Windows10/11の「0x800701E3」エラーは、主にHDDやSSDでデータを読み書きする際に発生します。Windowsシステムや記憶領域にも関わるエラーのため、適切な対処を速やかに行う必要があります。
本記事では、0x800701E3エラーの原因と対処法をわかりやすくまとめました。お困りの方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
Part1:0x800701E3エラーとは

冒頭では「0x800701E3エラー」がWindowsシステムや記憶領域に関わるものとお伝えしました。ここでは、0x800701E3エラーについてもう少し深堀りをして、以下の3つのポイントに分けて説明します。
これら3つのパートに分け、順を追って理解を深めていきましょう。
Part1-1:0x800701E3エラーの意味
0x800701E3エラーは、主にHDDやSSD、USBメモリなどのストレージデバイスで読み書きができないことを示すWindowsOSのエラーです。このエラーが発生すると、デバイスへのアクセスができなくなり、システムの動作が不安定になる可能性があります。
ストレージデバイスの物理的な破損や論理的な故障が主な原因とされ、データの損失や操作の中断を引き起こすことがあります。詳細な原因については、後述しますので、ぜひ確認してください。
Part1-2:0x800701E3エラーによくある症状
0x800701E3エラーは、特に以下のような場面で発生することが多いです:
- データのバックアップやファイルのコピー中、処理が途中で止まる
- 外付けデバイスが「応答なし」になる
- ドライブにアクセスしても開けない、または動作が異常に遅くなる
- Windows Updateやインストール時に失敗する
これらの症状が現れると、作業に支障をきたすことが多いため、迅速な対処が求められます。
Part1-3:0x800701E3エラーを放置した場合の重大なリスク
HDDやSSDに関連する0x800701E3エラーを放置すると、最悪の場合、データが消失する可能性があります。
例えば、ファイルやフォルダが開けなくなったり、Windowsシステムが不安定になり、ブルースクリーンが表示されることがあります。さらに、間接的に作業効率が低下し、業務に支障をきたす可能性もあります。0x800701E3エラーが発生した場合は、早期の対応が非常に重要です。
Part2:0x800701E3エラーの主な原因

0x800701E3エラーの代表的な原因を4つご紹介します。適切に対処するには、まず原因を的確に突き止めることが重要です。
主な原因リスト:
- HDDやSSDの接続不良
- ストレージ関連のファームウェアやドライバーの不具合
- HDDやSSDのファイルシステムの不具合
- 不良セクタの発現
それぞれの原因について、順に確認していきましょう。
原因1.HDDやSSDの接続不良
0x800701E3エラーは、HDDやSSDといった外付けストレージデバイスの接続不良によって発生することがあります。
初歩的な原因として、まず接続ケーブルやポートの物理的な問題を確認してみましょう。
断線・接触不良・破損などがある場合、正常な通信が行われずデータ読み書き中にエラーが発生する可能性があります。
原因2.ストレージ関連のファームウェアやドライバーの不具合
ストレージデバイスが正しく動作するためには、最新かつ安定したファームウェアやドライバーが不可欠です。
古いバージョン、または不具合を含むドライバーやファームウェアを使用していると、データの読み書き途中で0x800701E3エラーが発生することがあります。
特に新しいWindowsアップデート後や外付けデバイスを接続した際には、ドライバー更新の確認を行うことをおすすめします。
原因3.HDDやSSDのファイルシステムの不具合
HDDやSSDのファイルシステムが破損すると、データの読み書きが途中で失敗し、0x800701E3エラーが発生するケースがあります。
急な電源断、不適切なデバイス取り外し、またはソフトウェアのクラッシュなどが原因でファイルシステム(NTFS/FATなど)が損傷することも。
ファイルやフォルダにアクセスできなくなる前に、定期的なディスクチェックとバックアップを行うことが重要です。
原因4.不良セクタの発現
不良セクタとは、ストレージデバイス内でデータの読み書きができない領域のことです。一般的には「代替セクタ」に自動置換され、使用を継続できる場合もありますが、根本的な修復はできません。
不良セクタが増加すると、0x800701E3エラーが頻発し、データ破損や読み込み失敗を引き起こす恐れがあります。早めにバックアップを取り、必要であればストレージの買い替えを検討してください。
Part3:すぐに試せる0x800701E3エラーの解決策

初心者の方でもその場で実践できる、0x800701E3エラーの解決策をいくつかご紹介します。これらの方法を実行すれば、エラーの原因を特定し、迅速に修復できるでしょう。
解決策1. HDD・SSDの物理的な損傷のチェック
最初に試すべきは、外付けHDDやSSDの物理的な損傷のチェックです。ストレージデバイスが物理的に損傷している場合、データ読み書き中にエラーが発生することがあります。
特に、接続ケーブルやポートに問題がないか確認しましょう。断線や破損がある場合、交換する必要があります。
解決策2. CHKDSKコマンドの実行
CHKDSKコマンドを使用すると、HDDやSSDのエラーを修復することができます。以下の手順で実行できます:
ステップ1: ツールバーの検索ボックスに「コマンド」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として開く

ステップ2: 「chkdsk /r C:」と入力し、Enterキーを押下

コマンドは、必ず正しい形式で入力してください。これでディスクの診断と自動修復が開始されます。
解決策3. SFCコマンドの実行
ディスクのエラーに加えて、システムファイルの破損が原因でエラーが発生する場合もあります。そのため、SFCコマンドを実行してシステムファイルを修復することをお勧めします。
ステップ1: ツールバーの検索ボックスに「コマンド」と入力し、コマンドプロンプトを管理者として開く

ステップ2: 「sfc /scannow」と入力して、Enterキーを押下

システムファイルの修復が完了するまで少し時間がかかります。再起動後、修復が適用されます。
解決策4. ドライバー・ファームウェアの更新
ドライバーとファームウェアの更新も、0x800701E3エラーを解決するために重要です。最新のドライバーやファームウェアを使用することで、デバイスの動作が安定します。
以下の手順でドライバーやファームウェアを更新できます:
ステップ1: Windowsボタンを右クリックし[デバイスマネージャー]を選択

ステップ2: [ディスクドライブ]をクリックし、HDDやSSDの名称を右クリックして[ドライバーの更新]を選択
![ディスクドライブの階層にあるHDD/SSDを右クリックし[ドライバーの更新]を選択](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/2179/hdd-ssd-error-0x800701e3-9.png)
ドライバーやファームウェアの更新後、問題が解決するか確認してください。
Part4:HDD・SSDの不具合でデータが消えた時の対処法

0x800701E3エラーは、放置しておくとストレージ関連の不具合が進行し、最悪の場合、データが消失する危険性があります。データの損失を防ぐために、迅速に対応することが求められます。
万が一、重要なデータが消えてしまった場合には、データ復元専門ソフト「Recoverit(リカバリット)」をご活用ください。
AI搭載のデータ復元ソフトで、HDDやSSDなどのストレージデバイスはもちろん、クラッシュしたPCなどでも復元可能です。
動画、ドキュメント、メールなど、1,000種類以上のファイル形式に対応しています。
24時間365日サポートが提供されており、安心してお使いいただけます。お困りの際は、ぜひお試しください。
以下は、「Recoverit」を使用して消失したデータを復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、スキャンする場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、その場所をスキャンし始めます。

ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすると、スキャンが開始されます。
スキャンには数分かかる場合がありますが、大きなファイルが多い場合は、時間がかかることもあります。

ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイルやフォルダがあるかどうかをプレビューで確認できます。復元したいファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすることで、データが復元されます。
