パソコンのストレージ容量が少なくなると、HDDかSSDを増設する必要があります。特にHDDより処理速度が圧倒的に速いSSDへの増設が人気です。条件さえ満たしていれば、SSDの増設作業自体は難しくありません。ただし、増設するSSDの種類によって用意するものが違うので注意が必要です。
本ページでは、パソコンにSSDを増設する手順と、その後の設定方法について分かりやすく解説します。
目次
Part1: PCにSSDを増設する前に知っておくべきこと
パソコン(以下、PC)にSSDを増設するときは、必要なパーツとPC内部の状況を事前にチェックしておく必要があります。
事前に確認しておくポイント
- SSD増設に必要な工具・パーツ
- PC内部の取り付けスペース(空きベイ)の有無
1) 用意するもの
PCにSSDを増設する場合、SSD本体以外にも用意するものがあります。
一般的に必要となるのは以下の5点です。
- SSD本体
- SATAケーブル
- 取り付け用ネジ(ミリネジ)
- プラスドライバー
- 変換マウンタ(PCケースの仕様による)
変換マウンタが必要になるかは、お使いのPCケースによって異なります。
PCのドライブベイが3.5インチ(HDDサイズ)のみ対応の場合、2.5インチのSSDはそのまま固定できません。その場合、サイズを合わせるための「変換マウンタ」が必要です。
なお、マザーボードに直接差し込む「M.2 SSD」の場合は、SATAケーブルや変換マウンタは不要です。
2) PCにSSDの取り付けスペースがあるか
SSDを増設するには、PCケース内部に物理的な取り付けスペース(空きベイ)や、マザーボード上のM.2スロットに空きがあるかを確認する必要があります。
自作PCやBTOパソコンであればマザーボードのマニュアルを、メーカー製PCであればメーカーのサポートページ等で仕様(拡張スロットの有無)を確認するのが確実です。
💡 ヒント:自分のPCやマザーボードの型番を調べる方法
「自分のPCの型番が分からない」「マニュアルが手元にない」という場合は、Windowsの機能を使って型番を特定し、その型番で検索するのが近道です。
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す。
- 「ファイル名を指定して実行」の画面が出たら、名前の欄に
msinfo32と入力して「OK」をクリック。 - 「システム情報」画面が開きます。
- メーカー製PCの場合:「システムモデル」を確認
- 自作/BTOの場合:「ベースボード製品(マザーボード名)」を確認
ここで確認した型番をGoogleで「(型番) SSD 増設」や「(型番) 仕様」と検索すれば、確実な情報が見つかります。
仕様上の確認ができたら、念のためPCケースを開けて、ケーブルが届くか、グラフィックボードと干渉しないかなど、物理的なスペースもあわせて確認しておきましょう。
SSDを増設しても「速くならない」ケースに注意
- SSDを追加しただけでは、Windowsの起動ディスクは変わりません。
- 多くの場合、OSは従来のHDD(Cドライブ)から起動したままです。
- 本来の高速化を実現するには、Part3で解説する「システム移行」が必要です。
Part2: PCにSSDを増設する方法
PCにSSDを増設する方法は、通常の2.5インチSSDか、基板型のM.2 SSDかによって異なります。
パターン別にSSDの増設手順を解説します。なお、作業前は必ずPCの電源を切り、電源ケーブルを抜いて放電してから行いましょう。
● 通常のSSD(2.5インチ)の場合
通常のSSDを使ってストレージを増設する場合、以下の4ステップで作業を行います。
- SSDの取り付け(固定)
- SSDとマザーボードの接続
- SSDを初期化
- SSDへボリュームを割り当て
ステップ1 SSDの取り付け
PCケースを開け、ドライブベイにSSDを取り付けます。ベイが3.5インチ専用であれば、変換マウンタにSSDをセットしてから取り付けましょう。2.5インチ対応のベイであればそのままネジで固定します。
ステップ2 配線の接続
SSDを固定したら、2本のケーブルを接続します。
- SATA電源ケーブル:電源ユニットから伸びているケーブルをSSDに挿します。
- SATAデータケーブル:マザーボードとSSDを繋ぐケーブルです。
コネクタには「L字型」の向きがあります。無理に差し込まず、形状を確認して接続してください。
ステップ3 SSDを初期化
取り付けが終わったらPCを起動し、Windows上でSSDを使えるように「初期化」を行います。
- スタートボタンを右クリック
- 「ディスクの管理」を選択
増設したばかりのSSDがある場合、自動的に「ディスクの初期化」ウィンドウが表示されます。
「ディスクの選択」で該当するディスクにチェックが入っていることを確認します。
次にパーティションスタイルを選択します。
- MBR (マスターブートレコード)
- GPT (GUIDパーティションテーブル)
基本的には、2TB以上の容量がある場合や、Windows 11で使用する場合は「GPT」を選択します。
※関連記事:徹底解説!MBRとGPTの違い、確認方法、フォーマットする方法
💡 MBRとGPT、迷ったらどっち?
近年のPC(Windows 10/11など)であれば「GPT」を選んでおけば間違いありません。
もし間違えてMBRを選んでしまっても、今回ご紹介する「Recoverit」を使えば、データを消去することなく後から変換可能です。あまり悩みすぎず進めて大丈夫です。
ステップ4 ボリュームの割り当て
初期化が完了すると、ディスクの管理画面で「未割り当て」と表示されます。このままではデータ保存ができないため、以下の手順でボリューム(ドライブ文字)を割り当てます。
- 「未割り当て」の部分を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択
- ウィザードが表示されたら「次へ」をクリック
- サイズ指定、ドライブ文字(DやEなど)の割り当てを画面の指示通りに進める
- フォーマット設定は基本的に既定値(NTFS)のままで「次へ」
- 最後に「完了」をクリック
これで、エクスプローラーに新しいドライブとしてSSDが表示されるようになります。
● M.2 SSDの場合
M.2 SSDの場合、ケーブル配線は不要です。
- マザーボード上のM.2スロットを確認する
- (ヒートシンクがある場合)ヒートシンクを取り外す
- M.2 SSDをスロットに斜めから差し込み、倒してネジで固定する
- (ヒートシンクがある場合)放熱シートのフィルムを剥がしてヒートシンクを戻す
取り付け後は、通常のSSDと同様に「初期化」と「ボリューム割り当て」を行ってください。
● 外付けで増設する場合
ノートPCなどで内部に空きがない場合は、USB接続の外付けケースや変換アダプタを使用します。USBポートに接続した後、同様に「ディスクの管理」から初期化を行ってください。
Part3: SSDを取り付けただけでは速くならない?「システム移行」でPCを高速化
無事にSSDの取り付けと初期化が終わりました。「これでPCが爆速になる!」と期待されている方も多いでしょう。
しかし、実はただSSDを増設しただけでは、PCの起動速度は変わりません。
なぜなら、Windows(OS)などのシステムは、まだ古いHDD(Cドライブ)に入ったままだからです。SSDの圧倒的なスピードを体感するには、WindowsごとSSDへお引越しする「システム移行(OSクローン)」が必要です。
1) 再インストール不要!今の環境をそのままSSDへ
通常、システムを新しいSSDに移すには「Windowsの再インストール」や「アプリの入れ直し」「データの移動」など、丸一日がかりの面倒な作業が必要です。
しかし、Wondershare Recoverit(リカバリット)の新機能「システム移行」を使えば、難しい専門知識は一切不要。
現在のWindows環境(壁紙、ログイン情報、インストール済みソフトなど)を、そのまま新しいSSDへコピーできます。
Recoverit「システム移行」のメリット
- 今の環境を維持:使い慣れた設定やアプリがそのまま使えます。
- 失敗しない自動調整:EFIパーティションなど、起動に必要な複雑な領域もソフトが自動処理。
- HDDからSSDへ対応:容量の異なるディスク間でもスムーズに移行可能です。
2) Recoveritでシステムを移行する手順
では、実際にRecoveritを使って、増設したSSDにシステムを移行してみましょう。手順はわずか3ステップです。
ステップ1 「システム移行」を選択
Recoveritを起動し、左側メニューの「パーティション管理」をクリックします。
機能一覧の中から「システム移行」を選択しましょう。

ステップ2 コピー元とコピー先を選ぶ
画面の案内に従ってディスクを選択します。
- ソースディスク(コピー元): 現在Windowsが入っているディスク(古いHDDなど)
- ターゲットディスク(コピー先): 今回増設した新しいSSD
OSを含むパーティションが自動的に選択されます。「次へ」をクリックして、移行後のイメージを確認しましょう。

ステップ3 移行を実行&起動ドライブの変更
「実行」ボタンを押すと、システムのコピーが始まります。
移行が完了したら、PCを再起動して「BIOS(UEFI)」画面から、起動順位を新しいSSDに変更してください。
⚠️ 重要:起動設定の変更について
SSDへシステムを移しただけでは、古いHDDから起動してしまうことがあります。
BIOS画面での設定変更方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
Part4: その他の便利な機能とトラブル対策
Recoveritの「パーティション管理」機能は、システム移行以外にも、SSD増設時によくあるトラブルを解決する機能を備えています。
データを消さずに「MBR」を「GPT」へ変換
SSD増設後に「Windows 11へアップグレードしたい」と思った際、ディスク形式が古い「MBR」のままだと要件を満たせず、アップグレードができません。
通常、形式を変更するにはディスクのデータを全消去する必要がありますが、Recoveritの「MBRからGPT」変換機能を使えば、保存されている写真や書類データを残したまま、形式だけを安全に変換できます。「初期化でMBRを選んでしまった」という場合でも安心です。
ドライブがロックされている場合(BitLocker)
もし、ディスクの操作中に「BitLocker」による暗号化の影響で作業が進まない場合や、ロック解除キーを求められる場合は、以下のガイドを参考に設定を確認してください。
▶ BitLockerで暗号化されたドライブを解除・管理する方法
まとめ:SSD増設+システム移行でPCライフを快適に
SSDの増設は、パソコンの寿命を延ばし、快適に使うための最も効果的な方法の一つです。
物理的な取り付けが終わったら、ぜひRecoveritを使って「システム移行」まで行ってみてください。HDD時代の待ち時間から解放され、新品のパソコンのような快適さを手に入れましょう。