ノートパソコンの電源がつかない時の対策

内野 博

Mar 22, 2024 • カテゴリ: Windowsコンピュータ復元

突然のノートパソコンの電源トラブルは、日々の業務や学習に大きな支障をきたします。しかし、状況を正確に把握し、適切な対処法を試すことで、問題を解決することができます。この記事では、ノートパソコンの電源がつかない場合の症状、原因、そして具体的な解決策を解説します。

Part1:　ノートパソコンの電源がつかない症状

パソコンの電源ランプがつかない場合は、一般的に電源供給の問題です。これは、電源アダプター、バッテリー、または電源ボタン自体に不具合が生じている可能性があります。また、これらの部品のいずれかが適切に機能していないと、ノートパソコンに必要な電力が供給されず、結果として電源ランプが点灯しない状態になります。

一方で、パソコンの電源が入らないにもかかわらず、電源ランプやその他のインジケーターが点灯している場合は、より複雑な問題が考えられます。これは通常、内部のハードウェアの故障やソフトウェアの問題があります。例えば、マザーボードの故障、オペレーティングシステムの起動に関わる問題、または起動プロセスに必要なファイルの破損などが原因の可能性があります。これらの症状は、ノートパソコンの電源が「つかない」という状況を引き起こすことになります。

Part2:　ノートパソコンの電源がつかない原因

ノートパソコンの電源がつかない原因は、多岐にわたります。一般的に、バッテリーの劣化や電源アダプターの故障が考えられますが、より深刻なマザーボードやCPUの問題もあります。加えて、ノートパソコンの電源がつかないケースでは、ソフトウェアのクラッシュやウイルス感染など、ソフトウェア関連の問題も原因となることがあります。これらのハードウェアの故障から、ソフトウェアの不具合に至るまで、幅広いチェックが解決への鍵です。

Part3：パソコンの電源がつかないと最初に確認すべきこと

ノートパソコンの電源がつかない場合、最初に行うべきは電源アダプターとバッテリーの状態確認です。これは、アダプターがしっかりとコンセントに挿入されているか（アダプターの中継ケーブルも）、またはバッテリーが適切に取り付けられているかをチェックします。特に、バッテリーが老朽化している場合や、電源アダプターに損傷がある場合、これが電源が入らない主な原因になります。次に、パソコンに接続されている外部デバイス（USBデバイス、外付けハードドライブなど）を一時的に全て取り外し、それらが起動の妨げになっていないかを検証することも重要です。

Part4：起動できないパソコンからデータを復元する方法

起動しないノートパソコンから大切なデータを救出する場合、Wondershare Recoverit を強くおすすめします。この高性能なデータ復元ソフトウェアを使用すれば、専門的な知識がなくても、自宅で簡単にデータ復元が可能です。また、起動可能なUSBドライブを作成し、故障したパソコンに挿入するだけで、失われたファイルをスキャンし復元できます。

以下は「Recoverit」 の「クラッシュしたPCから復元」機能を利用して起動できないパソコンからデータを復元する手順です。

ステップ1ソフトを起動して項目を選択します。

「Recoverit」を起動すると左にいくつかの項目が表示されます。その中から「クラッシュしたPCから復元」を選びましょう。そして、画面上の「開始」をクリックします。

そうするとUSBドライブかハードディスクの選択画面となります。スムーズに作業を進めるためにも、あらかじめ保存デバイスを挿入しておくのがおすすめです。

ステップ2流れに沿ってドライブを作成します。

上記で述べたようにUSBドライブかハードディスクを選んだら、案内に沿って「フォーマット」というボタンをクリックして起動ドライブを作成しましょう。

ステップ3 起動可能なドライブでパソコンを起動し、データを復元します。

クラッシュしたパソコンに上記で用意した起動可能なデバイスを接続します。そのうえ、電源ボタンを押し、ロゴ画面などが表示されたらキーボードの「F12キー」を連打し、BIOS設定画面に入ります。無事に起動可能なデバイスで起動できたら、データを復元しましょう。

以上簡単な操作でパソコンから消えてしまった大事なデータが復元・復旧できます。
また、このソフトを使うことで、パソコンの復元だけではなく、外付けHDDの復旧、USBデータ復元やフォーマット復元などにも幅広く対応しています。ぜひお試しください。

Part5：ノートパソコンの電源がつかない時の対処法8選

ノートパソコンの電源がつかない時に試すべき対処法は、シンプルなものから始め、徐々に詳細な部分のチェックへと進んでいきます。ここでは、基本的な対処法から専門的な知識が必要な方法までを紹介します。

★ノートパソコンの電源がつかない時の対策は、以下の動画でもご覧できます。

Wondershare Recoveritで削除されたファイルを復元する

ガイド>

方法１：電源のリセット

ノートパソコンが起動しない時の対処法として、電源のリセットを試みることが有効な解決策となります。この方法は、電源ボタンを30秒以上長押ししてパソコンの内部回路に残留している電気を放電させ、システムをリフレッシュすることで、様々な起動の問題を解決することができます。そして電源のリセット後は、通常通りに電源ボタンを押してパソコンの起動をして下さい。

方法2:内部の清掃をする

まず試したいのは、ノートパソコン内部の清掃です。ノートパソコン内部からほこりを取り除くと、熱がこもるリスクが減り正常に起動する可能性が高くなります。特に排気口やファン周りのほこりをなくせば、排熱効率が上がり正常に動作する可能性が高くなるでしょう。

方法３：パソコンを放電する

ノートパソコンに電源ケーブルを差している頻度が高いのであれば、放電する方法もおすすめです。

放電方法は機種によって異なりますが、以下のアイテムを取り外して90秒以上放置するパターンがあることが多いです。

● ACアダプター

● バッテリー

● 接続している周辺機器

放電作業ができたら、再度電源をつけて起動するかチェックしましょう。

方法4：電源アダプターとバッテリーのチェック

ノートパソコンがつかない時、可能であればバッテリーを取り外し、電源アダプターのみでパソコンを起動させます。これにより、バッテリーが問題かどうかを判断できます。一方で、この方法でもパソコンが起動しない場合は、電源アダプター、電源ポート、または内部のハードウェアに問題がある可能性が考えられます。

方法5：メモリーモジュールの再装着

Windowsの起動時に、電源ランプのみが点灯して画面に何も表示されない場合、メモリーモジュールの接触不良の可能性があります。この場合、メモリの取り外しと再装着が効果的な解決策となることがあります。これにより、接触不良によって引き起こされる電源や起動の問題を解消することが可能です。

方法6：ハードドライブのチェック

ノートパソコンの電源が入らない場合、ハードドライブの接続を慎重に確認します。もし接続が緩んでいる場合は、ハードドライブを正確に再接続することで問題が解決する可能性があります。そして、これでパソコンが正常に起動すれば、接続不良がトラブルの原因です。しかし、ハードドライブの接続を確認しても問題が解決しない場合、ハードドライブ自体の故障が考えられます。

方法7：室温の管理

ノートパソコンを利用する場所の室温管理も対処法の1つです。ノートパソコンを利用する場合、室温は5度から35度にしておきましょう。あまりにも温度が低い、高い状態だとノートパソコンに負荷がかかり正常に動作しなくなります。

方法8：マザーボードの交換や専門家への相談

ノートパソコンの電源がつかない症状が続く場合に、もしも上記の方法を試しても症状が改善しない場合は、より専門的な知識が必要となります。このような場合、プロの修理技術者に相談することがおすすめです。これは、彼らが持つ豊富な経験と専門知識によって、正確な診断と効果的な修理が可能だからです。また、プロフェッショナルなら、問題を素早く特定し、適切な修理や部品の交換を行うことができます