WindowsPCで使えるPC正常性チェックツールは、マイクロソフト社が公式的に提供するツールです。主にWindows11へのアップグレード可否やPCの健康状態を確認できます
本記事では、WindowsPC正常性チェックツールの使い方を画像付きでわかりやすくご紹介。ダウンロード・インストールの方法から、ツールが利用できない時の対処法まで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Part1:Windows11のPC正常性チェックツールでわかること

はじめに、PC正常性チェックツールでできること、確認できる内容を以下のパートに分けてご紹介します。
- Windows11へのアップグレード可否の確認
- そのほかPCの状態をチェックできる機能
PC正常性チェックツールは、無料で使える公式的なアプリケーションで、主にWindows11のアップグレード可否の確認に利用されていますが、他にも役立つ場面があります。
Part1-1:Windows11のアップグレード可否の確認
このツールでは、お使いのPCがWindows11へのアップグレード要件を満たしているかどうかを簡単にチェックできます。
Windows10は2025年10月14日にサポートが終了する予定です。そのため、Windows11への移行を検討している方も少なくありません。
アップグレードを行うには、PCのスペックがMicrosoftが定めた条件を満たす必要があります。ご自身のPCが要件を満たしているか不明な場合は、PC正常性チェックツールを利用すると便利です。
Part1-2:そのほかに確認できること
PC正常性チェックツールはアップグレード可否の確認だけでなく、PCの基本情報や動作状況を把握するのにも役立ちます。具体的には以下の項目を確認可能です。
PC正常性チェックツールで確認できる主な内容
- OSのバージョン、CPU、メモリ、ストレージ容量・空き容量、セキュアブートの有効/無効
- バッテリーの容量と劣化状況(ノートPCの場合)
- OneDriveバックアップの利用案内
- Windows Updateの状態
- PCの電源投入時間や稼働状況
- TPM・BitLockerなどセキュリティ機能の利用状況
このように、簡単な操作でPCの利用状況を総合的にチェックできるため、日常的なメンテナンスにもおすすめです。
Part2:Windows11のPC正常性チェックツールの使い方
ここからは、Windows PCでPC正常性チェックツールを実際に利用する方法を解説します。流れは大きく次の2ステップです。
利用までの基本ステップ
- アプリケーションをダウンロードする
- PC正常性チェックツールを利用する
それぞれの手順を画像付きでわかりやすく紹介しますので、参考にしながら進めてみてください。
Part2-1:アプリケーションをダウンロードする
まずはPCにPC正常性チェックツールをダウンロードします。手順は以下の通りです。
ステップ1: 下記リンクから最新バージョンのPC正常性チェックツールを入手します。

https://aka.ms/GetPCHealthCheckApp にアクセスすると、自動でセットアップファイルがダウンロードされます。
必ずMicrosoft公式サイトから入手するようにしてください。
ステップ2: 使用許諾契約書に同意し、[インストール]をクリックします。
![使用許諾契約書に同意し[インストール]をクリック](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/1825/windows11-health-check4.png)
このとき、管理者権限が必要になる場合があります。
ステップ3: [完了]をクリックしてインストールを終了します。
![[完了]をクリック](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/1825/windows11-health-check5.png)
インストール後、すぐに利用したい場合は [WindowsPC正常性チェックを開く] にチェックを入れてから [完了] をクリックしてください。
Part2-2:PC正常性チェックツールを利用する
次に、インストールしたPC正常性チェックツールを実際に使ってみましょう。
ステップ1: タスクバーの検索ボックスに「正常性」と入力し、アプリを開きます。

ステップ2: [今すぐチェック]をクリックして、Windows11へのアップグレード可否を確認します。
![[今すぐチェック]クリックでWindows11のアップグレード可否を確認](https://recoverit.wondershare.jp/images/article-trans-image/1825/windows11-health-check7.png)
「要件を満たしていません」と表示された場合は、PCの買い替えやアップグレードを検討する必要があります。
ステップ3: 画面を下にスクロールすると、PCのその他の健康状態(基本情報や稼働状況など)も確認できます。

特にバッテリー状態やストレージ容量は、日常利用の安定性に直結する重要な項目です。
これで操作は完了です。とても簡単にPCのパフォーマンスを確認できるので、Windows11への移行を検討している方はぜひ試してみてください。
Part3:Windows11のPC正常性チェックツールが利用できない時の対処法
PC正常性チェックツールを利用する際に、エラーが表示されて起動できない、動作しないといったトラブルが発生することがあります。ここでは、そのような場合の代表的な対処法を3つ紹介します。
利用できない時の主な対処法
- アプリケーションが正しくインストールされているか確認する
- セキュリティソフトを一時的に無効にする
- 他の類似アプリケーションを利用する
対処法1:アプリケーションがインストールされているか確認する
PC正常性チェックツールはMicrosoft公式のアプリですが、標準搭載されているわけではありません。そのため、インストールが済んでいないと利用できません。
タスクバーの検索ボックスに「正常性」と入力しても表示されない場合は、アプリがインストールされていない可能性があります。本記事の「Part2-1:アプリケーションをダウンロードする」を参考に、改めてダウンロードとインストールを行いましょう。
対処法2:セキュリティソフトを一時的に無効にする
サードパーティ製のセキュリティソフトを導入していると、ツールのインストールや起動に干渉するケースがあります。一時的にセキュリティソフトを無効化してから試してみてください。
ただし、セキュリティソフトはPCを守るために重要なツールです。PC正常性チェックツールの利用が終わったら、必ず再度有効化しておきましょう。
対処法3:他の類似アプリケーションを利用する
どうしてもPC正常性チェックツールがインストールできない、起動できない場合は、PC自体のスペックや環境がツールに対応していない可能性もあります。その場合は、メーカー提供の総合ソフトウェアや代替アプリを利用するのがおすすめです。
メーカー提供の診断アプリ例
- ASUS:My ASUS
- Lenovo:Lenovo Vantage
- HP:HP Support Assistant
- 富士通:FMVアドバイザー
これらのアプリでは、PC正常性チェックツールと同様に基本情報や稼働状況の確認、診断が可能です。
また、Windows11のアップグレード可否を確認したい場合は、WhyNotWin11 などの代替ツールも利用できます。
Part4:WindowsPCの健康状態悪化によりデータが消失した時の解決策
万が一、WindowsPCのストレージ異常やパフォーマンス異常などによって大切なデータが消失してしまった場合は、データ復元ソフトの活用が有効的です。
「Recoverit(リカバリット)」は、上記のトラブル以外にも、ウイルス感染、PCのクラッシュ、システムファイルの破損など、さまざまな理由に消失してしまった大切なデータを復元します。
ドキュメント、動画、写真、音声、メールファイルなど、1,000種類以上のファイル形式を簡単なステップで取り戻せますので、お困りの方はぜひ無料ダウンロードでお試しください。
以下は、「Recoverit」で消えたデータを復旧・復元する手順です。
ステップ1 復元場所を選択します。
パソコンで「Recoverit」を起動すると、左側のサイドバーにファイル保存場所が表示されます。ここでは、特定の保存場所を選択してください。
スキャンしたいフォルダをクリックすると、選択した場所をスキャンし始めます。
ステップ2 消えたデータをスキャンします。
スキャンしたいハードディスクをクリックすれば、スキャンが始まります。
スキャンは数分かかりますが、サイズの大きいファイルが多数存在する場合、時間かかる場合もあります。
ステップ3 消えたデータをプレビューして復元します。
パソコンのデータをスキャンした後、失われたファイル・フォルダがあるかどうかを確認するためにプレビューを行います。その後、復元したいパソコンのファイルにチェックを入れて、「復元する」をクリックすれば完了です!