2025年6月24日、Microsoft社はWindows10のセキュリティ更新プログラムを無料で受け取れるようにすることで、1年間の実質的なサポート期間延長を発表しました。
本記事では、Windows10のサポート期間延長について詳しくまとめています。条件の詳細やサービスの概要が理解できるようになるので、ぜひ参考にしてください。
目次
Part1:Windows10のサポート延長サービスの概要

今回のWindows10サポート延長サービスについては、いくつか事前に理解しておくべき注意点があります。
Windows10サポート延長サービスで押さえておくべきポイント
- 【重要】 「サポート延長」のからくりとは?
- 期間:2026年10月13日まで
- 注意点:法人利用PCは対象外などの制限あり
Part1-1:【重要】「サポート延長」のからくり
一見すると、純粋にWindows10のサポート期間が延長されるように思われがちですが、実はそうではありません。
今回の「サポート期間延長」とは、個人向けの「拡張セキュリティ Updatesプログラム(ESU)」が無料で受け取れるというもの。あくまでも「実質的な」サポート期間延長と捉えられるといった意味合いになります。
なお、今回無料で受け取れるESUとは、Windows10のセキュリティ更新プログラムのことです。
つまり、2026年10月13日までは、「安全にWindows10を使い続けられる」という意味合いであることについて理解が必要です。
Part1-2:期間は2026年10月13日まで
Windows10は2025年10月でサポートが終了することに変わりはありません。
ただし、2025年10月のサポート終了から2026年10月13日までの1年間は、先述したESUの提供を無料で受けられます。
Part1-3:Windows10サポート延長の注意点
今回のWindows10サポート期間延長について、他にも注意点がいくつかあります。
- 無料で受け取れるのはあくまでも「セキュリティ更新プログラム」のみ
- Windows10の新機能やテクニカルサポートは受けられない
- 法人使用しているパソコンは対象外
- ESUを無料で受け取るには条件を満たす必要がある
なお、法人使用のパソコンについてはこれまで通り課金が必要です。具体的には、初年度は1台あたり約61米ドル、2年目以降は価格が倍増し、最大3年間延長可能です。(出典:Microsoft公式 ESU プログラム)
個人向けESUを無料で入手する方法は次に詳しくご紹介します。
Part2:Windows10の個人向けESUを無料で入手する方法
Windows10のサポート延長を無料で受けるためには、以下の手続きを行う必要があります。
個人向けESUを無料で入手する流れ
- 【ステップ1】: 登録ウィザードで手続きを行う
- 【ステップ2】: Windowsバックアップアプリを使って同期する
- 【ステップ3】: Microsoft Rewords Pointsを1,000ポイント交換する
Part2-1:登録ウィザードを使用した手続き
ESUを無料で入手するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります:
- Windowsバックアップアプリで設定の同期を行う
- Microsoft Rewords Pointsを1,000ポイント分引き換える
これらの条件を満たしていない場合、無料提供の対象外となります。
Part2-2:Windowsバックアップアプリの使い方
Windowsバックアップアプリを使った同期手順は以下の通りです。
Windowsバックアップアプリでのデータ同期の流れ
- ステップ1: Windowsボタンをクリックし、「バックアップ」と検索してアプリを起動
- ステップ2: バックアップ画面で「続行」をクリック
- ステップ3: Microsoftアカウントでサインインし同期開始
- ステップ4: バックアップが自動開始。完了まで待つ(OneDrive容量に注意)
ステップ1: 画面左下のWindowsボタンをクリックします。表示された検索ボックスに「バックアップ」と入力し、表示された「Windows バックアップ」アプリをクリックして起動します。

ステップ2: バックアップ画面が表示されたら、「続行」ボタンをクリックします。
![[続行]をクリックしバックアップする](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/917/windows10-extended-support4.png)
ステップ3: Microsoftアカウントのサインイン画面が表示されますので、アカウント情報を入力しサインインしてください。これによりOneDriveとの同期が開始されます。
ステップ4: バックアップ処理が自動的に開始されます。完了するまでしばらく待ちます。またバックアップ中はOneDriveの容量に注意してください。容量不足の場合は同期が正常に完了しない可能性があります。
Part2-3:Microsoft Rewords Pointsの確認方法
Microsoft Rewords Pointsは、Microsoftの各種サービス利用で自動的に貯まるポイント制度です。
Microsoft Rewordsポイント確認手順
- ステップ1: Microsoft Edgeを開き、右上のアカウントアイコンをクリック
- ステップ2: 「Microsoft Rewords」を選び、ポイント数を確認
- ステップ3: 「利用」ボタンでポイントを引き換え
ステップ1: Microsoft Edgeを開き、右上のアカウントアイコンをクリック

ステップ2: 「Microsoft Rewords」で現在のポイント数を確認

ステップ3: 「利用」をクリックすれば、ポイントの引き換えも可能です。
Part2-4:登録ウィザードの開始時期
登録ウィザードによるESU申請は、2025年7月以降に順次開始される予定です。
最新情報はMicrosoft公式サイトで定期的に確認することをおすすめします。
Part3:Windows10で実質的にサポート延長となった理由
一部のWindowsユーザーの間では、なぜWindows10がこのタイミングで実質的にサポート延長となったのか話題になっています。
今回のESUの無料提供には、主に2つの理由が考えられます。
実質的サポート延長の理由
- 理由1: Windows11の浸透率
- 理由2: Microsoftサービス利用の促進
Part3-1:Windows11の浸透率
Windows11の浸透率が一つの要因と考えられます。
Statcounter Global Statsによると、2025年5月時点でWindows11のシェアは約47%、Windows10は約48%です。
執筆時点でもWindows10のシェアが僅かに上回っており、Windows10ユーザーを考慮した判断と推測されます。
Part3-2:Microsoftサービス利用の促進
多くのWindowsユーザーが知る『OneDrive』に加え、Microsoftは他のサービス利用の促進も狙っていると考えられます。特に今回のサポート延長により、普段あまり知られていなかった『Microsoft Rewards Points』の利用者が増える可能性があります。
Microsoftサービス利用促進のポイント
- 『Microsoft Rewards Points』は今回のサポート延長がなければ知らなかったユーザーも多い可能性あり
- Microsoftはこうしたサービス利用の促進も狙いとしている可能性がある
Part4:Windows10のデータが消失してしまったら?
Windows 10のアップグレードやダウングレード作業中、あるいはPart2でご紹介したバックアップ操作の最中に、誤って大切なファイルや写真が消えてしまうケースが報告されています。システム移行時はデータ損失リスクが高まるため、万が一に備えた対策が重要です。
もし重要なデータが消失した場合は、信頼性の高いデータ復元ソフトの活用が効果的です。
「Recoverit(リカバリット)」は、Windows PC本体はもちろん、HDD/SSD/USBメモリ/SDカードなど、あらゆるストレージ媒体から消失データを高速復元。OSアップデート時のトラブルや操作ミスで消えたファイルも、高い成功率で救出できます。
復元成功率99.5%の実績を持ち、無料スキャンで復元可能性を確認可能。サポート延長期間中のデータ保護の最終ラインとして、ぜひ無料ダウンロードしてインストールしておきましょう。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。
ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!