macOS最新版10.15のシステム要件とCatalina対応機種

内野 博

Aug 11, 2022 • カテゴリ: Macデータ復元

2019年6月に、最新のmacOSであるCatalina(10.15)が公式に発表されました。正式版のリリースは2019年秋以降になりますが、8月時点では既に開発者向けのベータ版が配布されています。対応機種で必要なシステム要件を満たしていれば最新版macOSのCatalinaにアップデートすることができますが、快適に利用するためにはいくつかの条件を満たしている必要があります。

macOS最新版であるCatalina10.15の特徴

最新版macのOSであるCatalinaの特徴ですが、一番大きな変更点はiPadOSからアプリケーションソフトを移行しやすくなることです。これに加えて、iPadをPCの外付けディスプレイにすることができる機能を標準で搭載しています。他にもiTunesが廃止され、ミュージック・Apple TV・Apple Podcastsの3種類のアプリに分けられたことも大きな変更点です。注意点すべき点は、32ビットアプリケーションとQuickTime 7ライブラリが使用できなくなることです。今回のアップデートでは、機能面で大幅な変更が加えられています。

macOS Catalina 2019

macOS Catalina10.15アップデートが可能な対応機種とは

Catalinaは多くのメモリを消費し、ある程度のCPUの能力を必要とします。このため全ての機種が最新版にインストールすることができるという訳ではありません。リリース後に新機種として発売されるPC以外でCatalinaが利用できる機種を簡単に見分ける方法ですが、2年前の2017年9月にリリースされたmacOS High Sierraが正常に動作することです。具体的には、2019年8月時点において現行版のMojaveと1つ前のHigh SierraのどちらかがインストールされているPCです。2016年9月にリリースされたSierraまでしか動作しない機種については、最新版にアップデートすることができません。

macOS Catalina10.15アップデートを行うためのシステム要件

公式サイトにアクセスすると、最新版のCatalinaにアップデートが可能な機種の一覧を調べることができます。最新版OSのCatalinaにアップデートが可能な機種ですが、2012年以降に発売されたMacBook Air・MacBook Pro・Mac miniiMacと、2013以降に発売されたMac Proおよび2017以降に販売されたiMac Proの全モデルです。購入してから2年以内のiMac Proであれば、問題なくアップデートが可能です。2012年に発売されたモデルも利用することは可能ですが、メモリが不足して動作が重くなる恐れがあるので注意が必要です。

快適に動作するための条件とは

システムの必要要件を満たしていて正常にアップデートができたとしても、全ての機種で快適に動作するとは限りません。Catalinaが快適に動作するためには、ある程度のメモリ容量を必要とします。実際にOSがどれくらいのメモリを消費するかは実際にインストールしてみないと分かりませんが、現行版のMojaveは起動するだけで約3GBものメモリを消費します。最新版は機能が充実しているので現行版よりも多くのメモリを消費することが予想され、例えばメインメモリが4GBのMacBook Airであれば動作がかなり遅くなる恐れがあります。ちなみに2012年以降のモデルだとCore i5かそれ以上の性能のCPUを搭載しているので、CPUよりもメモリの方が影響が大きいと思われます。

アップデート後に動作が重くなった場合の対処方法

最新版のOSにアップデートした後に動作が遅くなってしまった場合の対処方法ですが、クリーンインストールすることができます。アップデートを実行すると不要なデータが多く残ってしまい、動作が遅くなってしまうケースがあるからです。快適な環境で利用したい人は、重要なデータを外部ドライブなどに保存した上でクリーンインストールを試してみると良いでしょう。ただしメモリ不足が原因で遅い場合はこの方法でも対処することができないので、古いバージョンのOSを使い続ける方が無難です。


2年以内に発売された機種であれば、Catalinaにアップデートしても快適に利用することができます。3年以上前に発売された機種でもインストールを実行することは可能ですが、動作が遅くなる恐れがあるので注意が必要です。搭載するメモリが少ない機種は、アップデートをせずに現在のOSを使い続けた方が良いでしょう。

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