Windows10が無料で実質サポート延長へ
条件と詳細をわかりやすく解説

Windows10のサポートは本当に終了するのか?
個人でも無料で延長できる「ESU」の仕組みと手続き方法を解説。
サポート延長の背景や注意点、そしてデータ消失時の復旧法まで、
今すぐ知っておきたい情報をわかりやすくまとめました。

windows 10 サポート 期限 延長 プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし windows 10 サポート 期限 延長 3ステップで簡単復元
内野 博
内野 博 更新 Jul 01, 25

2025年6月24日、Microsoft社はWindows10のセキュリティ更新プログラムを無料で受け取れるようにすることで、1年間の実質的なサポート期間延長を発表しました。

本記事では、Windows10のサポート期間延長について詳しくまとめています。条件の詳細やサービスの概要が理解できるようになるので、ぜひ参考にしてください。

目次
    1. Part1-1:【重要】「サポート延長」のからくり
    2. Part1-2:期間は2026年10月13日まで
    3. Part1-3:Windows10サポート延長の注意点
    1. Part2-1:登録ウィザードを使用した手続きが必要
    2. Part2-2:Windowsバックアップアプリの使い方
    3. Part2-3:Microsoft Rewords Pointsの確認方法
    4. Part2-4:登録ウィザードでの手続きは2025年7月より開始予定

Part1:Windows10のサポート延長サービスの概要

Windows10サポート延長サービスの概要

今回のWindows10サポート延長サービスについては、いくつか事前に理解しておくべき注意点があります。

Windows10サポート延長サービスで押さえておくべきポイント

  • 【重要】 「サポート延長」のからくりとは?
  • 期間:2026年10月13日まで
  • 注意点:法人利用PCは対象外などの制限あり

Part1-1:【重要】「サポート延長」のからくり

一見すると、純粋にWindows10のサポート期間が延長されるように思われがちですが、実はそうではありません。

今回の「サポート期間延長」とは、個人向けの「拡張セキュリティ Updatesプログラム(ESU)」が無料で受け取れるというもの。あくまでも「実質的な」サポート期間延長と捉えられるといった意味合いになります。

なお、今回無料で受け取れるESUとは、Windows10のセキュリティ更新プログラムのことです。

つまり、2026年10月13日までは、「安全にWindows10を使い続けられる」という意味合いであることについて理解が必要です。

Part1-2:期間は2026年10月13日まで

Windows10は2025年10月でサポートが終了することに変わりはありません。

ただし、2025年10月のサポート終了から2026年10月13日までの1年間は、先述したESUの提供を無料で受けられます。

Part1-3:Windows10サポート延長の注意点

今回のWindows10サポート期間延長について、他にも注意点がいくつかあります。

  • 無料で受け取れるのはあくまでも「セキュリティ更新プログラム」のみ
  • Windows10の新機能やテクニカルサポートは受けられない
  • 法人使用しているパソコンは対象外
  • ESUを無料で受け取るには条件を満たす必要がある

なお、法人使用のパソコンについてはこれまで通り課金が必要です。具体的には、初年度は1台あたり約61米ドル、2年目以降は価格が倍増し、最大3年間延長可能です。(出典:Microsoft公式 ESU プログラム)

個人向けESUを無料で入手する方法は次に詳しくご紹介します。

Part2:Windows10の個人向けESUを無料で入手する方法

Windows10のサポート延長を無料で受けるためには、以下の手続きを行う必要があります。

個人向けESUを無料で入手する流れ

  • 【ステップ1】: 登録ウィザードで手続きを行う
  • 【ステップ2】: Windowsバックアップアプリを使って同期する
  • 【ステップ3】: Microsoft Rewords Pointsを1,000ポイント交換する

Part2-1:登録ウィザードを使用した手続き

ESUを無料で入手するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります:

  • Windowsバックアップアプリで設定の同期を行う
  • Microsoft Rewords Pointsを1,000ポイント分引き換える

これらの条件を満たしていない場合、無料提供の対象外となります。

Part2-2:Windowsバックアップアプリの使い方

Windowsバックアップアプリを使った同期手順は以下の通りです。

Windowsバックアップアプリでのデータ同期の流れ

  • ステップ1: Windowsボタンをクリックし、「バックアップ」と検索してアプリを起動
  • ステップ2: バックアップ画面で「続行」をクリック
  • ステップ3: Microsoftアカウントでサインインし同期開始
  • ステップ4: バックアップが自動開始。完了まで待つ(OneDrive容量に注意)

ステップ1: 画面左下のWindowsボタンをクリックします。表示された検索ボックスに「バックアップ」と入力し、表示された「Windows バックアップ」アプリをクリックして起動します。

Windows バックアップを開く

ステップ2: バックアップ画面が表示されたら、「続行」ボタンをクリックします。

[続行]をクリックしバックアップする

ステップ3: Microsoftアカウントのサインイン画面が表示されますので、アカウント情報を入力しサインインしてください。これによりOneDriveとの同期が開始されます。

ステップ4: バックアップ処理が自動的に開始されます。完了するまでしばらく待ちます。またバックアップ中はOneDriveの容量に注意してください。容量不足の場合は同期が正常に完了しない可能性があります。

Part2-3:Microsoft Rewords Pointsの確認方法

Microsoft Rewords Pointsは、Microsoftの各種サービス利用で自動的に貯まるポイント制度です。

Microsoft Rewordsポイント確認手順

  • ステップ1: Microsoft Edgeを開き、右上のアカウントアイコンをクリック
  • ステップ2: 「Microsoft Rewords」を選び、ポイント数を確認
  • ステップ3: 「利用」ボタンでポイントを引き換え

ステップ1: Microsoft Edgeを開き、右上のアカウントアイコンをクリック

Microsoft Edgeのアカウントアイコンをクリック

ステップ2: 「Microsoft Rewords」で現在のポイント数を確認

Microsoft Rewordsでポイントを確認

ステップ3: 「利用」をクリックすれば、ポイントの引き換えも可能です。

Part2-4:登録ウィザードの開始時期

登録ウィザードによるESU申請は、2025年7月以降に順次開始される予定です。

最新情報はMicrosoft公式サイトで定期的に確認することをおすすめします。

Part3:Windows10で実質的にサポート延長となった理由

一部のWindowsユーザーの間では、なぜWindows10がこのタイミングで実質的にサポート延長となったのか話題になっています。

今回のESUの無料提供には、主に2つの理由が考えられます。

実質的サポート延長の理由

  • 理由1: Windows11の浸透率
  • 理由2: Microsoftサービス利用の促進

Part3-1:Windows11の浸透率

Windows11の浸透率が一つの要因と考えられます。

Statcounter Global Statsによると、2025年5月時点でWindows11のシェアは約47%、Windows10は約48%です。

執筆時点でもWindows10のシェアが僅かに上回っており、Windows10ユーザーを考慮した判断と推測されます。

Part3-2:Microsoftサービス利用の促進

多くのWindowsユーザーが知る『OneDrive』に加え、Microsoftは他のサービス利用の促進も狙っていると考えられます。特に今回のサポート延長により、普段あまり知られていなかった『Microsoft Rewards Points』の利用者が増える可能性があります。

Microsoftサービス利用促進のポイント

  • 『Microsoft Rewards Points』は今回のサポート延長がなければ知らなかったユーザーも多い可能性あり
  • Microsoftはこうしたサービス利用の促進も狙いとしている可能性がある

Part4:Windows10のデータが消失してしまったら?

Windows 10のアップグレードやダウングレード作業中、あるいはPart2でご紹介したバックアップ操作の最中に、誤って大切なファイルや写真が消えてしまうケースが報告されています。システム移行時はデータ損失リスクが高まるため、万が一に備えた対策が重要です。

もし重要なデータが消失した場合は、信頼性の高いデータ復元ソフトの活用が効果的です。

Recoverit(リカバリット)は、Windows PC本体はもちろん、HDD/SSD/USBメモリ/SDカードなど、あらゆるストレージ媒体から消失データを高速復元。OSアップデート時のトラブルや操作ミスで消えたファイルも、高い成功率で救出できます。

復元成功率99.5%の実績を持ち、無料スキャンで復元可能性を確認可能。サポート延長期間中のデータ保護の最終ラインとして、ぜひ無料ダウンロードしてインストールしておきましょう。

無料ダウンロード
無料ダウンロード

以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

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ステップ2 消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。

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ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

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Windows10のサポート延長に関するよくある質問

  • Windows10のサポートはいつ終了しますか?
    Windows10の正式なサポート終了日は2025年10月14日です。ただし、有償または条件付きで延長サポート(ESU)が提供され、最大2026年10月13日までセキュリティ更新を受け取ることができます。
  • 個人でもWindows10のESU(延長セキュリティ更新プログラム)を利用できますか?
    はい、Microsoftは個人ユーザー向けにもESUの提供を予定しています。2025年7月より「Windowsバックアップアプリ」を通じて無料で取得可能とされています。
  • Windows10のESUを利用するにはどんな手続きが必要ですか?
    ESUの利用には、Microsoftアカウントへのログインと「Windowsバックアップアプリ」のインストールが必要です。さらに登録ウィザードを使用して申請手続きを行います。
  • サポート延長を受けないとどうなりますか?
    サポートが終了すると、セキュリティ更新が提供されなくなるため、ウイルスやランサムウェアなどの脅威にさらされるリスクが高まります。業務利用やインターネット接続環境では特に注意が必要です。
  • Windows10のアップグレード中にデータが消えたらどうすればいいですか?
    アップグレード中にデータが消失した場合は、まず「ゴミ箱」や「OneDrive」を確認してください。見つからない場合は、データ復元ソフト(例:Recoverit)を利用して復元を試みることが推奨されます。
内野 博
内野 博 Jul 01, 25
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