パソコンを使用していると「カタカタ」「カチカチ」「ブォー」などの異音が聞えることがあります。これらの異音は、主に物理的な要因が影響していることが多いです。
この記事では、パソコンからカタカタ音などの異音が聞える原因と対処法をわかりやすく解説。注意点や、万が一データが消えてしまった時の解決策もお伝えしているので、お困りの方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
Part1:パソコンから「カタカタ音」や「ファンの異音」が聞こえる主な原因

パソコンから聞こえる異音には「カタカタ」以外にも、「ブォー」「チリチリ」「キュルキュル」などさまざまなものがあり、その原因もひとつではありません。
しかしながら、先述した通り異音の原因は物理的な問題であることが多いです。
ここでは、パソコンから異音が聞える主な原因をいくつかご紹介します。
Part1-1:冷却ファンに問題があるケース
パソコンには冷却ファンが内蔵されている製品が多く、スムーズな動作には欠かせないパーツのひとつです。
異音の種類:ブーン、フォーン、ガリガリ音
原因:ファンのモーター劣化、ほこりの蓄積、異物混入
伴う症状:
- パソコン本体が熱くなる
- ファンが高速回転を続ける
- 突然のシャットダウンやパフォーマンス低下
対処法:ファンの清掃、ほこり除去、必要ならファンの交換
Part1-2:HDDが故障しているケース
HDDは、SSDに比べて物理的な部品が多く使われており、異音が発生しやすい周辺機器のひとつです。
異音の種類:「カタカタ」「キュルキュル」「カコンカコン」音
原因:HDD内部のヘッドやディスクの物理的な劣化や故障
伴う症状:
- ファイルの読み書きエラーが頻発する
- パソコンの起動や動作が遅くなる
- ブルースクリーンエラー(BSOD)が発生する
対処法:重要データのバックアップ、HDDの診断・交換
HDDはデータを記憶する重要な装置のため、自身での分解はおすすめできません。専門業者に依頼をしてみてもらうことをおすすめします。
Part1-3:光学ドライブに問題があるケース
光学ドライブ搭載のパソコンを使用している場合、ディスクの挿入によって異音が発生するかどうかをご確認ください。
異音の種類:カタカタ音、ギー音、ウィーン音
原因:ディスクの偏り、不良ディスク、ドライブ内部の摩耗
伴う症状:
- ディスクが認識されない
- 再生エラーが発生する
- 読み込みに時間がかかる
対処法:異常なディスクの取り出し、別のディスクで確認、必要ならドライブの交換
こちらもパソコンを分解しなければ確認できない部分も多いため、専門業者へ依頼するのが良いでしょう。
Part1-4:「コイル鳴き」が発生しているケース
コイル鳴きは、電磁石から電流が流れる際に発生するノイズ音です。コイル鳴きが起こると「チー」「ジジジジ」「キュイーン」といった高周波な機械音が小さく鳴ります。
しかしコイル鳴き自体は電流が流れた時の振動で発生するものであり、パソコンには影響がないことがほとんどです。
異音の種類:ジジジ音、チー音、高周波音
原因:電源ユニットやマザーボードのコイル振動(コイル鳴き)
伴う症状:
- パソコンの動作に大きな問題はないが耳障りな音がする
- 高負荷作業時に音が大きくなる
対処法:気になる場合は電源ユニットやマザーボードの交換を検討
パソコンを使用するごとに音が大きくなったり、コイル鳴きが悪化したりする場合は、専門業者へ依頼する必要があるでしょう。
Part2:パソコンから聞こえても問題のない異音

現代のパソコンは静音性の高い製品が多いです。しかしながら、パソコンにはたくさんの精密な部品やパーツが使用されていることから、異常がなくても機械音が聞えることがあります。
ここでは、パソコンから聞こえても問題のない音の例をいくつかご紹介しましょう。
Part2-1:「カリカリ」「ジジジ」などの読み書き音
SSDやHDDといったいわゆるハードディスクにデータを読み書きする際、物理的な部品の稼働によって「カリカリ」「ジジジ」と小さく音が鳴ることがあります。
「ジジジ」というとコイル鳴きと似ているように思われますが、ハードディスクの読み書き音の方が、コイル鳴きよりもやや低めに聞こえることが多いです。
Part2-2:「チー」「キュイーン」などのコイル音
「コイル鳴き」と呼ばれる音です。高周波で、静かな空間で聞こえるとやや耳障りな異音かもしれません。
しかしながら、先述した通りコイル鳴きの音が小さい場合は、特に問題がないケースがほとんどです。
どうしてもコイル鳴きが気になる人は、専門業者に相談してみると良いでしょう。
Part2-3:「ブーン」「フォーン」など光学ドライブやファンの音
光学ドライブや冷却ファンが稼働する際、「ブーン」「フォーン」といったディスクや羽が回転する音が聞こえます。
これらの音も、やはり物理的な部品やパーツが稼働することによって鳴るものなので、ある程度の異音は聞こえても仕方がありません。
あまりにも音が大きかったり、異音がいつまでも鳴りやまなかったりする場合は、問題が発生している可能性があるでしょう。
Part3:パソコンからカタカタ音などの異音が聞こえる時の対処法

パソコンからカタカタ音が聞こえる時の対処法をいくつかご紹介します。
実践する際は、必ず重要なデータのバックアップを取った上で取り組みましょう。
また、問題の解消が難しい場合は無理な分解はせず、専門業者へ相談してくださいね。
Part3-1:冷却ファンを掃除する
一般的な大きめサイズのデスクトップパソコンの場合、ケースを取り外すことで内部の簡単な清掃が可能です。ミニパソコンの場合は部品やパーツがより複雑な構造をしているため、自身での清掃は避けましょう。
ケースを取り外す際は、必ず事前にパソコンを正常にシャットダウンした上で、電源ケーブルを外します。
特に冷却ファンはほこりが溜まりやすいため、損傷のチェックも兼ねて丁寧に汚れを取り除きましょう。
Part3-2:パソコンケースのネジの緩みを確認する
こちらもデスクトップパソコンの場合ですが、パソコンケースのネジが緩んでいると、振動が響き「カタカタ」などの異音が発生することがあります。
簡単に実践できる対処法なので、ネジの緩みはぜひご自身で確認してみてください。
Part3-3:パソコンへの負荷を軽減する
パソコンに負荷がかかると、内部のパーツや部品の温度を下げるためにファンが回り始めます。
「フォーン」など、ファンの回転音が気になる場合は、パソコンの負荷を軽減するように工夫してみましょう。
具体的には、余計なソフトウェアやアプリを閉じて、最低限必要なソフトウェアやアプリ、ページのみを開くようにします。
そうするとメモリやCPUの使用率に余白ができ、異音が静かになることがあります。
Part4:パソコンのカタカタ音を放置してデータが消えてしまった場合

パソコンのカタカタ音を自己判断で修理したり、あるいは異音を放置したことでパソコンが故障したりすると、最悪のケースではデータが消えてしまう可能性もあります。
そのような新たな問題が発生した時は、データ復元専門ソフトをご活用ください。
「Recoverit(リカバリット)」は、クラッシュや誤操作など、さまざまなシチュエーションで消えてしまったパソコンのデータを簡単なステップで復元できる便利なツールです。
ドキュメントや画像、動画、音声、メールなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しており、SSDやHDDに保存していたデータの復元も可能です。
お困りの方はぜひ無料ダウンロードでお試しください。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、保存場所タブから特定の場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、数時間かかる場合もあります。
ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!