SDカードのデータ復旧を調べると、「○円~」という料金が見つかります。ただ、その金額だけで依頼先を決めるのは早計です。誤って削除したのか、フォーマットしたのか、カード自体が認識されないのかによって、必要な作業も料金区分も変わります。
比較したいのは、いちばん安い会社ではなく、自分のカードの状態に対応でき、作業を始める前に総額と条件を説明してくれる会社です。ここではSDカードに対応する5社の公開情報を比べ、見積もりを取るときに確認したい点をまとめます。
見積もりを取る前に:新しい写真や動画を保存したり、カードをフォーマットしたりするのは避けてください。カードが認識されない、濡れた、割れた、異常に熱くなる場合は、何度も抜き差しやスキャンをせず、その状態を業者に伝えましょう。
この記事の目次
Part1:SDカードの復旧料金を比べる前に確認したいこと
問い合わせの前に、次の3点だけ整理しておくと、各社の見積もりを比べやすくなります。
- カードの状態:パソコンで認識されるか、エラーメッセージが出るか、物理的な破損がないか。
- データが消えた経緯:誤削除、フォーマット、突然ファイルが表示されなくなった、カードが認識されなくなった、など。
- その後にした操作:新しく撮影・保存したか、フォーマットや修復を実行したか。
「論理障害」は削除やフォーマット、ファイル構造の問題など、「物理障害」はカード自体の故障などを指すことがあります。ただし、症状だけで障害の種類を決めつけることはできません。最終的な区分は各社の診断によって異なります。

また、SDカードは容量によって料金区分が変わる会社もあります。カードの容量(例:32GB、64GB、128GB)と、復元したいのが写真なのか動画なのかも、最初に伝えておきましょう。
Part2:SDカードに対応するデータ復旧サービス5社
次の5社は、SDカードへの対応と公式サイト上の料金・条件を確認できるサービスです。掲載順は復旧率や総合評価のランキングではありません。各社の料金区分や含まれる作業が異なるため、金額だけで単純に順位をつけず、表の「確認したい条件」まで見比べてください。
| サービス | 公式サイトの料金例(税込) | 依頼前に確認したい条件 |
|---|---|---|
| データレスキューセンター | SDカード等の論理障害:軽度10,780~21,780円、重度32,780~65,780円 | 公開料金は論理障害の区分例です。カードが認識されないなど別の症状では、対応可否と費用を個別に確認します。 |
| アドバンスデザイン | SD・microSDなどのフラッシュメモリ:33,000円~ | 初期診断・見積もり・キャンセル・返送料は原則無料と案内されています。一部、媒体の取り出しなどに費用がかかる場合があります。 |
| ロジテック データ復旧技術センター | SD/microSDは32GB以下で30,800円。64GB以上はHDDの料金区分を適用。 | 容量で料金区分が変わります。また、水濡れなど一部のケースや特定映像の調査では、初期調査費が発生する条件があります。 |
| ヨドバシカメラ(AOSデータの復旧サービス) | SD・microSD等:軽度38,500円、中度53,900円、重度118,800円 | 回収・配達料3,000円が別途必要です。見積もり後にキャンセルしても回収・配達料はかかり、申し込みは電話で行います。 |
| データスマート | 料金ページではSD・microSD等49,280円~。トップページでは54,780円~の表示もあります。 | 公式サイト内で表示額が異なるため、申し込み前に適用される最新価格と、診断後に依頼しない場合の費用を確認してください。 |
料金は2026年10月22日に各社の公開ページで確認した金額です。症状・容量・調査内容などにより実際の見積もりは変わります。掲載価格は同一条件での比較結果ではなく、最終料金を保証するものでもありません。申し込み前に各社の公式情報をご確認ください。
料金表を読むときに見落としたくない3点
「~円」は最終料金とは限りません。 軽度の論理障害を前提にした価格と、カードが認識されない物理障害の見積もりは、同じ条件では比べられません。自分の症状が料金表のどの区分に当たるかを先に確認してください。
「診断無料」と「依頼しなくても完全無料」は同じとは限りません。 送料、返送料、回収配達料、特別な調査費などが別にかかる場合があります。見積もり後にキャンセルしたとき、何を支払う必要があるかまで確認しましょう。
公式サイト内で料金表示が異なる場合もあります。 データスマートは料金ページとトップページで表示額が異なるため、記事の掲載額だけで決めず、問い合わせ時に適用価格を確認する必要があります。こうした違いも、依頼前に確認しておきたいポイントです。
Part3:見積もりで確認したい4つの費用・条件
見積もりを受け取ったら、合計金額だけでなく、次の項目が書かれているか確認してください。
- 初期診断・調査費:診断そのものが無料か、特定の障害や調査内容では費用が発生するか。
- キャンセル時の費用:見積もりを見て依頼しない場合、キャンセル料や送料などがかかるか。
- 復旧できなかった場合の費用:復旧作業料は不要でも、調査費・回収配達料などが残るか。「成功」の条件は何か。
- 納品とデータ確認:復元したファイルをどの媒体で受け取るか、必要な写真や動画が開けるかを確認できるか。
特に写真や動画の場合、ファイル名が一覧に出ているだけでは、最後まで正常に再生できるとは限りません。必要なデータがどこまで復旧できたかを、料金確定前にどのように確認できるのかも聞いておきましょう。
Part4:問い合わせ前に伝えること
問い合わせ時に専門用語を使う必要はありません。カード容量、使っていた機器、消失したときの状況、その後に行った操作を簡潔に伝えれば、見積もりに必要な確認が進めやすくなります。
問い合わせ文の例:「SDカードは〇GBで、使用機器は〇〇です。症状は(誤削除/フォーマット/ファイルが表示されない/カードが認識されない)です。発生後は(新しい撮影をしていない/撮影や保存を続けた/その他の操作をした)状態です。必要なデータは写真・動画です。初期診断費、見積もり後のキャンセル費、送料・返送料、復旧できなかった場合の費用を教えてください。」
複数社へ相談する場合は、同じ情報を伝えて条件をそろえると比較しやすくなります。カードが物理的に破損している場合は、比較のために何度も接続したり、各社のソフトで試したりせず、まず問い合わせで状態を説明してください。
HDDやSSDなど、SDカード以外の媒体も含めた業者選びは、データ復旧業者の費用と選び方で解説しています。HDDの異音や認識不良などが主な症状なら、HDDのデータ復旧業者を選ぶポイントも参考にしてください。
Part5:自分で復元を試すなら
SDカードがパソコンに認識され、誤削除やフォーマットなどの論理的なデータ消失が疑われる場合は、復元ソフトでスキャン結果を確認する方法もあります。専門業者への依頼費用をかける前に、自分で試せる範囲を確認したい方にはRecoveritも選択肢の一つです。

Recoveritでは、SDカードをスキャンし、検出された写真や動画を確認してから、必要なファイルを別の保存先へ復元できます。無料版は累計500MBまでのデータ復元を試せます。まずはスキャン結果を見てから判断したい場合は、SDカードのデータ復元ガイドで操作の流れを確認してください。フォーマット後のデータが対象なら、SDカードをフォーマットした後の復元方法も参考になります。


ただし、カードが認識されない、物理的な破損や水濡れがある、異常に熱くなる場合は、スキャンを繰り返さず専門業者に状態を相談してください。自分で試すかどうかは、データの重要度、カードの状態、費用とリスクを踏まえて決めましょう。
Recoveritを試す:対応するSDカードをスキャンし、復元候補を確認してから進められます。無料版の容量や対応環境などの条件は、ダウンロード前に公式ページで確認してください。
よくある質問
FAQ:SDカードのデータ復旧業者について
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Q1. SDカードのデータ復旧を業者に頼むと、いくらかかりますか?
A. 公開料金は軽度の論理障害で1万円台からの例もありますが、カードが認識されない場合や物理障害では費用が大きく変わります。診断費、送料、キャンセル料を含めた見積もりで比べてください。 -
Q2. 「初期診断無料」なら、依頼しなくても費用はかかりませんか?
A. 必ずしもそうとは限りません。回収配達料や返送料、特定の調査費などが別にかかる場合があります。見積もり後にキャンセルした場合の支払いまで確認しましょう。 -
Q3. SDカードが認識されない場合も、復元ソフトを試せますか?
A. パソコンに認識されない場合は、ソフトを何度も試すより先にカードの使用を止め、状態を確認することをおすすめします。破損や水濡れ、異常発熱がある場合は専門業者に相談してください。 -
Q4. データ復旧業者なら、必ず写真や動画を復元できますか?
A. いいえ。上書きの程度やカードの故障状態によっては、復元できないことがあります。必要なファイルがどこまで戻ったかを確認できるか、依頼前に聞いておきましょう。 -
Q5. 業者に依頼する前に、自分でできることはありますか?
A. 新しいデータの保存やフォーマットを避け、カード容量、使用機器、データが消えた経緯、その後に行った操作を整理しておきましょう。カードが正常に認識される場合は、復元ソフトでスキャン結果を確認する方法もあります。
まとめ:料金だけでなく、依頼後の条件まで確認しよう
SDカードの復旧先を選ぶときは、最安値だけで決めず、自分のカードの症状に対応しているか、診断・キャンセル・送料がどう扱われるか、必要な写真や動画を確認できるかを比べてください。カードが正常に認識され、自分で試したい場合はRecoveritも選択肢になります。認識不良や物理的な破損が疑われる場合は、操作を増やす前に専門業者へ状態を伝えることが大切です。