Macを使用していると「外付けSSDが接続できない」、「SSDにデータコピー中にエラーが起きてしまう」といった問題が発生することがあります。
症状が深刻な場合、外付けSSDのデータが消失したり、物理的に破損・損傷したりする可能性があるため、迅速な対処が必要です。
今回は外付けSSDにデータ移行ができないとお困りの方に向けて、問題発生の原因と原因ごとの対処法を詳しく解説していきます。
問題発生時に試したい復元方法や、外付けSSDのデータ復旧に使える復元ソフト(Recoverit)についても併せてご紹介しております。ぜひ参考にしてみてください。
目次
Part1:Macで外付けSSDにデータ移行できない主な症状とは?
このセクションではまず、Macの外付けSSDにデータ移行できない時の主な症状を詳しくご紹介します。
自分が現在直面している症状が、下記の典型的な例に当てはまっているかどうか確認してみましょう。
以下のようなトラブル症状について詳しく解説します:
- FinderにSSDが表示されない
- データコピー時にエラーが出る(エラーコード-36、-50など)
- SSDが読み取り専用になっていて書き込めない
- SSDを接続するとMacがフリーズする/動作が重くなる
症状1:FinderにSSDが表示されない
Macで外付けSSDにデータ移行できない時によくあるのが、FinderにSSDが表示されないという症状です。
この症状は外付けSSDがMacで認識されない場合や、Finderでの設定が原因で起こることがあります。
また、FinderにSSDが表示されない場合でも、「ディスクユーティリティ」上では認識されるケースがあります。
ディスクユーティリティの起動方法:
- Finderを開く
- 左のサイドメニューから「アプリケーション」をクリック
- 「ユーティリティ」をクリック
- 「ディスクユーティリティ」をクリックして開く
「ディスクユーティリティ」を開いたら、左側のサイドメニューの「外部」の欄に接続している外付けSSDの名称が表示されているか確認してください。

症状を適切に理解するうえでも、ディスクユーティリティ上での確認も併せて行っておきましょう。
症状2:コピー中にエラーが発生する
外付けSSDにデータをコピー中にエラーコードが発生し、コピーが正常に終わらないというのもよくある症状のひとつです。
外付けSSDのコピー中に発生することが多いエラーコード:
- エラーコード -36
- エラーコード 50
こうしたエラーコードが発生する症状の原因は一つではありません。
「エラーコード -36」や「エラーコード 50」が発生する主な原因:
- ファイル名・フォルダ名が他のものと重複している
- ファイル名・フォルダ名が長すぎる
- ファイル名・フォルダ名に使用できない記号が含まれている
- 外付けSSDが正しく接続されていない
- 読み取り・書き込みのアクセス権限が不足している
- データの破損
- ファイルシステムの破損
- 物理的な破損
- ウイルスの影響
症状3:特定のファイルだけ移行できない
外付けSSDを使用している時に、特定のファイルだけ移行できないという症状に遭遇することもあります。
この症状は、ファイル形式が原因となっている場合が多いです:
ファイル形式が原因で移行できないケース:
- 大型ファイル:SSDのファイルシステムがFAT32の場合は、4GB以上の大型ファイルはコピーできない
- システムファイル(._ファイル):リソースフォークに代表されるMacのシステムファイル(._や.DS_Storeなど)は、exFATやFAT32などのMicrosoft開発のファイルシステムでエラーを起こしやすい
このように、特定のファイルだけ移行できないケースでは、そのファイル自体に原因があることが多いです。
症状4:SSDへのアクセスが異常に遅い/フリーズする
外付けSSDへのアクセスが異常に遅かったり、フリーズしたりするという症状も発生することがあります。
この場合、物理障害の前兆の可能性があるため注意が必要です。
物理障害とは、SSD自体が物理的に破損・損傷している状態のことを指す、コンピュータ用語です。
このままSSDを使い続けていると物理障害が発生して、急にデータへアクセスできなくなる可能性があります。
「アクセスが確立する速度がいつもと違う」、「フリーズが頻発する」などの症状には特にご注意ください。
Part2:考えられる原因とは?
外付けSSDがMacで正しく認識されない・書き込めないなどの問題には、主に以下のような原因が考えられます。これらの要因を理解しておくことで、適切な対処法を見つけやすくなります。
代表的な原因の例:
- SSDのフォーマット形式がmacOSと互換性がない(例:NTFS形式)
- USBケーブルやハブ、ポートなどの接続不良や相性問題
- Macのセキュリティ設定(SIPやFileVault)によって操作が制限されている
- 外付けSSD自体に物理的な不具合や寿命による故障が発生している
原因1:SSDのフォーマット形式問題
外付けSSDのフォーマット形式が原因で、Macからデータ移行できないケースもあります。
外付けSSDのフォーマット形式ごとのエラー発生原因:
- exFAT: 予期せぬシステム終了や接続の切断によってデータの断片化が起きやすく、ファイルが破損することがある
- NTFS: Microsoft開発のフォーマット形式で、macOSでは読み取り専用のためデータの書き込みが行えない
- FAT32:コピーできるファイルの大きさに制限があるため、4GBを超えるファイルはコピーできない
このように、フォーマット形式ごとにSSDが移行できない原因になり得る要素があるため、フォーマット形式の確認を行う必要があります。
原因2:接続環境の不具合
外付けSSDでデータ移行出来ない場合、接続環境の不具合により問題が発生している可能性があります。
接続環境の不具合は、何らかの理由によりMacと外付けSSDの接続が確立されていないことが原因です。
接続環境の不具合原因として特によくあるもの:
- ケーブル規格: USB3.0未満のケーブル使用によるデータ転送の速度低下
- ハブ経由接続: USBハブの給電不足によるデータ転送の不安定化
ケーブル規格による不具合の場合は、USB3.0以上のケーブルを使用することで問題の改善が期待できます。
ハブ経由での接続が原因の場合は、MacのUSBポートに直接接続するとデータ転送の安定が期待できます。
原因3:Mac本体の制限事項
Macはセキュリティの安全性を確保するために、デフォルトの設定でシステム面の制限がかけられています。
それが外付けSSDにデータ移行できないという現象を引起している可能性があります。
こうした問題は、システムファイルや隠しファイルなどを外付けSSDに手動でコピー(TIme Machineなどを使用せず)する際に起こりやすいです。
外付けSSDのデータ移行に干渉しやすい制限の解消方法は以下の通りです。
T2チップ/Apple Silicon: セキュリティ設定
T2 / Apple Siliconでは、FileVaultの設定が「オン」にすると、ディスク内容の暗号化を行います。
これにより、暗号化によってファイルを守ることが可能です。
しかし、それが外付けSSDへ暗号化されたファイル・フォルダをコピーする際の問題の原因となっているケースがあります。
T2 / Apple SiliconでのFileVaultのセキュリティ設定が原因と考えられる場合の確認方法:
- 「システム設定」を開く
- 左のサイドメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 下にスクロールし「セキュリティ」にある「FileVault」の項目を確認する
- 「FileVault」が「オン」になっている場合は、「FileVault」をクリック
- 表示されたメニューの「オフにする」をクリック

パスワードを求められるため、パスワードを入力し「ロックを解除」をクリック
「FileVaultをオフにしてもよろしいですか?」と表示されるため「暗号化をオフにする」をクリック
これで「FileVault」がオフになりました
SIP(システム整合性保護): システム領域保護の影響
macOSでは、SIP(システム整合性保護)という機能によってシステムファイルを保護しています。
このシステムファイル保護を変更することで、システムファイルの外付けSSDへの手動コピーが可能となる可能性があります。
ただし、この操作はシステム領域の保護に影響があるため、上級者向けの設定となっておりますのでご注意ください。
SIP(システム整合性保護)の変更はリカバリーモードで行えます:
- Macを「システム終了」します
- 電源が切れたら、Macの電源ボタンを長押しします
- 「起動オプションを読み込み中」と画面に表示されたらボタンから指を離します
- リカバリーモードが表示されたら「オプション」を選択します
- メニューバーの「ユーティリティ」から「ターミナル」を選択します
- ターミナルで「csrutil disable」と入力します
- 変更するOSを聞かれるため、該当するOSの番号を入力
- 許可を求められる(y/n)ため、「y」と入力
- 管理者パスワードを求められたら管理者パスワードを入力します
SIPの変更はターミナルでのコマンド入力が必要な難しい設定となっています。
しかしシステムファイルや隠しファイルなどのコピーなどを行わない場合は、SIPが関係してデータ移行出来ない可能性は低いと考えて良いでしょう。
原因4:物理障害の可能性
システムや接続を原因としたもの以外に、外付けSSD自体の故障による物理障害が原因となることがあります。
外付けSSDの故障が原因の場合に表れる危険サイン:
- 異音
- 焦げ臭い
- 認識頻度の低下
- エラーの頻発
こうした危険サインが表れた時には、重大な事故につながる可能性があるためすぐに使用を中止してください。
また、物理障害が疑われる時には、無理に通電するとデータ消失のリスクが増大します。
むやみな通電を避け、修理業者に依頼するなどの対応を行ってください。
Part3: 症状別の対処法まとめ
このセクションでは、よくある症状別に、それぞれの具体的な対処法を紹介します。
外付けSSDがMacで正常に認識されない、データ移行がうまくいかない、書き込みができないなどのトラブルでお困りの方は、以下のケース別チェックポイントをご確認ください。
主な症状と対処の方向性:
- SSDがFinderに表示されない:Finderの表示設定やシステム側の認識状況を確認
- データ移行が途中で止まる/コピーできない:USB接続、空き容量、フォーマット形式、物理故障などを総合的にチェック
- 読み込みはできるが書き込みできない:NTFS形式などmacOSが書き込みに対応していないフォーマットが原因の可能性
3-1:Finder非表示時の対処法
外付けSSDが表示されない場合の表示設定確認方法:
- Finderを開く
- 左上のメニューバーから「Finder」をクリック
- 「設定」をクリック
- 「Finder設定」が開くため、「外部ディスク」の左にあるチェックボックスにチェックを入れる

上記の方法で改善しない場合はシステム障害や物理障害を原因として疑ってみましょう。
3-2:データが途中で止まる/移行できない場合の確認ポイント
外付けSSDのデータ移行が途中で止まる/移行できない場合の基本確認ポイント:
- USBハブを使用している:MacのUSBポートにSSDを直接接続する
- USBケーブルの破損の可能性:確認のために他のケーブルを使用してSSDを接続する
- SSDの空き容量不足:SSDの空き容量を確認する
- FinderでSSDが表示されない:Finderの環境設定で外部ディスクを表示する
- SSDのフォーマット形式がFAT32:4GB以上のファイルはコピーできないことに注意
- SSDのフォーマット形式がexFAT:データの断片化によりファイルやシステムが破損している可能性
- 外付けHDDの物理的故障:異音や異常な発熱、焦げ臭さに注意。フリーズ・データの転送が途中で止まる現象が頻発
3-3:SSDが読み込みはできるが書き込みできない時の設定確認
外付けSSDのデータが読み込めるが書き込めない場合のフォーマット形式確認方法:
- デスクトップで外付けSSDのアイコンを右クリックする
- 「情報を見る」をクリック
- SSDの情報が表示されるため、「フォーマット」欄を確認する
上記の方法でフォーマットの右に「NTFS」と記載されている場合、フォーマット形式が原因の可能性が高いです。
NTFSはMicrosoft開発のWindows標準のファイルシステムで、Macでは読み込みしか行えず書き込みが行えません。
この場合、他のフォーマット形式に変更する必要があります。
フォーマットし直す前の注意点
NTFS以外のファイルシステムに変更するためには、SSDのフォーマット(初期化)を行う必要があります。
フォーマットを行うと、SSDに保存されているファイル・フォルダが全て削除されるためご注意ください。
フォーマットのやり方
Macで外付けSSDをフォーマットする手順:
- Finderを開く
- 左側のサイドメニューから「アプリケーション」をクリック
- 「アプリケーション」から「ユーティリティ」をクリック
- 「ユーティリティ」の中にある「ディスクユーティリティ」を開く
- 「ディスクユーティリティ」が開いたら、左側のサイドバーからフォーマットしたい外付けSSDをクリック
- 左上にある「消去」ボタンをクリック

ディスクの名称(任意の名称に設定)と任意のフォーマット(APFS・MacOS拡張・exFATなど)を選び「消去」をクリック
フォーマット(初期化)が行われます
Part4:SSDが壊れている?フォーマット前に試すべき復元方法
外付けSSDが故障してしまった場合、フォーマットによる初期化を行う前に試すべき復元方法をご紹介します。
方法1:復元可能な状態の見極め
SSDの故障が疑われる時のデータ復元可否の見極め(論理障害か物理障害か):
- 論理障害:システムの障害のことで、ファイルシステムやデータが内部的に破損している状態
- 物理障害:衝撃や水濡れ、劣化などにより物理的に損傷・破損している状態
論理障害の場合はSSDの中身が見られなくても、データが残っている可能性があります。
一方、物理障害の場合は異音や発熱、焦げた臭いするなどの異常が見られた時には自己判断での修復は大変危険です。専門業者への相談をご検討ください。
方法2:macOS標準ツール活用法
ここからは外付けSSDにデータ移行出来ない時に試したい、macOS標準のツールを活用したチェック方法をご紹介します。
ターミナル操作
ターミナルを使用して外部SSDが破損しているか確認する手順:
- 「ターミナル」を起動する
- 「diskutil list」と入力しreturnキーを押す
- ディスクのリストが表示されるため、接続している外付けSSDの名称の右に出ている識別子(disk◯s◯などの形)を確認する
- 次に「diskutil verifyVolume [接続している外付けSSDの識別子] 」と入力しreturnキーを押す(識別子は先程diskutil listで調べたものを入力)
- エラーチェックを行います。エラーメッセージが表示されない場合は外部SSDが破損していません
- エラーメッセージが表示される場合は「diskutil repairvolume /Volumes/[接続している外付けSSDの識別子] /」のコマンドを入力
- returnキーを押します
この操作により、外付けSSDを修復できる可能性がありますので、ぜひ一度お試しください。
ディスクユーティリティでFirst Aidを実行する際の注意点
ディスクユーティリティでFirst Aidを実行する際の注意点:
- 外付けSSDの物理障害が原因の場合は修復できない
- 深刻なエラーが発生している場合、First Aidによる修復ができない可能性がある
- First Aidの実行により、外付けSSDのデータが消失する可能性がある
方法3:復元ツール(Recoverit)の適切な使用法
ここまでご紹介した方法を試しても外付けSSDにデータ移行できない場合は、最終手段としてデータ消失を防ぐことをお考えください。
データ復元ソフト「Recoverit」は様々なシチュエーションでのデータ消失に対応できます。
データ復元の最終手段として、多くの方におすすめできるソフトです。
Recoveritの特徴:
- データ復元成功率99.5%
- スキャン平均時間5分
- 1,000種類以上のファイル・フォルダ形式に対応(ドキュメント・写真・動画・音声など)
- 2,000種類以上の保存デバイスに対応(USBメモリ・内蔵HDD・外付けHDD/SSD・SDカードなど)
- 簡単な3ステップでデータ修復
- ファイルのプレビューが可能
- ウイルス感染に対応
- macOS Sequoiaに対応
このように、Recoveritは、データ復元の専門ソフトとして多くの機能を持っています。
Recoveritのデータ復元は3ステップで完了できます。
Recoveritを起動
Recoveritを起動したら、消失したデータのあった場所を指定し、スキャンを開始します。

データをスキャン
指定場所のスキャンが開始され、消失したデータの検出が開始されます。データのスキャンが終了するまでお待ち下さい。

データ復元完了
データのスキャンが完了したら復元したいデータを選択してプレビューを行います。
プレビュー画面で「復元する」ボタンを押すと、データの復元が行われます。
以上でRecoveritでのデータ復元は完了です。

Recoveritは、多くの方が簡単にデータ復元を行えるため、最終手段として使用をご検討してみてはいかがでしょうか。
代替無料ツール(PhotoRec・TestDisk)
Recoveritは優れたデータ復元ソフトですが、無料版では最大100MBまでのデータしか復元が行えません。
まず無料で復元ツールを試してみたいとお考えの方は、 PhotoRec・TestDiskの利用も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
PhotoRec・TestDisk の特徴:
- Windows・Mac・Linuxに対応
- PhotoRecは画像・ドキュメント、PDFなどの440以上のファイル形式の修復に対応
- TestDiskはディスク・パーティション・ファイルシステムの修復に対応
- コマンドラインインターフェイス/CLI(コマンドの入力によりソフトを操作する)
- 無料のオープンソースツール
このように、PhotoRec・TestDiskは無料で利用できるツールですが、コマンドの入力で操作を行うためMac初心者にとってはハードルが高いソフトです。
一方でコマンド入力に慣れている方にはおすすめできるツールといえます。
また、復元ソフトを使用する際は、データの復元先を別ドライブに設定することで、データの上書きを防止しましょう。
Part5:データ移行後も安心!外付けSSDの正しい使い方と注意点
ここからは外付けSSDを安全に保つために気をつけたい普段の習慣や、バックアップ方法などについてご紹介します。
外付けSSDをより安全に使用していくためにも、以下の内容に目を通してみてはいかがでしょうか。
5-1:安全な取り出しの習慣
外付けSSDのデータを守るためにも、安全な取り出しの習慣を身に着けましょう。
外付けSSDをファイル書き込み中などに取り外すと、データ消失する可能性があります。
SSDを安全に取り外す一般的な方法:
- デスクトップから取り出す:デスクトップの外部SSDのアイコンを右クリックし、「〇〇(SSDの名称)を取り出す」を選択
- Finderから取り出す:Finderのサイドバーから外付けSSDの名前を見つけ、右横の「取り出しアイコン」をクリック
- デスクトップの外付けSSDのアイコンをゴミ箱にドラッグアンドドロップ:ゴミ箱アイコンが「取り出し」アイコンに変化したことを確認しドロップ
デスクトップから取り出す
デスクトップから外付けSSDを安全に取り出す方法は以下の通りです:

SSDを安全に取り出せます
Finderから取り出す
Finderから外付けSSDを安全に取り出す方法は以下の通りです:

SSDを安全に取り出せます
デスクトップの外付けSSDのアイコンをゴミ箱にドラッグアンドドロップ
外付けSSDのアイコンをデスクトップからゴミ箱にドラッグアンドドロップして取り外すことも可能です:

外付けSSDを安全に取り出せます
5-2:定期的なバックアップのすすめ
外付けSSDにデータ移行したとしても、SSDのデータが消失した時のために、定期的にバックアップを行いましょう。
Macのおすすめのバックアップ方法:
- Time Machine:Mac標準のバックアップ機能
- iCloud:Appleが提供するクラウドストレージサービス
Time MachineはMacに標準装備されているバックアップ機能です。
外付けSSDやHDDなどに自動で一定期間ごとのバックアップを取ってくれます。
外部記憶装置を複数用意しておき、片方に大切なデータを保管しつつ、もう一方をTime Machineとして運用するという方法もおすすめです。
また、iCloudではクラウドストレージにデータのバックアップを取っておけるため、物理的な破損が生じないというメリットがあります。
Time Machineのように、Mac上の全てのデータをバックアップすることは難しいですが、大切なデータをピンポイントで保管しておくには最適です。
このように、複数の場所にバックアップを取っておくことで、外付けSSDが破損した際もデータが消失するリスクに備えられます。
5-3:SSDの寿命を延ばすために気をつけたいこと
SSDの寿命は5年程度といわれていますが、使い方次第でさらに長く使い続けることも可能です。
そのためには、普段からSSDの扱い方に気をつけることが大切です。
SSDの寿命を延ばすために注意すべき点:
- 書き込み回数をなるべくおさえる:SSDは書き込み回数に制限がある
- 使用する環境に注意する:SSDは高温多湿やほこりなどに弱い
- 他の外付けドライブを併用する:万が一に備えて他の外付けドライブも併用する
- SSDに強い衝撃を与えない:HDDより壊れにくいが、衝撃が生じると物理破損が生じる可能性がある
外付けSSDの寿命を延ばすためにも、正しい使い方を心がけていきましょう。