Apr 12, 2023 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元
RAIDとは、複数のハードディスクを一つにまとめて運用する技術です。RAIDを使えば、データを守ったり高速でデータを送信したりできます。中でもRAID5は、高い信頼性と安定性が特徴です。今回はRAID5について、設定や構築方法を解説します。
データ消失リスクの少ないRAID5ですが、もしもの場合に備えることも大切です。データ復元ソフト「Recoverit」を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
RAID5とは、3つ以上のハードディスクを使ってデータを保護する方法のことです。データを細分化し、複数のディスクに保存します。さらに「パリティ」と呼ばれる特別なデータを、別のディスクに保存。パリティは、ほかのハードディスクで障害が起こりデータが消えた場合に復元する役割があります。そのため、RAID5は一つのディスクが壊れても、パリティを使ってデータの復元が可能です。RAID5のメリットは、データ削除のリスクを軽減してくれることです。
RAID5はパリティデータを分散させるため、書き込みの速さはほかのRAIDに比べて若干劣ります。しかし、パリティデータを生成している分、早い読み込みが可能です。同じくパリティデータを生成するRAID6と比べた場合、RAID5の速度が勝ります。RAID5は、高い耐障害性と安定した使用感が人気です。
実際にRAID5を活用したい方に向けて、RAID5の設定方法や構築方法を解説します。本記事で解説する設定・構築方法は、大まかな手順の流れです。手順には複数の方法が存在するものもあり、使用するパソコン・NASの仕様やメーカーなどによります。そのため詳しい手順は、購入したNASの製品マニュアルやメーカーのホームページを参考にしましょう。
■「BUFFALO(バッファロー)」の場合
BUFFALO公式サイト:NASユーザーマニュアル-設定方法より
https://www.buffalo.jp/s3/guide/ts/3000/ja/mobile_main.html?Chapter2&key=NAS#h3anc1
RAID5を設定・構築する方法は、以下の手順です。
まずRAID5を構築する上で、3つ以上のハードディスクが必要です。そのため、用意するNASは3ベイ(ハードディスクを3箇所挿入できること)以上のものを選びましょう。ハードディスクは「サイズ」「回転数」「接続方法」など、規格が同じものが扱いやすいためおすすめです。
またハードディスクの容量は、パソコンの使用目的や共有する人数などによって決定しましょう。もしも極端に小さな容量で構築すると、新しいハードディスクを購入したり設定したりする必要があります。費用と手間が増えるため、使用目的を把握し、余裕のある総容量で構築しておくと安心です。
RAID5アレイを作成するためには、専用のソフトウェアやハードウェアが必要です。ソフトウェアRAIDの場合、Windowsでは「ディスクの管理」というプログラムを使いRAID5アレイを作成できます。ハードウェアRAIDの場合は、専用の装置を使ってRAID5アレイを作成します。
RAID5アレイに必要なハードディスクをすべて取り揃えたら、RAID5アレイに追加します。専用のソフトウェアやハードウェアを使って、RAID5アレイにハードディスクを追加しましょう。RAID5アレイにハードディスクを追加すると拡張され、より多くのデータを保存できるようになります。
RAID5アレイを作成したら、RAID5アレイの設定を構成しましょう。RAID5アレイの設定は、引き続き専用のソフトウェアやハードウェアを使って操作します。RAID5アレイの設定を構成する際には、RAID5アレイのパリティ設定やストライプサイズ、ブロックサイズなどの設定が必要です。各設定はRAID5の性能に影響します。もしマニュアルがあれば、まずは説明のとおりに設定してみることをおすすめします。
RAID5アレイをフォーマットすることで、RAID5アレイが正しく動作するようになります。フォーマットとは、パソコンに挿入したハードディスクを認識するために初期化することです。購入したばかりのハードディスクであれば保存されたデータが存在しないため、気にせずフォーマットしましょう。
しかし、以前に別のデバイスで使用していたハードディスクを使う場合は、フォーマットにより初期化されます。RAID5アレイをフォーマットする前には、データのバックアップを忘れないようにしましょう。
RAIDは、一つのハードディスクが壊れてもデータを守ることが可能です。しかし、複数のハードディスクが同時に壊れると、RAIDアレイ内のデータが失われてしまう可能性があります。たとえばRADI5の場合、構成するハードディスクは3ベイ以上です。もしも3本中1本のハードディスクに障害が起きたとしても、正常な2本のハードディスクが補正してくれます。
しかし、3本中2本が故障した場合は、残りの1本で復旧することはできません。その場合は、RAIDから消えたデータを復元する必要があります。
もしも大切なデータが消えたときは、データ復元ソフト「Recoverit」が便利。わかりやすい操作性に、あらゆるデバイスとデータを復元できる機能性が特徴です。パソコンにさえ異常がなく起動できれば、外付けであるNASのハードディスクは簡単に復元できます。NASは生活や仕事など、さまざまなデータ記憶の中枢になりがちなデバイスです。それを守るためのRAID5機能すら使えなくなったときは、ぜひご活用ください。
パソコンからRecoveritを起動します。起動できた後、左側のサイドバーから「NASとLinuxのデータ復元」を選択します。そして「NASの復元」ボタンを押します。
リモート接続を確立するために必要な情報を入力します。 完了したら、「接続」ボタンをクリックします。 接続が成功するまでしばらくお待ちください。 完了すると、RecoveritはNASデバイスで失われたデータをスキャンします。
スキャンが完了すると、Recoveritを使用してファイルをプレビューし、復元したいファイルを確認できます。 次に、「復元する」ボタンをクリックして、ファイルを保存します。
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内野 博
編集長