Jun 02, 2026 • カテゴリ: ビデオ・写真復元/修復
Windowsで動画を再生しようとしたときに「このビデオを再生するには、新しいコーデックが必要です」と表示される場合、動画ファイルを開くために必要なコーデックがパソコン側に入っていない可能性があります。特にHEVC形式の動画や、一部のカメラ・スマホで撮影した動画では、このエラーが表示されることがあります。
この記事では、コーデックの意味、エラーが出る原因、安全に確認すべき対処法、動画ファイル自体が破損・削除されている場合の対応まで解説します。
結論:まず動画形式と必要なコーデックを確認し、信頼できる方法で再生環境を整えましょう。
コーデック不足の場合は、Windowsやパソコンメーカーの案内に従って必要な拡張機能を確認する、別のメディアプレーヤーを試す、動画形式を変換するなどの方法があります。怪しい外部サイトからコーデックを入れるのは避けてください。
まずコーデックについて確認しましょう。コーデックは、動画や音声を圧縮・展開するための仕組みです。動画ファイルには、MP4、MOV、AVI、MKVなどのコンテナ形式と、H.264、H.265/HEVC、MPEG、AACなどの映像・音声コーデックが使われています。
ファイル形式が同じMP4でも、中で使われているコーデックが違うと、再生できる場合とできない場合があります。Windows標準のメディアプレーヤーで必要なコーデックを扱えないと、「このビデオを再生するには、新しいコーデックが必要です」と表示されます。
| 原因 | 確認ポイント | 次に試すこと |
|---|---|---|
| HEVCなどのコーデックが未インストール | Windowsの案内やMicrosoft Storeで必要な拡張機能を確認します。 | 公式ストアやメーカーサポートの案内に従います。 |
| 再生プレーヤーが形式に対応していない | 別の信頼できるメディアプレーヤーで開けるか確認します。 | 対応形式の多いプレーヤーで切り分けます。 |
| 動画ファイルが破損している | 別の端末でも同じ動画だけ再生できないか確認します。 | 元ファイル・バックアップ・復元の有無を確認します。 |
| 拡張子だけ変更されている | 拡張子と実際の動画形式が一致しているか確認します。 | 元の形式に戻すか、変換前のファイルを確認します。 |
特にスマホやカメラで撮影した動画、HEVC/H.265で保存された動画、別のPCから移動した動画は、再生側の環境によってコーデック不足が起きやすくなります。まずは「ファイルが壊れている」のか「再生環境が対応していない」のかを切り分けることが大切です。
エラーが表示されたら、いきなり不明なコーデック配布サイトを開くのではなく、以下の順番で確認してください。安全性と切り分けを優先した方が、余計なソフトのインストールやファイル上書きのリスクを避けられます。
ステップ1 表示されたコーデック名や拡張機能名を確認します。
エラー画面に「HEVCビデオ拡張機能」「MPEG-2 ビデオ拡張機能」などの名前が表示される場合は、その名称を控えてください。Windows 11の一部環境では、HEVC形式の動画再生時に追加の拡張機能が必要になることがあります。
ステップ2 Microsoft Storeやパソコンメーカーのサポート情報を確認します。
必要なコーデックを追加する場合は、Microsoft Store、Windowsの案内、NEC・富士通などパソコンメーカーの公式サポートを優先してください。検索結果に出てくる不明な配布サイトからインストールすると、不要なソフトやセキュリティリスクにつながる可能性があります。
ステップ1 別のプレーヤーで同じ動画を開きます。
標準のメディアプレーヤーで再生できない場合でも、対応形式の多いプレーヤーでは再生できることがあります。これは、動画ファイル自体が壊れているのか、再生ソフト側が対応していないだけなのかを判断するためにも有効です。
ステップ2 普段使っているプレーヤーの更新状況を確認します。
今まで使っていたプレーヤーが古い場合、最近の動画形式に対応できないことがあります。アプリのアップデート、Windows Update、グラフィックドライバーの更新も確認しましょう。
特定の端末やアプリでだけ再生できない場合は、動画をMP4/H.264など互換性の高い形式に変換する方法もあります。ただし、変換前の元ファイルは必ずバックアップしておきましょう。元動画が破損している場合、変換しても正常に再生できないことがあります。
必要なコーデックを入れても再生できない、複数のプレーヤーで開けない、別のPCでも同じエラーが出る場合は、動画ファイル自体が破損している可能性があります。
| 破損が疑われるサイン | 確認方法 |
|---|---|
| ファイルサイズが極端に小さい、または0KBに近い | 元データやバックアップとサイズを比較します。 |
| コピー中や転送中に中断された | もう一度コピーし直せるか確認します。 |
| SDカードや外付けHDDの接続が不安定だった | 別のUSBポートやカードリーダーで読み込みます。 |
| 別の端末でも同じ動画だけ再生できない | ファイル破損や保存先トラブルを疑います。 |
この場合は、コーデックだけでなく、元動画の再取得、バックアップからの復元、破損動画の修復などを検討します。SDカードや外付けHDDから直接再生している場合は、先に別の場所へコピーしてから確認してください。
もし動画が「削除された」「フォーマット後に見つからない」「保存先のトラブルで消えた」場合は、データ復元ソフトで元の動画ファイルを復元できる可能性があります。この場合、コーデックを追加する前に、まず元の動画ファイルが残っているかを確認することが重要です。
Recoveritは、PC、外付けHDD、USBメモリ、SDカードなどから削除された動画ファイルをスキャンできます。ただし、Recoveritはコーデックを追加するソフトではありません。コーデック不足の場合は再生環境の確認、削除・フォーマット・保存先トラブルの場合は復元、というように使い分けてください。
削除後に同じドライブへ新しいデータを書き込むと、元の動画ファイルが上書きされる可能性があります。復元作業を始める前に、対象ドライブへの保存やコピーをできるだけ止めてください。
ステップ1 データ元の保存先を選択します。
紛失した動画ファイルが保存されていたハードディスクドライブ、外付けHDD、USBメモリ、SDカードなどを選択して「開始」ボタンをクリックします。元の保存場所が分かる場合は、その場所を優先してスキャンしてください。

ステップ2 パソコンのハードディスクをスキャンします。
Recoveritは自動的に紛失したデータのスキャンを開始します。スキャン中は、対象ドライブに新しいデータを書き込まないようにしてください。スキャンが終わったあと、見つかったファイルを確認できます。

ステップ3 紛失したファイルをプレビュー・復元します。
スキャンで見つかったファイルを復元する前に、ファイル名、形式、サイズ、プレビュー内容を確認します。復元したい動画ファイルを選択し、「復元」をクリックしてください。

復元先は、元の保存場所とは別のドライブやフォルダーを選ぶと、上書きリスクを避けやすくなります。復元後に動画が再生できない場合は、コーデック不足ではなく動画ファイルの破損が残っている可能性もあります。
Wondershare Recoverit Ultimate Plus版を活用すれば、破損してしまった動画を修復できる場合があります。削除された動画の復元と、破損動画の修復は目的が異なるため、ファイルの状態に合わせて確認してください。

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内野 博
編集長