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0x80070005エラーの原因と対処法
Windows 10/11完全ガイド

「アクセスが拒否されました(0x80070005)」とエラーが表示され、Windows Updateやファイル操作ができなくなってお困りではありませんか?
このエラーは権限設定やセキュリティの問題で発生することがほとんどです。
本記事では、0x80070005エラーの原因と初心者でも安全に実行できる対処法を段階的に解説します。
万が一データが失われた場合の復元方法も含めて、詳しくご紹介します。

0x80070005 プライバシー保護 | マルウェアなし | 広告なし 0x80070005 3ステップで簡単復元
内野 博
内野 博 更新 Oct 31, 25

Windowsで突然「0x80070005」エラーが表示され、ファイルのコピーやプログラムのインストールができなくなってしまった経験はありませんか?

このエラーは「アクセス拒否」を意味し、システムが必要なファイルやフォルダーにアクセスできない状態を示しています。

本記事では、Windows 10/11で発生する0x80070005エラーの原因を徹底分析し、初心者でも安全に実行できる8つの対処法を詳しく解説します。

さらに、万が一エラーによってデータが消失してしまった場合の復元方法もご紹介します。

目次

Part1:0x80070005エラーとは?基本を理解する

まずは0x80070005エラーの正体を理解しましょう。どんな意味を持ち、どんな場面で発生するのかを把握することで、適切な対処法を選択できます。

Part1-1:0x80070005エラーの意味

Windows 10/11で発生する「0x80070005」エラーは、「アクセスが拒否されました(Access Denied)」を意味する代表的な権限エラーです。

具体的には、以下のような状況で発生します:

エラーの本質:

  • 必要なファイルやフォルダへのアクセス権限がない
  • Windows Updateのダウンロード・インストールが権限不足でブロックされる
  • システムファイルの変更・削除が管理者権限で制限されている
  • セキュリティソフトがファイル操作を誤ってブロックしている
  • レジストリキーへのアクセスが拒否されている

このエラーは「システムがあなたを信頼していない」または「必要な許可証を持っていない」状態を示しています。

Part1-2:エラーが発生しやすい場面とPC症状

0x80070005エラーが発生する主な場面と症状をチェックしてみましょう。

よくある発生場面:

発生場面 具体的な症状 表示されるメッセージ例
Windows Update実行時 更新のダウンロード・インストールが途中で止まる 「更新プログラムのインストール中にエラーが発生しました - 0x80070005」
ファイル・フォルダ操作時 ファイルの移動・削除・名前変更ができない 「この操作を実行するアクセス許可が必要です」
ソフトウェアインストール時 アプリのインストールが途中で失敗する 「インストールエラー: 0x80070005 - アクセスが拒否されました」
システムバックアップ時 バックアップの作成・復元が失敗する 「バックアップ中にエラーが発生しました (0x80070005)」
レジストリ編集時 レジストリキーの変更ができない 「キーの編集エラー: 値を書き込めません」

PCに現れる共通症状:

  • 特定のファイル・フォルダが「読み取り専用」になっている
  • 管理者権限で実行しても操作できない
  • Windows Updateが何度試しても失敗する
  • システムの復元ポイントが作成できない
  • 共有フォルダへのアクセスが拒否される

Part1-3:専門用語を分かりやすく解説

このエラーを理解・対処するために必要な専門用語を、初心者の方にも分かりやすく説明します。

アクセス権限(Access Permission)

ファイルやフォルダに対する「許可証」のようなものです。「読み取り」「書き込み」「変更」「削除」などの操作ごとに許可が設定されています。

例え話:

会社のオフィスに例えると、アクセス権限は「入館カード」です。一般社員は自分のデスクにアクセスできますが、社長室には入れません。管理者権限は「マスターキー」のようなものです。

管理者権限(Administrator Rights)

Windowsシステムで最も高い権限レベルです。システムファイルの変更やソフトウェアのインストールなど、重要な操作を実行できます。

NTFS権限(NTFS Permissions)

Windows標準のファイルシステム(NTFS)で使用される詳細な権限設定です。ユーザーやグループごとに細かくアクセスを制御できます。

所有者(Owner)

ファイルやフォルダを作成したユーザー、またはそれらに対して完全な制御権を持つユーザーです。所有者は権限を自由に変更できます。

UAC(User Account Control / ユーザーアカウント制御)

重要な操作を実行する前に表示される確認ダイアログです。システムを保護するための仕組みですが、過度に厳しいとエラーの原因になります。

レジストリ(Registry)

Windowsの設定情報を保存する巨大なデータベースです。システムやアプリの動作を制御する重要な情報が格納されており、アクセス権限で保護されています。

Part2:症状はどれ?原因を特定する4つのパターン

0x80070005エラーの原因を効率的に特定するために、まず自分の状況がどのパターンに当てはまるかを確認しましょう。

Part2-1:Windows Update実行時のみエラー

症状:

Windows Updateのダウンロードやインストールが必ず失敗する(他の操作は正常)

可能性が高い原因:

  • Windows Updateサービスの権限設定エラー
  • 更新ファイル保存フォルダ(SoftwareDistribution)の権限問題
  • Windowsストアキャッシュの破損
  • セキュリティソフトがUpdateをブロック

優先すべき対処法:

Part4-2(Windows Updateトラブルシューター)Part4-3(SoftwareDistributionフォルダのリセット)

Part2-2:特定のファイル・フォルダ操作時のみエラー

症状:

特定のフォルダやファイルに対する操作(移動・削除・名前変更)だけができない

可能性が高い原因:

  • 対象ファイル・フォルダの所有者設定が不正
  • NTFS権限の設定ミス
  • ファイルが他のプログラムで使用中
  • システム保護されたファイル

優先すべき対処法:

Part4-4(所有者の変更)Part4-5(NTFS権限の修正)

Part2-3:ソフトウェアインストール・アンインストール時のエラー

症状:

アプリのインストールやアンインストールが途中で失敗する

可能性が高い原因:

  • Program Filesフォルダへの書き込み権限不足
  • レジストリキーへのアクセス拒否
  • インストーラーの管理者権限不足
  • ウイルス対策ソフトの誤検知

優先すべき対処法:

Part4-1(管理者として実行)Part4-6(セキュリティソフトの一時無効化)

Part2-4:システム全体で様々な操作がエラー

症状:

Windows Update、ファイル操作、ソフトインストールなど、複数の異なる操作でエラーが発生

可能性が高い原因:

  • ユーザーアカウントの権限設定が破損
  • システムファイルの広範囲な破損
  • ウイルス・マルウェアによる改変
  • Windows更新の失敗によるシステム不整合

優先すべき対処法:

Part4-7(SFC/DISMシステム修復)Part4-8(新規ユーザーアカウント作成)Part5(最終手段)

Part3:0x80070005エラーの主な6つの原因

0x80070005エラーが発生する代表的な6つの原因を詳しく解説します。

Part3-1:ファイル・フォルダの権限設定エラー

最も頻繁に発生する原因が、NTFS権限の設定ミスや破損です。

具体例:

状況 原因 結果
外付けHDDのデータ移行後 元のPCのユーザーアカウントが所有者として残っている 新しいPCでファイルが開けない・削除できない
Windows再インストール後 古いユーザーフォルダの権限が引き継がれていない 「アクセスが拒否されました」と表示される
セキュリティソフトの誤動作 保護機能でファイルが自動的にロックされる 管理者でも変更・削除できない
システムファイルの誤編集 TrustedInstallerが所有者のファイルを変更しようとした 権限不足でエラー

約40%のケースがこの原因です。

Part3-2:Windows Updateコンポーネントの権限問題

Windows Updateに関連するシステムフォルダやサービスの権限設定が不正な状態です。

影響を受けるフォルダ・サービス:

  • C:\Windows\SoftwareDistribution - 更新ファイルの一時保存先
  • C:\Windows\System32\catroot2 - デジタル署名の検証データ
  • Windows Updateサービス(wuauserv)
  • Background Intelligent Transfer Service(BITS)
  • Cryptographic Servicesサービス

よくあるケース:

  • 以前の更新失敗でフォルダが破損したまま残っている
  • 手動でSoftwareDistributionフォルダを削除したが権限が復元されていない
  • ウイルスがUpdateサービスの権限を変更した

Part3-3:ユーザーアカウントの管理者権限不足

使用中のアカウントが実際には管理者権限を持っていない、または権限が部分的に破損しているケースです。

確認方法:

ステップ1 設定を開く

「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」を開く

ステップ2 アカウントの種類を確認

自分のアカウント名の下に「管理者」と表示されているか確認

問題が起こるケース:

  • 表示は「管理者」だが、実際の権限トークンが破損している
  • UAC設定が最高レベルで、管理者でも制限される
  • グループポリシーで特定の操作が禁止されている(企業PC)

Part3-4:セキュリティソフトやウイルスの影響

ウイルス対策ソフトの過剰な保護や、実際のマルウェア感染がエラーの原因となります。

⚠️ 危険な兆候:

  • セキュリティソフトを無効化してもエラーが続く
  • 突然システムファイルへのアクセスが拒否されるようになった
  • タスクマネージャーやレジストリエディターが起動できない
  • 管理者アカウントの権限が勝手に変更される

→ ウイルス感染の可能性が高い!専門ツールでスキャン必須

Part3-5:システムファイルの破損

Windows更新の失敗、強制シャットダウン、ハードディスクエラーなどにより、権限管理に関わるシステムファイルが破損しているケースです。

破損しやすい重要ファイル:

  • SAM(Security Account Manager)データベース
  • レジストリハイブファイル(SECURITY、SOFTWARE、SYSTEM)
  • アクセス制御リスト(ACL)情報
  • セキュリティ記述子(Security Descriptor)

兆候:

  • SFCコマンドで「破損したファイルを検出しましたが、修復できませんでした」と表示
  • イベントビューアーで頻繁にNTFS関連のエラーが記録される
  • ログイン時に「ユーザープロファイルサービスによるログオンの処理に失敗しました」

Part3-6:レジストリキーへのアクセス拒否

Windowsレジストリの重要なキーに対する権限が不正に設定されている、または破損しているケースです。

よく問題が起こるレジストリキー:

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SECURITY(通常はアクセス不可)
  • HKEY_CURRENT_USER\Software

レジストリ操作は慎重に!誤った変更はWindowsが起動しなくなる原因になります。

Part4:今すぐ試せる対処法8選(安全度順)

以下の対処法を上から順番に試してください。各ステップで問題が解決したらそこで終了してOKです。

重要な注意事項:

作業を始める前に、必ずシステムの復元ポイントを作成し、重要データをバックアップしてください。

Part4-1:管理者として実行する(基本操作)

所要時間:1分|安全度:★★★★★

最もリスクが低く、すぐに試せる基本的な対処法です。

ステップ1 対象ファイル・プログラムを右クリック

エラーが出るファイル、フォルダ、またはプログラムのアイコンを右クリックします。

ステップ2 「管理者として実行」を選択

コンテキストメニューから「管理者として実行」をクリックします。

ステップ3 UACダイアログで「はい」をクリック

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」→「はい」

成功の目安:

エラーが出ずに操作できた場合、権限の一時的な不足が原因でした。毎回必要な場合は、プログラムのプロパティで「管理者としてこのプログラムを実行する」に常時チェックを入れてください。

Part4-2:Windows Updateトラブルシューター実行

所要時間:5〜10分|安全度:★★★★★

Windows Update関連のエラーに特化した自動修復ツールです。

ステップ1 設定を開く

「スタート」→「設定」→「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティング ツール」

ステップ2 Windows Updateトラブルシューターを実行

「Windows Update」を探して「実行」ボタンをクリックします。

ステップ3 自動診断を待つ

ツールが自動的に問題を検出・修復します(5〜10分程度)。

ステップ4 結果を確認

  • 「問題が見つかり、修正されました」→ 成功!PCを再起動して確認
  • 「問題が見つかりましたが、修正できませんでした」→ 次の対処法へ

Part4-3:SoftwareDistributionフォルダのリセット

所要時間:10分|安全度:★★★★☆

Windows Updateの一時ファイルをクリアして権限をリセットします。

ステップ1 コマンドプロンプトを管理者で開く

スタートボタンを右クリック→「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」

ステップ2 Windows Updateサービスを停止

以下のコマンドを順番に実行します:

net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptsvc

ステップ3 SoftwareDistributionフォルダの名前を変更

ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old

ステップ4 サービスを再起動

net start wuauserv
net start bits
net start cryptsvc

ステップ5 PCを再起動して確認

再起動後、Windows Updateを再度実行してみてください。

Part4-4:ファイル・フォルダの所有者変更

所要時間:5分|安全度:★★★☆☆

アクセス拒否されたファイル・フォルダの所有者を自分に変更します。

ステップ1 対象を右クリック

アクセスできないファイル・フォルダを右クリック→「プロパティ」

ステップ2 セキュリティタブを開く

「セキュリティ」タブ→「詳細設定」ボタンをクリック

ステップ3 所有者を変更

「所有者」の横の「変更」リンクをクリック→ユーザー名またはグループ名に「Administrators」と入力→「名前の確認」→「OK」

ステップ4 サブフォルダにも適用(フォルダの場合)

「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェック→「適用」→「OK」

ステップ5 権限を付与

「セキュリティ」タブに戻り→「編集」→「追加」→自分のユーザー名を追加→「フルコントロール」にチェック→「OK」

Part4-5:NTFS権限の完全リセット

所要時間:3分|安全度:★★★☆☆

コマンドラインで権限を強制的にリセットします。

ステップ1 コマンドプロンプトを管理者で開く

ステップ2 ICAClSコマンドを実行

以下のコマンドで対象フォルダの権限をリセット:

icacls "C:\問題のフォルダパス" /reset /T /C /Q

オプションの意味:

  • /reset - 既定の継承された権限に戻す
  • /T - サブフォルダとファイルにも適用
  • /C - エラーが出ても続行
  • /Q - 成功メッセージを非表示(高速化)

ステップ3 完了を確認

「処理に成功しました」と表示されればOKです。

Part4-6:セキュリティソフトの一時無効化

所要時間:3分|安全度:★★★★☆

ステップ1 セキュリティソフトを一時停止

タスクバーのセキュリティソフトアイコンを右クリック→「リアルタイム保護を一時停止」(10分程度)

ステップ2 その状態で操作を試す

エラーが出ていた操作を再度実行してみます。

ステップ3 成功した場合は除外設定

セキュリティソフトの設定で、対象ファイル・フォルダを「除外リスト」または「信頼するプログラム」に追加

Windows Defenderの除外設定:

「Windowsセキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「設定の管理」→「除外」→「除外の追加」

Part4-7:SFC/DISMによるシステムファイル修復

所要時間:30〜60分|安全度:★★★☆☆

ステップ1 コマンドプロンプトを管理者で開く

ステップ2 SFCスキャンを実行

sfc /scannow

完了まで20〜30分待ちます。

ステップ3 結果を確認

  • 「破損したファイルを検出し、正常に修復しました」→ 成功!再起動
  • 「破損したファイルを検出しましたが、修復できませんでした」→ DISMへ

ステップ4 DISM修復(SFC失敗時)

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

完了まで30〜60分待ちます(インターネット接続必須)。

ステップ5 再度SFCを実行

DISM完了後、もう一度 sfc /scannow を実行します。

Part4-8:新規ユーザーアカウント作成

所要時間:10分|安全度:★★★☆☆

現在のアカウントの権限が破損している場合、新しい管理者アカウントを作成します。

ステップ1 設定を開く

「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」

ステップ2 新しいユーザーを追加

「その他のユーザーをこのPCに追加」→「このユーザーのサインイン情報がありません」→「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」

ステップ3 ユーザー名とパスワードを設定

任意のユーザー名(例:NewAdmin)とパスワードを入力→「次へ」

ステップ4 管理者権限を付与

作成したアカウント名をクリック→「アカウントの種類の変更」→「管理者」を選択→「OK」

ステップ5 新アカウントでログイン

一度サインアウトして、新しいアカウントでログイン→エラーが出るか確認

データ移行:

新アカウントで問題なければ、古いアカウントから必要なファイルをコピーしてください。C:\Users\旧ユーザー名 フォルダから Documents、Desktop、Downloads などを移行します。

Part5:それでも解決しない時の最終手段

ここまでの対処法で改善しない場合の最終手段を3つご紹介します。

⚠️ 危険な兆候チェックリスト:

以下に該当する場合、まず重要データのバックアップを最優先してください。

  • 新しいアカウントでも同じエラーが出る
  • セーフモードでも権限エラーが発生する
  • システムファイルチェッカーでも修復不可
  • レジストリエディターが起動できない
  • タスクマネージャーが「管理者によって無効にされています」と表示

Part5-1:システムの復元

所要時間:30〜60分|安全度:★★★☆☆

問題が発生する前の状態に戻します。

ステップ1 復元ポイントを開く

スタートメニューで「復元ポイント」と検索→「復元ポイントの作成」を開く

ステップ2 システムの復元を開始

「システムの保護」タブ→「システムの復元」ボタンをクリック

ステップ3 復元ポイントを選択

エラーが出る前の日付の復元ポイントを選択→「影響を受けるプログラムのスキャン」で確認

ステップ4 実行

「完了」をクリック→確認ダイアログで「はい」→復元実行(30分〜1時間)

注意:

復元ポイント以降にインストールしたソフトは再インストールが必要です。個人ファイル(ドキュメント、画像など)は影響を受けません。

Part5-2:インプレース アップグレード(修復インストール)

所要時間:1〜2時間|安全度:★★☆☆☆

データを保持したままWindowsを再インストールします。

ステップ1 Windows ISOファイルをダウンロード

Microsoft公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロード・実行

ステップ2 ISOファイルをマウント

ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックでマウント

ステップ3 Setup.exeを実行

マウントされたドライブ内の setup.exe を右クリック→「管理者として実行」

ステップ4 重要な設定を選択

「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を必ず選択してください。

ステップ5 インストール実行

「インストール」をクリック→1〜2時間待つ

Part5-3:Windowsのクリーンインストール(最終手段)

所要時間:2〜3時間|安全度:★☆☆☆☆

すべてのデータが消去されます。必ずバックアップしてください。

ステップ1 重要データをバックアップ

外付けHDDやクラウドストレージに以下をバックアップ:

  • デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ、ダウンロードフォルダ
  • ブラウザのブックマーク
  • メールデータ
  • ライセンスキーが必要なソフトの情報

ステップ2 回復ドライブ作成またはインストールメディア準備

ステップ3 クリーンインストール実行

「設定」→「システム」→「回復」→「このPCをリセット」→「すべて削除する」

ステップ4 Windowsセットアップ

画面の指示に従ってWindows 10/11を再セットアップします(1〜2時間)。

Part6:大切なデータが消えてしまった時の解決策

権限エラーの対処中や、システム修復・初期化の過程で、意図せず重要なファイルが失われることがあります。そんな時は専門的なデータ復元ツールの活用を検討しましょう。

Wondershare Recoverit でのデータ復元

Recoveritは、誤削除・フォーマット・システム障害で失われたデータを復元できる専門ツールです。AIを搭載した高度な復元技術により、99.5%の復元成功率で失われたドキュメントや画像、動画など1,000種類以上のファイル形式のデータを取り戻します。

無料ダウンロード
無料ダウンロード

以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。

ステップ1 復元場所を選択します。

パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。

スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。

0x80070005 データ復元

ステップ2 消えたデータをスキャンします。

スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。

スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。

0x80070005 データスキャン

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。

パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!

0x80070005 データ復元完了

こんな状況で活用できます:

  • 権限エラー対処中に誤ってファイルを削除してしまった
  • 所有者変更やNTFS権限リセット後にファイルが消えた
  • システムの復元やリセット時に「個人ファイルを保持する」を選んだのに消えた
  • SFC/DISMコマンド実行後にフォルダにアクセスできなくなった
  • クリーンインストール前のバックアップを忘れてしまった

ウイルス感染やPCのクラッシュ、権限トラブルなどあらゆる消失パターンに対応しており、いざという場面での心強いサポートツールとなるでしょう。

Part7:二度と困らないための予防策

0x80070005エラーを解決できたら、再発防止のために以下の習慣を身につけましょう。

定期メンテナンス(月1回、所要15分)

タスク 手順 効果
Windows Updateの確認 「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」 セキュリティパッチ適用でウイルス予防
システムの復元ポイント作成 「復元ポイントの作成」→「作成」ボタン トラブル時の安全な復旧手段確保
ディスククリーンアップ 「ディスク クリーンアップ」ツール実行 一時ファイル削除で権限問題予防
ウイルススキャン Windows Defenderでフルスキャン マルウェアによる権限改変を防止

ファイル操作のベストプラクティス

✅ やるべきこと:

  • 重要なファイルは定期的にバックアップ(外付けHDD + クラウド)
  • 外部ストレージからコピーしたファイルは所有者を確認
  • システムファイルの場所(C:\Windows, C:\Program Files)には不用意にアクセスしない
  • 管理者権限が必要な操作は慎重に実行

❌ やってはいけないこと:

  • よく分からないファイル・フォルダの権限を安易に変更しない
  • TrustedInstallerが所有者のファイルを無闇に編集しない
  • レジストリエディターで権限キーを直接変更しない(専門知識がない場合)
  • 不明なソフトウェアに管理者権限を与えない

セキュリティソフトの適切な設定

推奨設定:

  • リアルタイム保護は常にON
  • 信頼できるソフトのみ除外リストに追加
  • 定義ファイルの自動更新を有効化
  • ランサムウェア対策機能をON(Windows Defender)

バックアップ戦略(3-2-1ルール)

データ保護の黄金律:

  • 3 - 最低3つのコピーを作成(オリジナル + バックアップ2つ)
  • 2 - 2種類以上の異なるメディアに保存(HDD + クラウド など)
  • 1 - 1つは離れた場所に保管(クラウドストレージ)

具体的な実施例:

  • オリジナル:PC内蔵SSD
  • バックアップ1:外付けHDD(週1回自動バックアップ)
  • バックアップ2:OneDrive / Google Drive(リアルタイム同期)

0x80070005エラーに関するよくある質問

  • 0x80070005エラーとは何ですか?最も多い原因は?

    「アクセスが拒否されました」を意味する権限エラーです。ファイル・フォルダ・システムリソースへのアクセス許可が不足している場合に発生します。

    最も多い原因は:

    • ファイル・フォルダのNTFS権限設定エラー(約40%)
    • Windows Updateコンポーネントの権限問題(約25%)
    • 管理者権限の不足または破損(約20%)
    • セキュリティソフトの誤ブロック(約10%)

    まずはPart4-1(管理者として実行)Part4-4(所有者変更)から試すのが最も効率的です。

  • Windows 11でも同じ対処法で解決できますか?

    はい、本記事の対処法はWindows 11/10の両方で有効です。Windows 11は権限管理の仕組みがWindows 10と同じため、すべての手順が適用できます。ただし、設定画面のUIが一部異なる場合があります。

  • 管理者アカウントなのにエラーが出ます。なぜですか?

    管理者アカウントでも以下の理由でエラーが出ることがあります:

    1. UAC(ユーザーアカウント制御)が有効で、明示的に「管理者として実行」していない
    2. TrustedInstallerが所有者のシステムファイルにアクセスしようとしている
    3. 管理者権限トークン自体が破損している
    4. グループポリシーで特定の操作が制限されている(企業PC)

    Part4-4の所有者変更を試すか、Part4-8で新しい管理者アカウントを作成してください。

  • Windows Updateが毎回0x80070005で失敗します。特別な対処法は?

    Windows Update専用の対処順序:

    1. Windows Updateトラブルシューターを実行(約70%解決)
    2. SoftwareDistributionフォルダをリセット(約20%解決)
    3. Windows Updateサービスの再登録:
      net stop wuauserv
      regsvr32 wuaueng.dll
      net start wuauserv
    4. それでもダメならインプレース アップグレードを検討
  • 「TrustedInstaller」が所有者のファイルは変更できないのですか?

    変更できますが、慎重に行う必要があります。

    TrustedInstallerはWindowsの重要なシステムファイルを保護する特別なアカウントです。

    所有者を変更する手順:

    1. ファイルを右クリック→「プロパティ」→「セキュリティ」タブ→「詳細設定」
    2. 「所有者」の「変更」をクリック
    3. 「Administrators」と入力→「名前の確認」→「OK」
    4. 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」にチェック
    5. 「適用」→「OK」

    警告:システムファイルの変更はWindowsが起動しなくなる原因になります。必ずバックアップを取ってから実行してください。

  • 外付けHDDから移行したファイルが開けません。どうすればいいですか?

    外部ストレージから移行したファイルは、元のPCのユーザーアカウントが所有者のままになっていることが原因です。

    一括で権限を修正する方法:

    1. 移行したフォルダ全体を右クリック→「プロパティ」
    2. 「セキュリティ」タブ→「詳細設定」→「所有者」を「Administrators」に変更
    3. 「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」に必ずチェック
    4. 「適用」→フォルダ内のすべてのファイルの所有者が変更されます
    5. 再度「セキュリティ」タブ→「編集」→自分のユーザー名に「フルコントロール」を付与
  • 対処後にユーザーデータが消えてしまいました。復元できますか?

    可能性はあります。すぐに以下の対応を:

    絶対にやってはいけないこと:

    • 新しいファイルを保存しない(上書きされて復元不可能になる)
    • ソフトを新たにインストールしない
    • ディスククリーンアップを実行しない
    • デフラグを実行しない

    復元手順:

    1. PCの使用を最小限に抑える
    2. Wondershare Recoveritなどのデータ復元ソフトをインストール
    3. スキャン→プレビュー→復元(必ず別のドライブに保存

    成功率:削除・消失直後なら70〜90%、時間が経過すると低下します。迅速な対応が鍵です。

  • 企業のドメイン参加PCで発生した場合はどうすればいいですか?

    企業のActive Directoryドメインに参加しているPCでは、グループポリシーで権限が厳格に管理されています。

    対応方法:

    • まずIT管理者またはヘルプデスクに連絡してください
    • 個人で権限を変更すると、セキュリティポリシー違反になる可能性があります
    • 管理者が「ローカル管理者権限」を一時的に付与してくれる場合があります
    • VPN接続時は社内ポリシーが適用されるため、オフライン時と挙動が異なります

    企業PCでは自己判断で対処せず、必ず組織のIT部門に相談してください。

  • すべて試しても解決しません。他に考えられる原因は?

    レアケースですが、以下の可能性があります:

    • ハードディスク/SSDの物理障害→ SMART情報をチェック、異音がないか確認
    • ファームウェア(UEFI/BIOS)の問題→ セキュアブートやTPMの設定を確認
    • ルートキットやブートキット感染→ Malwarebytes Anti-Rootkitでスキャン
    • Windowsインストールの破損→ インプレース アップグレードまたはクリーンインストール
    • RAIDコントローラーの異常(複数ドライブ構成の場合)

    最終手段:Microsoft公式サポートまたはプロのPC修理業者への相談を検討してください。

内野 博
内野 博 Oct 31, 25
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