みなさまはPowershellというものをご存知でしょうか?コマンドプロンプトとよく似ており、文字を打ち込みシステムに直接命令を下すというものです。
本記事ではこのPowershellについて述べていきますので、興味がある方はぜひご覧になってください。
PowerShellとは、Microsoftにより開発されたスクリプト言語、キャラクターユーザーインターフェイス (CUI)です。CUIは昔に作られた、マウスが必要なく文字だけでパソコンを操作する事ができる画面のことで、CUIの対義語にはGUIが存在します。GUIはマウスポインタやボタンなどが使われた分かりやすく直感的な画面で現在主に使われているものです。
それまでのMicrosoftのスクリプトは、コマンドプロンプトやWindows Script Hostなどが提供されてきましたが、性能は一長一短でした。PowerShellは、それらの良いところを取り入れ、統一された言語とインターフェイスとなっています。
Powershellでは複数の命令を組み合わせて高度な処理ができます。Windows OSの構築や設定、ファイル操作など様々なことが行えるのです。WindowsではPowershellが標準搭載されているのでインストールの必要はありません。今回はWindows10での操作方法を解説していきますが、バージョンが違っても大きな違いはないです。
それではまずPowershellの起動方法を述べていきます。簡単ですのですぐに使えますよ。スタート メニュー を開き、[Windows PowerShell] → [Windows PowerShell] または [Windows PowerShell (x86)] を選択これだけでPowershellが開かれます。
機能的にも見た目的にもコマンドプロンプトによく似ていますが、Powershellはコマンドプロンプトに置き変わるものとしてWindowsに搭載されています。コマンドプロンプトにできることはほとんどはPowershellでもできて、コマンドプロンプトにはない機能を多く保有しているのです。
機能的にもどんどん拡張されていっており、少なくともWindowsにおいては今後の主流になるでしょう。
コマンドプロンプトではシステムに「コマンド」で命令していましたが、Powershell では「コマンドレット」で命令します。このコマンドレットは命名規則があり、「[動詞]-[名詞]」で命令を出すというルールがあります。例えば今回使用するファイルとフォルダーを削除するコマンドレットは「Remove-Item」となります。直訳すると「アイテムを削除する」でとても意味がわかり易いですよね。
それでは実際に削除していく基本的な方法をご紹介させていただきます。コマンドレットはシステムに直接命令を下すものなので誤操作などに気をつけ、操作するときもコマンドレットの意味をよく理解してからご利用ください。
特定のファイルを消す方法で、基本的な方法です。まずファイルの情報などを確認しましょう。そのためには「Get-ChildItem」コマンドレットをご利用ください。
「Get-ChildItem」は、ディレクトリ情報を取得するコマンドレットです。ファイルやフォルダなどの情報を取得することができ、「Get-ChildItem ディレクトリ名」でご利用になれます。ちなみにディレクトリ名を省いた場合はカレントディレクトリの情報が表示されます。まずはこれを用いて削除したいファイルやフォルダーをご確認ください。
更にサブディレクトリの情報が必要な場合は「Get-ChildItem ディレクトリ名 -Recurse」を行いましょう。次にすることは簡単で、先程の紹介した「Remove-Item」にファイルパスを繋げるだけです。
「Remove-Item ファイルパス」と実行すれば、ファイルパスに該当するファイルが削除されますので、先程確認した削除したいファイルをファイルパスに打ち込んでください。また、特定のフォルダ内のファイルを削除する場合、「Remove-Item フォルダパス\*.*」と指定します。長々と説明しましたが
以上のとても簡単な作業です。これがRemove-Itemの基本的な使い方でしょう。削除できたか確認したい方は、もう一度 Get-ChildItemコマンドレットでご確認ください。
簡単に操作方法をご紹介させていただきましたが、他にもパターンの有無でファイルを削除させるかさせないかといった操作や、再帰的な処理も行えます。せっかくある機能ですので興味のある方はぜひお調べになってご利用ください。
Powershellは便利ですが、文字だけで構成されているためGUIと比べ視覚的にはわかりにくいです。そのためせっかくファイルの消し方を使えるようになったのに、ファイル名を間違えて別のファイルを消してしまった…なんてことをしてしまうこともままあるでしょう。
コマンドレットで消してしまったファイルはゴミ箱から拾ってくるみたいなことはできません。ですのでデータ復元ソフトが必要となってきます。こちらでは「Recoverit」 をおすすめさせていただきます。こちらのソフトウェアは高い復元性があり操作も簡単です。
全てのファイル形式に対応しているので安心してご利用ください。無料版もございますのでまずはそちらをお試しいただくといいと思います。
以下は、「Recoverit」 で誤って削除したファイルを復元する手順です。
パソコンで「Recoverit」 を起動すると、復元したいフォルダを選択してください。
スキャンしたいフォルダをダブルクリックすると、スキャンが始まります。
新バージョンではスキャンの時間を大幅に短縮するバージョンアップを行いました。また、スキャン結果はリアルタイムで表示されます。
スキャンされた後、失われたファイルがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元」をクリックすれば完了です!
以上簡単な操作でパソコンから削除してしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試してください。
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内野 博
編集長