Apr 12, 2023 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元
パソコンの記憶機器というと昔はカセットテープに始まって、FD、HDD、光学ディスク等、その形態は様々で、使用者の好みや用途、または容量で使用する物が違ってきます。しかし、データを別記憶機器にコピーして必要な時に取り出すのは変わりません。そこで起こりやすい書き込みと取り出しのトラブルは少なくありません。そのトラブルの中にはioデバイスエラーと呼ばれるものがあります。
記憶装置もhddからssdに取って代わりつつありますが、実はssdにもフォーマットもできない状態に陥り、ioデバイスエラーとなる頻度は、むしろssdの方が多いとも言われています。そのまま使い続けたとしても、再び「io デバイス エラーが発生したため 要求を実行できませんでした」とメッセージが表示され、書き込みと読み込みが出来なくなります。使用中に突然メッセージが表示されるので、大変驚かされます。その場合にどうしますでしょうか。
I/Oデバイスエラーは記憶装置の障害から起こるものですが、その原因は様々です。
長い期間の放置やデータ容量の見誤りは誰でも起こしますから、日頃から記憶装置のメンテナンスなどは大切だと言えるでしょう。そして、時間の経過によってその時に合った装置への移行、例えばフロッピーディスクからDVD等への移し替えも必要になってきます。
機器の定期的なメンテナンスと新しい記憶機器への載せ替えは「予防策」としての方法ですが、実際にioデバイスエラーが起きた時はどの様な対処法があるのでしょう。ここからはいくつかの方法を紹介いたします。
1)、ケーブルの埃や汚れを清掃する
まず簡単な方法として接続してある記憶機器のケーブルを外して電源を切り、ケーブルの埃や汚れを清掃するか、新しいケーブルに交換して下さい。記憶機器の電源を一度切る事で、パソコン本体も念のため再起動しましょう。再度、パソコン本体と記憶機器を繋いでエラーが出ない事、破損したファイルがあるか確認をして下さい。
2)、ほかのパソコンと繋いでみる
またパソコン本体に原因があるかもしれないので、記憶機器を他のパソコンに繋いで、エラーが出るかどうかも確認した方が良いでしょう。
3)、Windows10のデバイスマネージャーで記憶機器のドライバや設定を確認する
Windows10のスタートボタンからメニュー一覧「Windowsシステムメニュー」→「コントロールパネル」を開くと「デバイスマネージャー」がありますのでクリックして開いてください。
この画面ではパソコンに繋がれた機器等の一覧が表示されます。この機器一覧の中で記憶機器がUSB接続だった場合「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」の中に「!」のマークが入った箇所があれば、それは正常に繋がれていない事になります。その項目個所を右クリックするとメニューが表示され「無効」をクリックします。
この後、記憶機器を接続し直して正しく認識されれば「新しいハードウェアが見つかりました」とメッセージが表示され、問題無く使えるようになります。しかし、正しく認識されない場合は、ドライバが正しくインストールされていない可能性があります。その場合は記憶機器のメーカーサイトから最新のドライバやアプリをダウンロードしてインストールを新たに行ってください。
エラーの復旧方法としては、ディスクチェックを実行する方法やコマンドプロンプトから「CHKDSK」を実行させる方法がありますが、状態が悪くなる可能性がある為、やらない方がよいでしょう。そこでI/Oデバイスエラーに限らずファイルの破損をしている状態ならば、専用の復元アプリを頼りにする事も考慮しては如何でしょう。
Wondershare社が販売している「Recoverit」はファイル破損をした時に、データの読み書きを出来るように復元してくれるアプリです。よく業者に機器を持ち込み、復元作業を依頼するという方法を取る方もいらっしゃいます。簡単な画面操作で取り扱いが出来ますので、万が一の備えで購入して頂ければと思います。
「Recoverit」は簡単な画面操作で、破損ファイルの復旧作業を行えるようになっています。
I/Oデバイスエラーの発生で消えたデータの元保存場所(ディスク C, D, E, F, G) を選択してクリックします。
Recoveritは自動的にデータのスキャンをします。スキャンが終わったあと見つけたファイルのプレビューができます。
最後にRecoveritはスキャンで見つけたファイルを復元する前にプレビューすることができます。復元したいファイルに「復元する」ボタンをクリックして復元が実現できます。
これからI / Oデバイスエラーが発生する前に、「Recoverit」の導入を考えてみてください。
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内野 博
編集長