HDDが家庭で一般的に使われるようになったのは1980年代からといわれています。
歴史あるHDDも進化を重ねてきましたが、それでもやはり寿命があり、いずれは買い替えの時期がやってくるものです。
この記事では、HDDの寿命をわかりやすく解説します。寿命を迎える予兆やチェックの方法もお伝えしていますので、現在使っているHDDの寿命が気になる方は、参考にしてみてください。
Part1:HDDの寿命は3~4年が目安
結論からお伝えすると、HDDの寿命は3~4年が目安とされています。
ただし、HDDの書き込み頻度や保存状態によっても寿命が前後する可能性があるでしょう。
5年も経過すると、寿命の予兆が顕著に現れたり、故障の症状が現れたりしやすくなります。
また、内蔵型HDDと外付けHDDでも寿命に若干の違いがあるため、ここでは内蔵型HDDと外付けHDDの寿命に分けて解説をしていきます。
Part1-1:内蔵型HDDは劣化が早め
HDDは内蔵ディスクを物理的に回転させながら読み取り、書き込みを行うため、稼働するごとに劣化が進みます。
内蔵型HDDは、例えば外部からの損傷など外的影響を受けにくく、単純に読み書きする回数や稼働時間が寿命といえるでしょう。
内蔵型HDDはデバイスを起動したり、操作したりなど、稼働の頻度が高く、寿命が短くなりやすいのが特徴です。
内蔵型HDDの寿命は3年~4年といわれていますが、時間にすると約26,000時間~約35,000時間が目安となっています。
Part1-2:外付けHDDは外的要因が影響しやすい
外付けHDDは本体が露出しており、例えば埃などの汚れや、湿気など、外的要因が寿命に影響しやすいといわれています。
また、HDDはある程度頑丈に作られているものの、精密機器であることには変わりありません。衝撃などが加わった場合は、故障しやすくなったり、寿命をさらに早めてしまったりすることもあるでしょう。
Part1-3:HDDに寿命がある理由
HDDは、内蔵ディスクが物理的に回転するとお伝えしましたが、HDDの内部にはディスク以外にも、モーターやアームなど、物理的に可動する部品が複数取り付けられています。
また、部品の点数も多く、内部の構造は非常に複雑です。
このように物理的に可動する部品は、使用するごとに振動が伝わったり、傷などのダメージが加わったりするため、どうしても劣化が進みやすくなります。
一方で、昨今記憶装置の主流となっているSSDの寿命は5年程度といわれており、SDDにはHDDのような物理的に可動する部品は使われていません。
Part2:HDDが寿命を迎える予兆とチェック方法
HDDが寿命を迎えるにあたって見られる予兆により、寿命が近いかどうかを判断することができます。
HDDによくある寿命の予兆は以下の通りです。
- 異音・異臭の発生
- PCの動作が遅い・フリーズする
- SMARTエラーの発生
ひとつずつ解説します。
Part2-1:異音・異臭の発生
先述した通り、HDDの内部には物理的に可動する部品がたくさんあるため、寿命が近づくごとに異音が目立つようになる傾向にあります。
例えば「カラカラ」と空回りする音や、劣化したPCのファンのように大きな音が目立つ場合は、確実に寿命が近づいていると判断できるでしょう。
また、数万時間にわたってHDDの内蔵ディスクが回転を続けると、焦げたような異臭がすることも珍しくありません。
異音・異臭が少しでも近づいたら、大切なデータのバックアップを確認し、買い替えの準備を進めることをおすすめします。
Part2-2:PCの動作が遅い・フリーズする
PCの性能を比較する際、内蔵されている記憶装置がSSDである方が、HDD内蔵のPCよりもデータの読み書きが速いと判断できます。
このように、記憶装置のスペックや機器の状態は、PCの動作に直接影響するため、動作が遅い・フリーズするといった症状には注意が必要です。
PCの動作が遅かったり、フリーズしたりする原因は、HDDの寿命以外にも考えられるため、他の症状と合わせて総合的に判断するようにしましょう。
Part2-3:SMARTエラーの発生
「SMART」とは、Self-Monitoring Analysis and Reporting Technologyの頭文字を取ったもので、HDDやSSDに備わる自己診断機能のことを指します。
SMARTエラーは、HDDやSSDが近い将来破損する可能性がある場合に発生する警告です。
SMARTエラーが発生した際は、速やかにデータのバックアップを取り、HDDの買い替えを行うことをおすすめします。
Part3:HDDのデータが消えてしまった時の対処法
万が一HDDのデータが消えてしまっても、すぐに諦める必要はありません。
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以下は、「Recoverit」で間違って消してしまったHDDのデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーに「HDDやデバイスから復元」が表示されます。ここでは、「場所」タブから特定のHDDを選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 HDDの消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
ステップ3 HDDの消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!
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