MacでUSBをfat32にフォーマットする方法

Macユーザーにとって、USBメモリのファイルシステムをfat32に変換する方法は2つあります。今回は、MacでUSBをfat32にフォーマットする方法を解説します。

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内野 博

Sep 25, 2024 • カテゴリ: Macデータ復元

fat32とは、Windows OSで標準的に利用されるファイルシステムの一つで、初期のfat仕様を拡張してより大容量のストレージを扱えるようにしたものです。Macユーザーにとって、USBメモリのファイルシステムをfat32に変換するには、2つの手段があります。今回はMacでUSBをfat32にフォーマットしする方法や、注意点についてご紹介します。

Part1: USBをfat32にフォーマットする理由

「フォーマット」とは初期化を表す用語ですが、USBメモリのファイルシステムを変更する場合も使用されます。
ファイルシステムを変更する場合でも、最終的には保存しているデータは消えてしまうため、「フォーマット」=「データを消して空にする」と考えられます。
ただし、データを完全に消去してしまうのではなく、フォーマットしたデータも復旧ソフトなどで復旧可能ですので、物理的に消去しているわけではありません。

自分以外に使う人がいないといったUSBメモリであれば繰り返し使うことができるため、有効な手段になります。
ところで、USBメモリをよく活用するユーザーは、そのファイルシステムをfat32に変換したいという傾向にあります。
その理由として、fat32は、ハードディスクでよく採用されているNTFSファイルシステムと比べて、互換性に優れているからです。

fat32は、Mac OS X/macOS、Windows、Linux、DOSを含むほぼ全てのオペレーティングシステムと互換しています。
ただし、このfat32には厄介な点もあります。例えばそれが32GBのUSBメモリーだったとしても、数値的に保存が可能なデータ量を表しているにすぎず、実際は1つのファイルにつき4GBまでという制限がかかってしまうのです。
これを知らないといざデータを移動しようとしたときにできないということになり、トラブルの原因にもなります。

Part2: MacでUSBをfat32にフォーマットする方法

では、実際にMacでUSBをfat32にフォーマットする方法を説明します。

《「ディスクユーティリティ」でUSBメモリをFAT32にフォーマット 》

  1. USBメモリをMacに接続
  2. アプリケーション → ユーティリティ → ディスクユーティリティの順にクリック
  3. 左側のディスクリストからUSBメモリを選択し、「消去」をクリック
  4. USBメモリの名前を設定し、フォーマットを「MS-DOS(FAT)」として選択し、方式は「マスター・ブート・レコード」にする

フォーマットのプロセスが完後、USBメモリのファイルシステムがfat32になります。

《 ターミナルコマンドでUSBメモリをフォーマットする方法 》

  1. USBメモリをMacに接続
  2. CMD + スペースキーを同時に押す→Spotlightを実行→「terminal」を入力してエンターキーを押す
  3. diskutil listを入力して、どのディスクがUSBメモリなのかを確認
  4. sudo diskutil eraseDisk FAT32 MBRFormat /dev/disk2を入力

sudo =管理者権限を許可する
Diskutil=ディスクユーティリティを起動する
eraseDisk =フォーマットを行うコマンド
FAT32 ファイルシステムを設定する
MBRFormat フォーマットの方式をマスター・ブート・レコードにする
/dev/disk2 USBメモリの場所

このプロセスが終わったら、コマンドでdiskutil listをもう一度入力して、フォーマットのプロセスが成功したのかを確認しましょう。

Part3:データが消えたUSBメモリを復元するならーソフトRecoverit

フォーマットのプロセスによって、USBメモリの保存データが完全に消去されます。事前にバックアップしなければ、Mac向けデータ復旧ソフトを使ってデータを復元するしか方法がありません。

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RecoveritでUSBメモリのデータを復元する手順

ステップ1外付けデバイスからUSBメモリを選択します。

USBメモリをMacに接続して、Recoveritを起動します。起動できた後、下記の製品画面で、「外付けデバイス」にUSBメモリを選択して、右下にある「開始」をクリックします。

削除したファイルの元の保存場所を選択

ステップ2ファイルをスキャンする。

そうするとRecoveritは自動的にデータのスキャンをスタートします。スキャンが終わったあと見つけたファイルのプレビューができます。

ファイルをスキャン

ステップ3紛失したファイルをプレビュー・復元します。

最後に「Recoverit」はスキャンで見つけたファイルを復元する前にプレビューすることができます。目標ファイルに「復元」をクリックして復元が実現できます。

※データを元の紛失したUSBメモリに保存しないでください。

プレビュー

復元

データの復元は高度な知識と技術が必要ですが、Recoveritを使えば、パソコン初心者の方でも、わずか数ステップでデータの復元ができます。

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注意:写真、ドキュメント、Eメール、一部の動画・音声ファイルがプレビュー可能。復元を開始する前に、ファイルの有効性を確認することができます。

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