直し続ける前にISOファイルの整合性確認を行うと切り分けやすくなります。
Windows 10のISOをUSBに書き込みたい場合
Windows 10のISOをすでに持っている場合も、起動可能なISOであればRufusでUSBへ書き込む流れは基本的に同じです。ただし、Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しています。
Microsoftによる通常の無料ソフトウェア更新、技術サポート、セキュリティ修正は終了しているため、古いPCの再セットアップなど明確な理由がある場合を除き、長期利用するOSとしてはWindows 11への移行可否も確認してください。現在のサポート状況はMicrosoftのWindows 10サポート終了案内で確認できます。
ISO書き込みでUSBのデータを消してしまった場合
Rufusで起動用USBを作成したあとに、別のUSBを選ぶつもりだった、必要なファイルをバックアップしていなかった、と気づいた場合は、そのUSBへの追加の書き込みをできるだけ止めてください。
ISOを書き込んだ領域では、以前のデータが上書きされている可能性があります。 起動用USBの作成ではパーティションやファイルシステムが作り直され、さらにISOのデータが書き込まれるため、元のファイルを必ず復元できるわけではありません。
USBがWindowsで安定して認識されており、起動USB作成前に保存していたファイルを実際に失った場合は、データ復元ソフトで残っているデータを確認する方法があります。Recoveritを使う場合は、フォーマットされたUSBからデータを復元する手順で、USBを誤って初期化・フォーマットした後の確認方法を案内しています。
一方、USBが認識されたり消えたりする、接続が頻繁に切れる、別のPCでも安定しない場合は、長時間のスキャンを始める前にUSB本体や接続状態の確認を優先してください。
起動用USBを作成でき、目的のPCで正常に起動できれば作業は完了です。USBから起動できない場合はBoot MenuとUEFI/GPTの設定を確認し、作成時にUSB内のデータを失った場合は追加の書き込みを避けて、データの確認・復元へ進んでください。
ISO・Rufusに関するよくある質問
FAQ:ISOをUSBへ書き込むときの疑問
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Q1. RufusではFAT32とNTFSのどちらを選べばいいですか?
A. 「UEFIなら必ずFAT32」と決めつける必要はありません。RufusはUEFI環境でもNTFSから起動できる仕組み(UEFI:NTFS)を備えており、公式FAQでもRufusが選択可能としているファイルシステムを基準にするよう案内しています。通常はISOを選択した後にRufusが提示する設定を基準にし、明確な理由がなければファイルシステムだけを変更しない方が分かりやすいでしょう。詳しくはRufus公式FAQで確認できます。 -
Q2. 起動用USBを作ったあと、普通のUSBメモリに戻せますか?
A. 戻せます。起動用USBが不要になったら、Rufusの「ブートの種類」で「非ブート用」を選び、再フォーマットすると通常の保存用USBとして使える状態に戻せます。ただし、再フォーマットするとUSB内のデータは削除されるため、必要なファイルがある場合は先に退避してください。手順はRufus公式FAQでも案内されています。