置き換えたエクセルファイルを復元する方法

エクセルでファイルを利用している時、間違えて前の編集データを失うことがあります。せっかく作ったものがなくなったら、焦りを感じるのでしょうか。ご心配なく、今回は、置き換えたエクセルファイルを復元する方法を紹介します。

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内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: ファイル復元・修復

エクセルでファイルを利用していると、間違えて置き換えたり上書きをして前の編集データを失うことがあります。誤って上書きをした場合は、状況によっては簡単に復元が可能です。しかし、以下のパターンではエクセルでの復元設定が有効でないとデータ復元ソフトが必要になります。

本ページでは、置き換えたエクセルファイルを復元する方法を紹介します。


データ復元ソフト「Recoverit」 を利用

エクセルファイルの置き換えで必要なデータを失った場合、おすすめの方法はデータ復元ソフトを使う方法です。ファイルの置き換えによって失われたデータを復元する場合、エクセル側で過去のバージョンを残す設定が有効でないといけません。エクセル側で過去のバージョンを残す設定が無効となっている場合、復元は不可能です。しかし、データ復元ソフトがあれば、以前のバージョンへの復元を行えます。 データ復元ソフトでおすすめは「Recoverit」 です。

「Recoverit」 では、たったの3ステップで以前のバージョンであるエクセルファイルを復元できます。100MBまでのファイルを復元できる無料版が提供されているので、一度お試しで使ってみるといいでしょう。WordやPowerpointといった他のファイルも復元可能なので、備えとして準備すれば安心です。

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以下は、「Recoverit」 で間違って消してしまったファイルやフォルダを復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」 を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のファイル・フォルダを選択できます。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

復元したいフォルダを選択

ステップ2 パソコンの消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。

復元されたいフォルダをスキャン

ステップ3 パソコンの消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

復元したいフォルダ・ファイルをプレビュー

以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧USBデータ復元フォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

「元に戻す」で復元

誤ってエクセルファイルを上書きしてしまった場合は、まだファイルを閉じていなければウィンドウ右上にある「元に戻す」のボタンを押せば前の状態に戻せます。
この方法を使えば簡単にファイルを以前の状態に戻せるので、誤って上書きしてもあせって閉じないようにしましょう。

元に戻す

「以前のバージョン」で復元

エクセルファイルの置き換えへの事前対策として、以前のバージョンで復元できるよう設定しておく方法があります。
エクセルではファイルを起動した状態で以下の手順を行なっておくと、最後に自動保存されたバージョンを記録した状態にできます。

  1. 「ファイル」のタブを左クリック
  2. 「オプション」を左クリック
  3. 表示されるウィンドウの左側で「保存」を左クリック
  4. 次の間隔で自動回復データを保存する」と「保存しないで終了する場合、最後に自動保存されたバージョンを残す」にチェックを入れる
  5. 「OK」を左クリック

この設定を有効にしておくと、誤ってエクセルファイルを置き換えや上書きをしてしまった際に、前のバージョンへ復元できます。
前のバージョンへ復元する手順は以下の通りです。

  1. 誤って上書きしたエクセルファイルを起動
  2. 「ファイル」のタブを左クリック
  3. 「情報」を左クリック
  4. 「以前のバージョン」を左クリック
  5. 表示される更新日時一覧で、復元したいバージョンを選択

ちなみに以下の手順で復元することもできます。

  1. エクスプローラーで誤って置き換え、上書きをしたエクセルファイルを右クリック
  2. 「プロパティ」を左クリック
  3. 表示されるウィンドウで「以前のバージョン」のタブを左クリック
  4. 復元可能な以前のバージョンの中から、使用したいものを選択」
  5. 「復元」を左クリック

Tempファイルから復元

可能性は高くありませんが、エクセルのTempファイルから以前のバージョンを復元できる場合があります。Tempファイルとは一時ファイルで、エクセルが異常終了した場合に保存されることが多いです。保存されているTempファイルは、エクスプローラーを起動してアドレスバーに「C:\Users\\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles\」と入力してEnterキーを押すと確認できます。Tempファイルに利用したい以前のバージョンがあれば、それを他の場所に移動して拡張子を「.xls」や「.xlsx」へ変更してください。

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