デスクトップパソコン向けの外付けHDD「WD Mybook DUO」。
WD Mybook DUOは従来の外付けHDDと比べると大型で利用目的が異なるストレージです。しかし、故障したときに考えられる原因と対処法は従来の外付けHDDと共通しています。
本ページでは外付けHDDであるWD Mybook DUOを復旧・復元する方法を解説します。WD Mybook DUOを復旧してデータが消えた場合の対処法も紹介するので、参考にしてください。
WD Mybook DUOとは、Western Digitalが製造・販売している外付けHDDです。
Western Digitalはアメリカのストレージメーカーで、1980年代からさまざまな外付け記憶媒体の製造と販売を続ける老舗といえます。2015年にはSan Diskを買収したことで、フラッシュストレージの販売も強化しました。
WD Mybook DUOはデスクトップパソコン用の大容量外付けHDDとなっており、膨大なデータを保存したい人に適しています。
WD Mybook DUOでは容量のパターンは主に以下の4通りあり、最大で36TBものファイル保存を実現しています。
WD Mybook DUOが壊れたときは、以下5つの原因が考えられます。
基本的な原因は従来の外付けHDDとさほど違いません。
それぞれの原因を詳しく解説します。
よくあるのはWindowsのシステム上で発生した不具合による影響を受けての破損です。
Windowsのシステム上でエラーが発生すると、外付けHDDに悪影響を及ぼし破損や不良セクターを引き起こすことがあります。
またシステムの不具合に対処するときにパソコンを強制終了することで、WD Mybook DUOを破損することも珍しくありません。
このパターンは物理破損ではないので、Windowsのディスク診断を行うと修復する可能性があります。
WD Mybook DUOのフォーマットを失敗したことで正常に動作しなくなるパターンもあります。
フォーマットに失敗したときはエラーメッセージが表示されず、システム上ではフォーマットが完了したと見なされることが多いです。
そのため、フォーマット後に正常に動作しなくなり「故障かな?」と思うことがあります。
このパターンも物理破損ではないので、再度WD Mybook DUOをフォーマットすると復旧するかもしれません。
WD Mybook DUOはデスクトップパソコン用の大型外付けHDDなので持ち運びでの落下が起きるリスクは低いですが、落下などによる衝撃を受けての破損も原因の1つとして挙げられます。
WD Mybook DUOに衝撃を与えて破損した場合、メーカーに修理を依頼するしかありません。
WD Mybook DUOは意外と内部にほこりが入りやすく、中が汚れすぎると過度の発熱による動作不良が起こりやすくなります。
そのため、WD Mybook DUOの動作がおかしいと感じたら、内部からほこりを取り除く掃除もしてみましょう。
WD Mybook DUOを長く使っている場合、経年劣化による故障の可能性も出てきます。
HDDは平均で3~4年、時間にすると26,000から35,000時間が寿命とされています。
これはあくまでも目安で利用環境や個体差はありますが、WD Mybook DUOにも寿命はあるので長く使っている場合は注意が必要です。
もしまだWD Mybook DUOが動く状態であれば、経年劣化で動かなくなる前にデータを取り出しておきましょう。経年劣化が原因だと復旧はできないからです。
外付けHDDのWD Mybook DUOを復旧・復元するときは、保存データが消える恐れがあります。
またパソコンのシステムエラーが原因だと、それによって保存データが消えているかもしれません。
パソコンの基本機能ではWD Mybook DUOから消えたデータを復旧できません。
そのため、WD Mybook DUOを復旧するときは、状況に応じてデータ復元ソフト「Recoverit」を使うといいでしょう。
Recoveritは2003年に発売してから500万人以上に使われている実績があります。データ復元率は95%以上と高く、WD Mybook DUOからのデータ復旧に活躍するでしょう。
「Recoverit」を起動して、失われたデータの保存場所を選択して、クリックします。
選択した保存場所のスキャンが開始されます。スキャンが完了すると、結果がファイルの種類によって表示されます。
消えたファイルを検索して、「復元する」をクリックします。復元したいファイルは、復元前にプレビューして確認することが可能です。復元するファイルの保存場所を選択すれば、完了です。(オリジナルファイルと同じ場所に保存しないでください。)
消えてしまったファイルは復元できましたか?「Recoverit」は、写真や画像、動画、ドキュメント、音楽など1000形式以上のファイル形式のデータを復元することが可能です。
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内野 博
編集長